Chambolle Musigny 2001(G,Roumier) [フランス・ブルゴーニュ]

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本日のワインはブルゴーニュのシャンボール・ミュジニーです。
造り手は「ジョルジュ・ルーミエ」です。

一昨日ご来店のカップルのお客様が飲まれました。
女性の方が赤ワインがあまり得意ではないとの事。(たまにこういう方います)
お店側が無理に飲ませようなんて野暮な事は致しませんが
男性の方が「なんとか飲んでみて美味しさを分かってほしい!」と言われ
うちのソムリエがこのワインをお勧めしたようです。

普段あまりワインを飲みつけないお客様には
取っつきやすいニューワールドのワインをよくお勧めします。
果実の甘味が強く、飲みごたえもあり、分かり易いと思うからです。
事実、アメリカやオーストラリアの物がワインを飲むきっかけになった方も多いのでは?

しかし今回のお客様の場合、濃くてアルコール感が強いのがお苦手だと言う事で
あえて玄人受けする「ジョルジュ・ルーミエ」になった次第です。

シャンボールの著名なドメーヌを挙げろと言われたら、この造り手は欠かせません!
3代続くドメーヌですが、やはり現在の名声を築いたのは現当主「クリストフ」です!
ブドウの収穫を極限まで遅らせ、完熟ブドウだけを収穫。
その後、厳選に厳選を重ねた選果を行い、低収量でワイン造りに取り掛かります。

料理の世界でも
「どんなに優れた料理人のテクニックをもってしても、食材の質は超えられない」
などと言われますが。。。

その哲学を良くご存じのようです(脱帽!)

甘草やハーブの香りが印象的で、しなやかさの中に旨味の凝縮感があり
大地の恵みをたっぷりと感じ取れる、木イチゴやマッシュルーム
スパイスのニュアンスが奥深く、複雑な味わいをもたらします。

アメリカ向けのワインに多い、「果汁の濃縮感」というのは感じず
ワインが樽の香りに支配されない為、新樽比率も最大30%までに抑え
必要に応じて農薬も使用ます。
あくまで「ナチュラルにテロワールを表現した」とでもいいましょうか?

この造り手を「クラッシック」とか「モダン」とか「ビオ」とか。。。
そんなカテゴリー分けするのが野暮です!

お客様から「美味しい!飲まず嫌いだったみたい!」と言って頂き

このクラスのワインになると「素人うけ」も「玄人うけ」もないんだな!

と勉強させられた一本でした。


田原










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