年末のご挨拶 [その他]

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今年も残す所あと二日となりました。

渋谷の街中を歩いていても

以前のような浮かれた雰囲気は無く、本当に年末なの?と思わされます。

リーマンショック後の不景気から、続いて去年の東北の大震災。

震災の復興も全く進まないまま、閉塞感漂う年末となりました。

政権が民主党から自民党へと移りましたが

「何かが変わる」という期待を持つ程楽観的にもなれません。

飲食の世界にもデフレの更なる強い波が押し寄せ

「コスパ」という衣を着た「チープ」さ勝負のお店が急増しました。

「住み分け」と良く言いますが、新橋のガード下がおじさん達の聖地であり

大学生御用達の渋谷の飲み放題付き4000円の大箱居酒屋が彼等若者達の社交場であり

そしてコアなウイスキーが楽しめるバーやフランス料理店、高級な寿司屋等々。。。

20代の頃、安酒場で友人と酒を酌み交わしながら

俺も何時かあのバーで飲んでやる!あの寿司屋で食べてやる!

そういう大人の集うお店への憧れを持ちました。

そしてその背伸びする気持ちが頑張って働く原動力であり

又、そういう場に相応しい大人になろう。という心の成長をもたらしていたように思います。

しかし現代は、いい年した大人がお店の外にある立ち飲み席で

22.3歳のカップルと肩を並べ、フォークとナイフを使いフォアグラを食べる時代となりました。

これがトレンドだ。と言われればそうかもしれませんが

「コスパ」という言葉の意味が違う方向に一人歩き始めているように思えてなりません。

更に「いっぱい、いっぱい」という言葉があります。

行き詰まった時や悩んだ時、仕事に追われている時によく使われますが

昔、働いていた南仏のレストランでトップシーズンの一番忙しい時期に

シェフソムリエにこう言われました。

「グラスいっぱいにワインを注いだら香りが分からないよ!」

当たり前の事ですが?フランスのことわざにそういうのがあるのか?どうか?知りませんが

つまり、常に余裕を持って、リラックスした状態で仕事をしないと

客観的に自分を見れず間違った判断をして失敗するよ!という事です。

目先の仕事に追われ殺気立った雰囲気で仕事をしていた僕に気使って

言ってくれたのだと思いました。

まさに今、日本の飲食業も「いっぱい、いっぱい」の状態なのかもしれません。

そしてこういうご時世にも関わらず

今年1年、渋谷ワインバー繭、恵比寿ダンヴィーヴァ共々

良いお客様に恵まれ、無事2012年を終えられる事を感謝致します。

私の本厄が終わるのもホッとします。(笑)

来年2013年は更なる飛躍の年となるようスタッフ一同精進してまいります。

ご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

いっぱい、いっぱいにならないよう頑張ります。(笑)


田原


尚、本日の営業は午後11時までとなります。
年始の営業は1月4日(金)からとなります。









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