Clos de Vougeot 03 (Francois Lamarche) [フランス・ブルゴーニュ]

110414_1520~02.jpg
本日のワインはブルゴーニュのクロ・ド・ヴージョ。
造り手は「フランソア・ラマルシュ」です。

一昨日ご来店頂いたお客様に飲んで頂きました。

この造り手で有名な畑はやはり「ラ・グラン・リュ」です。
以前このブログでもご紹介した事がありますが
かのロマネ・コンティの隣にあるのですから有名になって当然です。

しかしそんな好立地を持ってしても、酷評され続けた時代もありました。
どれだけポテンシャルのある畑でも、それを理解し、生かせるだけの技量を持った人が
ブドウ栽培からワイン造りまで行わなければ、美味しいワインは出来ない!

それを体現してしまったドメーヌでもあります。
ブルゴーニュワインにおいて、畑の質か?造り手の力量か?ヴィンテージか?
等の議論がある時は決まって登場する不名誉な過去を持っています。

しかし近年の品質向上は目覚ましく(もともと畑が良いと言う事もあります)
安定した素晴らしいワインをリリースしています。

そしてこの「クロ・ヴージョ」の特徴は?と言われると少々困ります。
北側と南側の斜面では勿論味わいの特徴に差がでますし
日照時間や水はけの具合も大きく影響されると思います。
かといって80以上のドメーヌがこの区画のワインを造っていますので
当たり前の事ながら色々なスタイルや味わいの違いがあるのが当然です。

よく昔のソムリエさんは
「クロ・ヴージョは、造り手とヴィンテージで見極めろ!」
等とかっこいい事言ってくれますが。。。
(全てグラン・クリュですから、当たり前といえば当たり前ですが)
その通りだと思います。

その中で近年のラマルシュはハズレナシといってもいいと思います。

抜栓直後から軽快な木イチゴの香りと、膨らみのあるミネラル感
一口含むと繊細な果実の旨味が弾け、ゆっくりとじんわりと奥行を楽しめます。

厚みがあるのに軽快。粘性があるのに爽快。

2003年のフランスは
毎日とにかく暑く、熱中症で死者が沢山出た年でした。

その為この年のワインは、日照量が多すぎて酸味が足らず
甘さが際立だったバランスの悪いワインが多いですが
これは適度な酸味を保っており、クオリティーの復活を感じます。

暑い、暑い、夏を思い出す2003年のラマルシュのワインでした。


田原


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

Alto Adige Pinot Ner..Macon La Roche Vineu.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。