Chateau Lagrange 2003 [フランス・ボルドー]

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今日も良いお天気です。
この、少しだけ肌寒いけど温かい。みたいなこれからの1ヶ月ぐらいが
1年で最高に気持ちの良い季節ではないでしょうか?
と、TBSラジオのようなあたりさわりの無いコメントからブログの始まりです。

本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン「シャトーラグランジュ2003」です。
昨日ご来店の常連様T様に飲んで頂きました。

以前にもブログで書いたような?書いてないような?
ボルドーワインに於いて一般的にバランスの良さで定評のある
サンジュリアン地区、グラン・クリュ3級のワインです。

そして、ご存じの方も多いと思いますが、日本の企業、サントリーさんが経営しております。

1970年代までは評価の悪かったこのシャトーを1983年にサントリーが買収。
ボルドーのシャトーが欧米諸国以外の国の手に渡ったのはこれが初めてだと言う事もあり
当時、「日本人がワイン造りなど出来る訳無い!」等と屈辱的な記事も書かれたそうで
フランス国内では決して歓迎ムードとは言えない状況だったようです。

サンジュリアンという恵まれた立地にありながら
経済的事情により情熱を失ったオーナーの元、荒廃地とまで言われたブドウ畑。
その荒れた大地にもう一度「命」を吹き込む為
ワイン醸造学の権威である、ボルドー大学の「エミール・ぺイノー博士」が迎えられました。
そしてもう1人、日本側の責任者として抜擢されたのが
「サントリーの神様」とまで言われた鈴田健二氏。
ボルドー大学ワイン醸造学科でエミール・ぺイノー博士の下で醸造学を学んだ人でした。
この2人にプラス、ディレクターとして「ぺイノーの右腕」と言われた「マルセル・デュカス氏」を加えた
最強トリオによって復活へのノロシが上げられました。

土造りからブドウ樹の植え替え、城館の修理から醸造所の大規模な設備投資を行い
小さな努力の積み重ねと共に、大胆な資本投入等々。。。
短期間で奇跡的とも言える程の復活を遂げました。
1990年代のフランスメディアでは
「日本の禅の精神でこのシャトーは栄光を取り戻した」
とまで賞賛されるシャトーへと変貌を遂げました。

戦後、トヨタやパナソニックが世界を席巻し、日本人の能力の高さを証明しましたが
ワインの世界では、このサントリーが「大和魂」を魅せてくれたのでないでしょうか。

味わい?

ここまで書けばもういいでしょう。

起死回生のワイン。大和魂で造ったフランスワイン。「シャトーラグランジュ」

飲んでみる価値あり!です。


田原




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