Herrgotts Tropfhent Auslese '08 [スペイン、ドイツ]

101209_1418~02.jpg
本日のワインはドイツの白ワインです。
先日もご紹介しましたが、ブログを見て来て頂いたお客様に飲んで頂きましたので
引き続きご紹介致します。

この前もっと詳しく説明を書けば良かったのですが
あんまり面白くないかなーと思い止めました。
ですが、今日はチョットだけ書いてみます。

ご存じの通りドイツは年間を通して非常に冷涼な国です。
その為、日照量の関係上、白ワインの生産の方が圧倒的に多いですが
一部の地域では夏場の日照量を利用して、ごく僅かですが赤ワインも造られます。
酸度が際立っていて、果実性に富んだピノ・ノアールなんかは非常に美味しい物があります。

又、抗菌性に優れた特徴を持っていると言う事で
昔のドイツ人は風邪薬の代わりにワインを飲んだそうです。
(本当に治ったかどうか?は解りませんが!)

そして、フランスと同じように高級ワインは格付けされており、6段階に分かれています。
簡単に言うと下のクラスから順に、上のクラスになるにつれ糖度が上がっていきます。
カビネット。シュペトレーゼ。アウスレーゼ。ベーレン・アウスレーゼ。
アイスヴァイン。トロッケンベーレン・アウスレーゼ。となります。

カビネットは補糖は許されておらず、一番スッキリとしていて、アルコール度数も低いです。

シュペトレーゼはブドウを遅摘みする事によって、甘くなります。

完熟ブドウを房から選別して造られるのが、アウスレーゼ。

更に超完熟ブドウを1粒、1粒厳選な選果を行い造られるのが、ベーレン・アウスレーゼ。

ブドウを凍らせて糖度の高い果汁を絞り出すのが、みなさんも良くご存じのアイスヴァイン。

貴腐菌の作用によって、ブドウの水分が蒸発し、糖度の高い果汁から造られるのが
最も高価な、トロッケン・ベーレン・アウスレーゼです。

上から順に糖度が増していく訳です。(まだ、チャンネル変えないで!)

重要なのは、ただ甘くなるのではなく、「上質な甘さとなる。」と言う事だと思います。
粗悪な甘口ワインに有りがちな、ただベタベタ甘く、水を飲みたくなるような甘さではなく
甘いんだけど、スッキリと飲める。後味が嫌味ではない。

このワインは以前ご紹介したドイツワインと同じワイナリーですが
クラスがアウスレーゼになります。カビネットに比べ
ポッテリとした果実の甘味を感じますが
後味が驚く程スッキリしていて、グイグイ飲めちゃいます。
又、ミネラル分に富み、一度しっかりとワインクーラーで冷やしてから
グラスに注いで少し温度を上げながら飲むと
このミネラルの香りと味わいを満喫できます。

この前紹介したワインとワイナリーもヴィンテージも全く同じですので
クラスの違いを飲み比べるのも面白いと思います。
又、今のお勧め料理でやっている「自家製スモークベーコンのグリル」
とご一緒にマリアージュもお楽しみ下さい。


田原



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

Chateau Ducru Beauca..Barbaresco '05 (Prod.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。