Chateau Desmirail 1988 [フランス・ボルドー]

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秋も深まり一段と寒くなりました。

ジビエ猟も解禁され続々と美味しい食材が入荷してまいりますのでご期待下さい!
しかし残念ながら毎年ジビエを撃ってもらっている岩手の猟師、吉田さんですが
今年は鹿、キジ、山鳥等全てのジビエからセシウムが検出されたそうで
一応は国の基準値以下だそうですが
「お客様の口に入る物なので数値が大丈夫だというだけでは安心して提供出来ない!」
と吉田さんに言われ、今年は仕入れを取りやめざるを得ません。
東北の復興の為に微力ですが「食」を通じてお手伝い出来ればと思っていますので
今回の事は残念でしょうがありません。
今年は代わりに北海道の根室の鹿を使う予定ですので是非ご賞味下さい!

さて、本日のワインはボルドー、マルゴーの赤ワイン「シャトーデスミライユ1988」です。

日曜日にご来店されたカップルのお客様に飲んで頂きました。

オールドヴィンテージのワインはどうしても少々値が張ります。
ですがボルドーワインの真骨頂はこの熟成によってもたらされた
「円熟味」にあると思えます。
この味わいを憶えてしまうと散財してしまうので気を付けましょう!
という前置きはこの辺に致しまして

このシャトーは歴史こそ非常に古いのですが
評価は全くといってもいい程良い物ではありませんでした。
一時期、畑は「シャトーパルメ」の手に渡り、格付けから消滅。
巷では「パルメのセカンド」等と不名誉な言われ方をされたぐらいです。

しかし1980年初頭、名門「リュトン家」が買収しメキメキと評判を上げてきました。
カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が圧倒的に高く(ヴィンテージによりますが80%前後)
白々しいバニラやトースト香を避ける為、新樽の比率も3分の1程度の抑えられます。

カベルネ比率が高いので、濃く、渋くを連想しますが
そこがこの熟成年月の素晴らしい所でありまして
シックで地味な印象のアタックですが、空気に触れるとぐんぐん香りが開いて
滑らかで細やかなタンニンとシガーや秋の落ち葉を連想させる余韻。
気品と優雅さに満ちた「大人になったカベルネ」を満喫できます。

ただ格付けで「グランクリュ3級」というのは僕も全く知りませんでした。
勉強不足で失礼いたしましたー

不死鳥の如く甦った「シャトーデスミライユ」のご紹介でした。


田原


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