Gevrey Chambertin ’96(Joseph Roty) [フランス・ブルゴーニュ]

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本日のワインはブルゴーニュのジュブレ・シャンベルタン1996です。
造り手は「ジョセフ・ロティ」
昨日、深夜VIPのT様に飲んで頂きました。

この造り手は23代続くとても小さなドメーヌで
現行ヴィンテージの物はまだ比較的簡単に手に入りますが
バックヴィンテージの物はなかなか出回る事が少ないワインです。

この方のワインは実に長命で卓越された物が多く
今回のこの1996年のヴィンテージで
「ようやく飲み頃を迎えているなー」って感じですね。

抜栓したてからフローラルでスパイシーな香がプンプン。
熟成に失敗したワインに有りがちな、乾いた嫌味なタンニンは一切なく
タンニンが果実味の中に綺麗に溶け込んだ味わいです。
余韻も長く、時間と共に細くなっていく「残り香」的な物ではなく
脳裏に訴えかけるような、太くて鮮明な余韻をもたらします。

醸造段階ではビオディナミを取り入れ、清澄や濾過は極力抑えて
ありのままの個性を引き出していますが、
今流行りのビオワイン独特の「還元香がプンプン」なんて物は全くなく
スムーズに喉を潤してくれます。

そしてこれ又、流行りの、薄くて旨い「だし汁系」のワインでもなく
薄くて軽やかなんだけれども「果実の旨味系」のワインだと思います。
昨今、「だし汁系」たる言葉がワイン雑誌で踊るようになって
ブドウの果実の旨味を表現したワインが少し押され気味?な感じがありますが。。。

若いうちはタニックで少々取っつきにくくても
熟成を経て尖ったものがなくなり、円く、大きなスケールを魅せてくれる。
人間もこういう人が魅力的ですよね!

残念ながら「ジョセフ・ロティ」は何年か前に他界されましたが
今は彼の息子「フィリップ・ロティ」が旨いワイン造りを継承して頑張っています。
(なんでもDRC社と同じプレス機を導入。よりピュアなジュースを絞れるそうです)

モダンな物を取り入れつつ、クラッシックを守り続ける!
ワイン造りも「レボリューション」から「エボリューション」の時代なのかな?


田原



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