Chateau Pichon Longueville Baron 1986 [フランス・ボルドー]

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この前お正月だと思いきや、1月も明日で終わりです。
東京は先程から冷たい雨が降り始めています。
ワインを飲んで温まりましょう!(笑)

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン
「シャトーピション・ロングヴィル・バロン1986」です。
昨日の深夜にご来店されたお客様に飲んで頂きました。

ボルドーワインにおいて、1級のワインにも引けを取らない味わいの格付け2級ワイン。
「スーパーセカンド」等と言われるワインであります。
同じ2級挌付けの「ピション・ラランド」と混同されたりもしますが
両者はずっと以前から比較され続けている宿命のライバルでもあります。

1850年当時ロングヴィル伯爵の畑として「シャトーピション・ロングヴィル」として存在しましたが
伯爵の他界後1860年より正式にピション・ラランドとピション・バロンに分割されました。
その後其々オーナーが変わり、ピション・ラランドが父親から畑を相続したランクサン夫人。
ピション・バロンは保険会社のアクサ・ミレジムが所有しています。

そしてこのバロンは60年代。70年代と酷評を受け続けていたシャトーですが
80年代からシャトーリンシュ・バージュのジャン・ミシェル・カーズ氏を迎え
高評価を取り戻していきます。
素晴らしい食材を生かすも殺すも料理人次第。と同じで
ワインもどんなにポテンシャルのあるブドウ畑でも
それを育てる人。仕込む人。の優れた能力がないと素晴らしいワインが造れない。という事です。

今回の1986年というのはボルドーのビック・ヴィンテージです。
抜栓仕立ては少しばかし蒸れたような嫌な香りもありましたが
空気と触れて覚醒し、なめし革、たばこ、ローストしたコーヒー、チョコレート等
魅惑的でグラマラスな大人の女性を感じさせ
クラクラするような妖艶な長い、長い余韻へと連れて行かれます。

ピション・ラランドがメルロー種を多くブレンドするのに対し
このピション・バロンはカベルネの比率が高く
骨格のしっかりとした長熟で古典的なスタイルで造られる事もある為
30年近くも経っているにも関わらず、素晴らしい大地のポテンシャルを感じとれます。

是非、お試し下さい!


田原



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