Pommard 1er Cru 1996 (Michel Gaunoux) [フランス・ブルゴーニュ]
本日のワインはブルゴーニュの赤ワイン。ポマールです。
日曜日に初来店のカップルのお客様に飲んで頂きました。
この「ミッシェル・ゴヌー」という造り手ですが
蔵出しでバックヴィンテージがちょこちょこと出てきます。
よくそんなにストックがあるなーといつも感心します。
フランスを始め、イギリス、アメリカには沢山のワイン商が存在しまして
大資本を利用して、造り手からワインをまとめ買いします。
造り手も、いち早く大きなお金に換えられるので、在庫を掃出します。
それは全然いい事なのですが、買われた先の保存状態が良好でなかったり
輸送状態がまずかったりして、粗悪なコンディションのワインが市場に出る事もあります。
特にオールド・ヴィンテージの物は多いと思います。
そんな中、蔵直で入手出来ると言う事は安心してお客様にお勧めできますので嬉しい限りです。
さて、話がだいぶん逸れましたが
このポマールという地区のワインは長命で、タニック、骨太、濃い色調で
長い熟成期間を要するワインであります。
最近はインポーターから
「今すぐ飲めますよ!」「早飲みです!」といった感じで
2008年や2009年ヴィンテージのポマールを紹介してもらったりして。。。
「アペラシオンの特徴無視じゃん!」みたいな頭の固い事言ってると
「あの人、年とったねー」なんて言われ兼ねないのでやめときます。
飲みたい時に飲んで!開けた時に飲みましょう!
さて味わいは15年の熟成を経て、とても柔らかくなっています。
だし汁系旨味成分がじんわりときて、角の取れたタンニンが果実味と一体となって
伸びと張りのある奥行を感じる余韻をもたらします。
ただ嬉しい事か?寂しい事か?近年この名門「ミッシェル・ゴヌー」も
早飲みできるモダンポマールなる物を造り始めているらしいです。
時代錯誤もカッコイイだけどなー と感慨深い一本でした。
田原
2011-06-28 16:35
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