Pommard Vieilles Vignes 1990 (Coche Bizouard) [フランス・ブルゴーニュ]

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素晴らしい陽気の日曜日です。
郊外に遊びに出かけている方も多いでしょうが
ワインを飲みにも出かけて下さい!

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン
「ポマール・ヴィエーユ・ヴィーニュ1990」
造り手は「コシュ・ビザール」です。

何度かこのブログでご紹介している造り手で
コート・ド・ボーヌ。ムルソーに本拠地を構え
かの帝王「コシュ・デュリ」の従兄弟にあたります。

メインは勿論ムルソーを造り
先日このブログでご紹介した「グット・ドール」がフラッグシップで
コルトン・シャルルマーニュも極僅か造っています。
ただ、ルイ・ラトゥール等大手ネゴシアンにもワインを売っている為
マーケットに出回るワインの数が少ないのもその一つの理由です。

今回のこのポマールのクオリティーは傑出したものがありますが
どうしても白ワイン造りのイメージが強い造り手だという事もあり
比較的お求め易い価格で流通していて
私達お店をやってる者からすると非常に嬉しいアイテムでもあります。

抜栓直後は、湿った土のようなこもった香りが少々不愉快さをもたらしますが
デカンタして10分程経過してからは、香りがどんどん立ちあがってきて
深い森の香りから、鉛筆の芯、インク、オレンジの皮等々、様々な要素を感じとれ
余韻にはなめした皮のような動物香があり、ポマールの真骨頂を印象付けます。
核にある果実の旨味の周りに、それら複数の個性が一体となり
プラス22年の熟成からくる、しなやかで優しいタッチが癒しの境地へと誘います。

若いうちは攻撃的な性格が表だったバランスの悪いワインが
熟成と共に尖った個性達が調和して優しさをもたらす。

今年の初めに実家の北九州に帰省した際
中学時代に暴走族をやって、手の付けられない不良だった地元の同級生達が
ボランティアで子供達と一緒に海岸線のゴミ拾いをやってる話を聞いたのですが
このワインを飲んで、何故か?その話を思い出しました。(笑)

話が逸れましたが
モダンな造りをする昨今流行りの造り手のワインには真似出来ない
熟成ワインの醍醐味を痛感させられる1本でした。


田原






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