Herrgotts Tropfhen Kabinett Trocken '08 [スペイン、ドイツ]
本日のワインは初めてご紹介します、ドイツの白ワインです。
最近あまり口にする事がありませんが、
ドイツワインがワインを飲むキッカケになった方も多いのでは?
私もあまりお酒が強いほうではなく、事に蒸留酒などは、20代の頃全然飲めませんでした。
そこで近所のお酒屋さんで、飲みやすい(アルコール度数の低い)物として紹介してもらい
フルーティーなピースポーターというワインや、猫のマークのシュヴァルツ・カッツ等
家飲みでよく買って帰りました。
ひと昔前までは、日本へのドイツワインの輸入量は他の国のワインに比べ、
ダントツにトップだった筈です。
昔ピーロートジャパンというドイツワインを扱っているインポーターさんから聞いた話ですが
第2次大戦後、有名なライカというカメラを輸入していた商社が一緒にドイツワインの輸入を
始め、一気に日本中でブームになったそうです。
しかし、近年フランス、イタリアを始め、第3国のワインが多数輸入されて
完全に影の薄い物になりました。
みなさんもドイツワインというと「甘口」というイメージが先行するのではないでしょうか?
糖度の高い物が高価で取引されているのは事実ですが、
すっきりとした辛口の物も多数生産されています。
本日ご紹介するこのワインは6段階ある高級ワインの階級の中では、
一番下のクラス「カビネット」というクラスになります。
醸造の際の補糖は一切許されない為、糖度もアルコール度数も低くなります。
ブドウ品種はリースリング種という品種で、
ドイツの殆んどの高級ワインはこれから造られます。
生き生きとしたフレッシュな酸味が印象的で、
飲んだ後にレモンのような柑橘系のフレーバーがズンズン押し寄せ、
柔らかな白花のような香が心地よい余韻へ誘います。
フランスのリースリングにはない質感で、とても魅力的な味わいです。
お魚、お肉料理どちらでもとても良いマッチングをしてくれそうです。
ドイツワインの古いイメージを払拭して、新境地を垣間見せてくれる1本でした。
田原
2011-01-15 17:22
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0