Barbaresco 1998 (GAJA) [イタリア]

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8月後半になり突然寒くなりまして、極端な気候の変化に身体がついていけません。
今日も東京の空はどんよりとした雲で覆われて、肌寒いです。
体調管理には注意を払いましょう。

さて、久々のぶろぐですが
本日ご紹介のワインは、イタリア、ピエモンテ州のワイン「バルバレスコ」
造り手は「ガヤ」です。
昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

イタリア高級ワインの代名詞と言えるワインですが
以外にもこの地のワインが脚光を浴びるようになったのは1980年代の事で
まだまだつい最近の事であります。
1850年頃までは、この地方を代表するブドウ、「ネビオーロ種」は
甘口ワインに仕上げられる事が多かったようです。現在では信じられませんが。
その後、2度に渡ってのワイン革命で
フランス人醸造家、ルイ・ウダールによって
ワインの収穫、発酵、醸造方法等が一新され
徐々にこの土地自体が注目を集めるようになりました。

中でも、アルバ市の南西に位置するランゲ丘陵一帯は石灰質の泥灰地層で
良質なネビオーロ種が育つ事により「バローロ」が世界中の注目の的となりました。
そのバローロの影に隠れて、と言うと怒られますが
バローロ・ブームの2番煎じ。バローロの代役。といったイメージで捉えられていたのが
このバルバレスコでありました。勿論同じネビオーロ種から造られます。
しかし、実際には味のテクスチャーには大きな違いがある事を造り手達は理解しており
そのテロワールの違いをどうワインの味わいの中で伝えていくか。
という「ブルゴーニュの区画の違いに由来する味わいの違い。」
と、全く同じ捉え方をしていました。
そして、ブルーノ・ジャコーザ、マルケージ、そして今回のアンジェロ・ガヤと言った
スタードメーヌが現れる事により、「ピエモンテ州で2番目の村」から
「バローロと対等の村」と評価を受けるまでになりました。

今回のこのワインは、まさにアンジェロ・ガヤのアイデンティティとも言えるワインです。
スミレやバラの香りに続き、ヨードや木の皮のようなアクセントを感じ
飲み進めると、膨らみのある、しなやかでグラマラスなボディ。
綺麗に溶け込んだタンニンがエレガントなイメージをより増幅させ
その後に、トリュフやマッシュルームの余韻が長く続きます。
熟成したネビオーロ種、そしてバルバレスコという大地の持つ
力強さと美しさを存分に感じれるワインだと思います。

「伝統的でも無く、モダンでも無く、完全なる私スタイル。それがバルバレスコである」
                              by アンジェロ・ガヤ

お試し下さい!


田原

※尚、本日は12時オーダーストップ、1時閉店とさせて頂きます。
 更に8月30日(日)から9月7日(月)まで夏季休暇とさせて頂きます。
 予めご了承下さい。

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