Jacques Selosse Brut Blanc de Blanc 1998 [シャンパン、スパークリング]

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ここ数日猛暑も和らぎ過ごし易い日が続いていますねー
先週の半ばぐらいの気温が続いてくれれば最高なんですけどねー
又、明日から暑くなるみたいですので熱中症には充分に気を付けましょう!

さて、本日はシャンパンのご紹介です。
「ジャック・セロス・ブリュット ブラン ド ブラン1998」
今や世界中のシャンパン愛好家垂涎の的となりました。

先週の金曜日、最近何度か来て頂いているお客様が
和服をお召しになった素敵な女性を連れて来られ、これを飲まれました。

醸造を担う天才「アンセルム・セロス」はブルゴーニュで白ワイン造りを学び
その醸造哲学をシャンパンに応用し斬新なアイデアでシャンパンを造ります。
普通シャンパンでは「セパージュの妙」等といわれ
一般にシャルドネ種、ピノ・ノアール種、ピノ・ムニエ種を混合して
味わいのバランスを造り、最後にリキュールを加え、甘辛度を決めます。
フランス料理のソースを作っていく作業に似た所もあります。

しかしジャック・セロスのシャンパンは全て単一の品種で造られ
100%シャルドネから造る「ブランド・ブラン」もしくは
100%ピノ・ノアールから造る「ブランド・ノアール」しかありません
(シャルドネのセロスと言われていましたが最近ピノも造り始めました)
大地の持つ偉大なエネルギーをシンプルにかつ明確に伝える為だそうです。

又、この方はブドウ栽培からシャンパンの出荷まで厳しいチェックを全て自ら行いますが
ブドウ畑では鍬で土を耕し、出来るだけ空気を含ませ、微生物の働きを活発にします。
ブドウ樹から造ったたい肥や動物の糞等も肥料として使い
化学肥料や殺虫剤は一切使わず、ブドウの収量も最低限に抑えます。
一日の大半を畑の中で過ごすそうで
そう考えると一生の殆んどの時間をブドウ畑の中で費やす事になります。
(もう凄いんだか?なんだか?)
発酵段階ではマロラティック発酵を一切行わず
(ブドウに含まれるリンゴ酸を乳酸菌発酵によって酸味をマイルドにさせる技法)
醸造段階では、澱引きせずにイースト菌と一緒に8年間瓶内熟成させ
澱引きの後、更に最低6か月の熟成。
補糖はワインのバランスを考えて果実糖のみが使われます。

こうした畑の土造りの段階からの、一つ一つの小さな作業の積み重ねによって出来たのが
この偉大な成功年にごく僅かしか造られないブラン・ド・ブラン1998です。

これ以上何も言う事はありません。
彼のシャンパン造りに対する情熱や哲学を感じてみませんか?


田原



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winebarmayu

いつもブログを観て頂いて有難うございます。
非常にはげみになっております。
忙しさもあり、以前ほど頻繁に更新しておりませんが
頑張って書いていきたいと思っております。

田原
by winebarmayu (2012-05-01 20:43) 

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