Sassicaia 99 (Tenuta San Guido) [イタリア]
早いもので気づいたらもう3月!
本腰入れて勉強しなきゃと焦り出しているソムリエ見習いの雨宮です!
もう今年は落とせないので…教本を開いて苦手なイタリアワインのページを
パラパラし始めていたら、立て続けにイタリアワイン好きの
お客様にいらして頂けました!
酒神バッカスのお告げか...たっぷりとイタリアはトスカーナワインの魅力を
感じさせていただきました!
この2週間で2回も出会えるとはーっ(泣)早くも2017年の運を使い果たしてしまった気が…(笑)
今回ご紹介するワインは、「サッシカイア 99」と「ルーチェ 12」です!
スーパータスカンの2大ワイン!トスカーナを照らす太陽と月!!
並べられているこの2本は圧巻でした!!!
2回に分けてご紹介したいと思います!
今回は「サッシカイア 99」!
元祖スーパータスカンとして今ではその名を広く知らしめていますが
その始まりは、当時のオーナーで無類のワイン好きで知られる
マリオ・インチーザ侯爵が自分の畑にカベルネ・ソーヴィニョンを
植え始めたのがきっかけで、1944年にあのシャトーラフィットから
苗木を持ってきたとか。
最初は自家用に造っていたのが、だんだんとその品質の高さが評判になり
1968年にサッシカイアとしてファーストヴィンテージをリリースしました。
リリース当時は、イタリアのワイン法において
カベルネ・ソーヴィニョン85%以上のワインは規定により
最下層のVdT(ヴィノ・ダ・タヴォラ)にランク付けされていましたが
1978年に行われた、イギリスで最も権威のあるデキャンタ誌の主催する
ブラインドテイスティングコンテストで、見事シャトーマルゴーらを抑え
ベスト・カベルネ賞を受賞し、世界的にもその品質を認められました。
1994年ついに!(自分の生まれ年に!(笑))サッシカイアのためだけの
DOC(デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロラータ)ボルゲリ・サッシカイアに
格上げされたのです!
そのワインだけのDOCを作らせてしまうなんて流石サッシカイアですね(笑)
ボルドーのとはまた違ったカベルネのキャラクターがあり
イタリアワインらしい陽気さや親しみやすさも兼ね備えています!
(5大シャトークラスになると20年寝かせてもまだまだその魅力を感じられない事も
あるくらいですからそれに比べるとという意味で親しみやすいですね!)
ワインの持つ世界観に圧倒されるというよりも、寄り添い支えてくれるような
そういう意味での大きな存在感を醸し出していたように感じました。
アタックに甘味たっぷりのカシスの様な果実味を感じ、そこから熟したニュアンスに
流れるように移り変わり、凝縮感のある旨味が広がります。
後半は 、溶け込んだ渋みが合わさって、味わいにボリュームを持たせながら
優しく寄り添い、上品でお淑やかな酸味が全体を包み込むようにまとめています。
んー、口の中に広がる香り、鼻から抜ける香りとどこかホッとするような
心地よさでいっぱいになります…うまい!というより癒される!ですね(笑)
法律を変えさせる程のその味わいはやはり格別です!
飲んだ人全てを平等に照らし、その優しさで包み込むサッシカイア
まさにトスカーナの月ですね!笑 (勝手にすみません……)
いつまでもボーッとその世界観に浸っていたくなるような味わいでした!
数は限られていますが、まだストックが少々あります!是非お試しあれ!
次回はトスカーナの太陽(勝手に)ルーチェ!急いで仕上げます!