Les Pagodes de Cos 2004 [フランス・ボルドー]

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ゴールデンウイーク真っただ中ですが、イヤーな雨が降り続いています。
本日沢山のご予約頂いておりますが、まだ多少席に余裕ございます。
家の中でゴロゴロしてるあなた!飲みに来ましょう!

さて、本日のワインはボルドーの赤ワイン「レ・パゴド・コス2004」です。
昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

このワインはサンテステフ地区のグラン・クリュ2級の
「シャトーコスディス・トゥルネル」のセカンドワインになります。

ボルドーワインは基本的に単一品種では造られません。
各シャトーは畑の中に保険の意味も考えて
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、プティ・ヴェルド、ムール・ヴェルド等
様々なブドウ品種を育て、天候条件によっての出来不出来での具合で
その年のブレンド比率を決めます。

たとえばカベルネ種が雨や霜での被害を受けてしまった場合
比較的早熟なメルロ種の比率を多くする事でフォローします。

そしてセカンドワインというと単にファーストワインの格落ちと思われがちですが
(実際そうですが)
「ファーストワインを究極のものとする為にその基準に満たないブドウから造る」
というものなので、決して粗悪なブドウで造られるものではありません。
もっといえばもともと特級畑のブドウですから
格付けされていない畑のブドウよりもクオリティーは高いと言っても過言ではありません。

お客様に「セカンドワインかー?」等と言われる事もしばしありますが
「バカにする事なかれ!」と飲んで頂くと、みなさんに喜んで頂けます。

今回のこのワインは2004年のヴィンテージですが
格上の「コスディス・トゥルネル」だったらとてもじゃないけど若すぎて飲めません。
ですが若いうちから楽しめるのもセカンドワインのメリットだと思います。

コーヒーやシガーのアタックからシナモンやクローブのニュアンス
頼りがいのあるタンニンとメリハリのある後味
時間経過と共にチョコレートの風味も感じられます。
「コス」のようなスケール感はありませんが(当たり前です!)
「コス」の方向性とニュアンス、個性は充分に楽しめます。

機会があればお試し下さい!


田原

 
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