Chateau Croizet Bages 2001 [フランス・ボルドー]

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急に暑くなり、ゴールデンウイークの終わりまで夏日が続くようです。
ゴールデンウイークに旅行に出かける羨ましいお客様を見送りつつ
ワインバー繭は月曜日の定休日以外、通常通り営業しております。
渋谷に来られる方は1杯飲みにどうぞ!

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン
「シャトークロワゼ・バージュ2001」です。
一昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

ボルドーポイヤック地区の格付け第5級のワインです。
18世紀の中頃、クロワゼ兄弟によって畑が買付けられ、このシャトーの歴史が始まりますが
その後、畑の転売が繰り返されオーナーが代わり
1942年、ワイン商ポール・キエの手に渡り現在に至ります。

このポイヤックという地区で生産されるワインは
若いうちは濃く、渋く、青臭く、しかしながら熟成を経ると共に
すべての要素が溶けこみ、調和し、それぞれのキャラクターが共鳴し合う。
重心の低さが、深遠で魅惑的な味わいを醸し出す
カベルネ・ソーヴィニヨン種の醍醐味を存分に楽しめるワインが産み出される地域です。

しかしながらこの「クロワゼ・バージュ」に関して言えば
ポイヤックワインのイメージを裏切られてしまう味わい。だと言えるかもしれません。
かと言って不味い訳ではありませんよー(笑)

若いうちから非常にソフトなタンニンでアタックも穏やか。
青っぽさも殆ど無く、優しいタッチの為、ミディアム・ボディと表記するソムリエもいます。
したがって比較的若いうちから楽しむ事が出来るワインだと言えます。
ですが不思議なのは、「コシ」の強さが無い割には非常に長命だという事です。
今回のこのワインも13年経っている訳ですが
生き生きとした果実感がしっかりと残っており、穏やかなタンニンがあり
まだまだ熟成させてもいいのでは?と、思わされます。

普通、「早飲み」と言われるワインは長期熟成には向かず
何年も熟成させてみても良い方向への味の進行は無く、ただ劣化していくだけ。
長期熟成タイプの高価なワインに関して言えば
若いうちはバランスが悪く、まとまりの無い、荒々しい味わいが多いように思いますが
若いうちから楽しめて、熟成させれば尚、美味しい。
という素晴らしく使い勝手の良いワインであります。
しかし正直な所、ポイヤックの醍醐味を楽しめるか?と言えば
少々物足りなさを感じますが。。。
ただ、美味しい熟成ボルドーワインとしての醍醐味は詰まっていると言えます。

是非、お試し下さい!

田原


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