シャンパン、スパークリング ブログトップ
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Krug grande cuvee 1998 [シャンパン、スパークリング]

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残暑厳しい中、久々のブログでございます。
さて、本日ご紹介するのはシャンパンの「クリュッグ1998」です。
昨日初めてご来店されたお客様に飲んで頂きました。

以前このシャンパンのノンヴィンテージはご紹介したと思います。
クリュッグの愛好家の事を「クリュギスト」等と言われ
マニアの方達は何十本もご自宅にヴィンテージクリュッグをお持ちのようです。

10数年程前になると思いますが
僕の世代の料理人で、20代の頃からメディアに引っ張りだこ。
当時、女優Mさんとも噂になったスターシェフがいました。(今も頑張っています。)
その彼のお店が赤坂にオープンする事になり
僕の後輩がオープニングスタッフとして入店し、レセプションに出席する機会がありました。
そのお店には通常のワインセラーとは別に
クリュッグ・ルームと呼ばれるクリュッグ専用セラーがあり
迫力満点のお洒落なセラーに大変驚いたのを憶えています。
お一人様予算、うん万円からうん十万円といったバブリーなパーティーが
毎日のように行われていたようですが。。。
最近ではそんな景気の良いお店の話はめっきりと聞かなくなりました。
地道がいちばんでございます。

話が脱線しましたが
このクリュッグは抜群に良いブドウの出来がある年にしかヴィンテージをリリースしません。
(まあ、これはどこのシャンパンメゾンも同じです)
1990年代は非常に恵まれた10年間で、4ヴィンテージ造られており
クリュッグの面白みとして良く言われるのが
ヴィンテージによって其々個性が違うと言う事です。
リリースするヴィンテージによって明確な個性の違いと方向性を魅せる。
これはどこのシャンパンメゾンでも出来る技ではないと思いますし
それがまたマニアを唸らせる要因になっている事だと思います。

1998年のこれはクリーミーで上質、弾ける泡は口に含んだ時から長い時間に渡り優しく訴えかけ
胡桃やシナモン、蜂蜜の風味が心地よく、後からじんわりとくるレモンのフレーバー
たっぷりの果実味と精度の高い質感、喜びに満ち溢れたフレッシュ感。
それら全てが上手く調和して極上の一体感を醸し出します。

エレガンスでありながら力強い。
このコントラストが唯一無二のこのシャンパンを造り出していると思います。

機械があれば是非お試しください!


田原





Pascal Doquet Grand Cru Blanc de Blanc 1999 [シャンパン、スパークリング]

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毎日仕事から帰ってオリンピック漬けです。
寝ようと思うと柔道が始まり、又、寝ようと思うとバレーボールが始まり
昨日はダンヴィーヴァの阿部と焼き鳥屋に行き
オリンピックと関係なく寝不足です。
ですが、金曜日。気合を入れて営業行きます。

さて、本日はシャンパーニュのご紹介です。
「パスカル・ドケ・グランクリュ・ブランド・ブラン1999」です。
昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

シャンパーニュ地方のAOC(原産地呼称名称)を認められているのは
マルヌ、オーブ、オート・マルヌ、エーヌ、セーヌ・エ・マルヌを含めた計5県
313市町村、34500haに限定されており
この地区から造られるスパーリングワインをシャンパーニュと名乗る事ができます。

更にシャンパーニュの格付けでワインとの圧倒的な違いは
スティルワインの格付けが特級、1級、等々畑毎でランクを決めるのに対し
シャンパーニュは村毎に格付けされています。
これはネゴシアン業が主流だったシャンパーニュにおいてブドウを売買する際
取引き金額の目安を決めるのに都合がよかったそうです。
100%グランクリュに認定されている村だと
その年のブドウの流通価格が例えば1キログラム300円だとしたら100%の300円で売れる。
逆に80%の村だったら240円でしか買ってもらえない。といった感じです。
ただし現在は自由価格制ですのでこの方法は用いられていません。

そしてシャンパーニュで特に秀逸な地区として
コート・デ・ブラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、モンターニュ・ド・ランスの3つが挙げられますが
このコート・デ・ブラン地区の中のル・メニル・シュール・オジェ村で造られるのが
今回のシャンパンです。

ソムリエ教本に載ってるような退屈な話が長々と続きましたが
この村の特徴として、エレガントで長命、ミネラリーなシャルドネを産みだし
ブラン・ド・ブランの聖地とも言える村です。
有名なクリュッグの「クロ・デ・メニル」もこの村から生み出されます。

このパスカル・ドケも「クロ・デ・メニル」に劣らず?(言い過ぎ?ですね)
ミネラル感満載で美しく上品でキメの細かい泡と柑橘系の香り
豊満な果実味とナチュラルで実直な構造。温かみと親近感を覚える味わいです。

シャルドネの聖地ル・メニル・シュール・オジェからのシャンパン
是非お試し下さい!


田原

追伸

今週の日曜日8月5日、月曜日6日は店休日とさせて頂きます。

Coteaux Champenois Grand Cru Ambonnay Rouge 2004 (Egly Ouriet) [シャンパン、スパークリング]

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サッカーユーロ2012のおかげで寝不足な毎日が続いていますが
今日も頑張って営業いきます!

本日のワインはシャンパーニュ地方の赤ワイン
「コトーシャンプノワ・グランクリュ・アンボネイ・ルージュ」
造り手は「エグリ・ウーリエ」です。
初めてご来店頂いたお客様に飲んで頂きました。

シャンパーニュの赤ワイン?少々紛らわしいですが???
昔、シャンパーニュ地方では
育てられたピノ・ノワール種のブドウで沢山のスティルワイン
(スパークしてない普通のワインの事です)が造られていました。
シャンパンを造るようになってから徐々にワインの生産量も減っていきましたが
現在でも少量ながら上質な赤ワインが生産されています。

近年のシャンパンの世界で「RM」の2代巨頭等と言われる
シャルドネのジャック・セロス。ピノ・ノワールのエグリ・ウーリエですが
まさにこのエグリ・ウーリエがアンボネイ村で手塩にかけて育てた
ピノ・ノワール100%で造られる赤ワインは、以前このブログでもご紹介しました
ドミニク・ローランの「マジック・カスク」を用いて醸造されます。

抜栓したてから甘美で優雅、気品のある香りが立ち込め
何処までも優しく、柔らかく、伸びやか
繊細さとふくよかさが喧嘩せず同居していて
彼が造るクリーミーでミネラリーなシャンパンとの共通項を感じさせます。

「白ワインを美味しく造る造り手はやっぱり赤ワインも美味しい!」
と何度もこのブログで言ってますが

「シャンパン造りの名人は赤ワイン造りも名人」というお話でした。

余談ですが、ジャックセロスの造るロゼ・シャンパンは
エグリ・ウーリエのピノ・ノワールをブレンドしているそうです。
ジャイアント馬場とアントニオ猪木のドリームタッグチームみたいな物です。
セロスのロゼシャンパンも沢山ありますのでお試し下さい!


田原



Jacques Selosse Substance Brut N.V [シャンパン、スパークリング]

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サッカーユーロ2012!緊張感のある試合が毎日続いています。
うちも緊張感のある営業を目指して毎日頑張ってます(あまり出来ていませんが)

さて、本日ご紹介するのはシャンパーニュ。「ジャックセロス・シュブスタンス」です。
先週ご来店頂いた常連様に飲んで頂きました。

この造り手のシャンパンは以前にも幾つかご紹介した事があります
「シャルドネのセロス」でございます。

色々なキュベをリリースしていますが、ブドウの栽培からシャンパンの醸造まで
一貫して全ての作業を行い、1年の大半をブドウ畑の中で過ごすそうですから
オタクの領域をはるかに超越している方です。
同じシャルドネから各々違ったキャラクターのシャンパンを産みだす
まさに「魔術師」とでも言える造り手だと思います。

今回のこの「シュブスタンス」と言うキュベはセロスの作品の中でも
フラッグ・シップといえる物で、生産量も少なく
入荷も1年に1ケースもらえるか?どうか?ぐらいです。
日本語で「本質」というカッコイイ名前です。

この方のシャンパンを語る上で欠かせないのが
シェリー酒を熟成させる時に使う「ソレラ・システム」というテクニックを用いる事です。
収穫年に小樽で寝かせたワインを、翌年澱と一緒に大樽に移し替え
更に澱引きしてからステンレスタンクに移し替え熟成。
タンクの底から20%程のワインを抜き取り瓶詰め。少なくなったタンクに大樽から継ぎ足し
大樽の少なくなった分、小樽から又継ぎ足し、と言った具合に
ウナギの蒲焼きタレのような造り方をします。
その為、ヴィンテージのリリースは限られ、基本ノン・ヴィンテージでリリースされます。

このクラスのシャンパンですから泡のきめ細やかさは当然ですが
緊張感とハリがある。そんな感じでしょうか?別に緊張して飲む必要はありませんが。。。
ふくよかで蜂蜜のような甘美なアタックからハーブの効いたビター感と
しなやかでいてジューシーなフレッシュ感。
それらがハリのある泡と一緒に余韻まで手を繋いで一緒にそこにいる感じです。

ブラン・ド・ブラン(シャルドネ100%)で造られますが
決してシンプルでは無く、素直では無く、複雑味満載で
全体像が非常に掴みにくく小難しい味わいだと思います。
まさに鬼才にこそ造れるシャンパンと言えるかもしれません。

本質か?どうか?は飲んだあなたが判断してください。


田原









Jacques Selosse Brut Rose NV [シャンパン、スパークリング]

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三度目のブログです。

皆様、今年のクリスマスは三連休ということもあり如何お過ごしでしたでしょうか?当店のクリスマスコースを御予約頂いた方々、本当に有難う御座います。また空席がなく御予約を承れなかった方々本当に申し訳ございません。クリスマスということで当店に初めて御来店された方が今後ちょくちょく利用して頂けるようになるとお店側としては本当にありがたいことです。クリスマスに来て良かったんで、ということをお客様から言われると日々の励みになります。

さて本題です。
今日ご紹介するのは「ジャック・セロス ロゼ ブリュット NV」です。
先日の自分の誕生日に深夜常連のT様に御馳走になりました。私事ですがこのシャンパンには思い出がありまして、2年半程前、当時働いていたソムリエールとの賭けに負けましてスタッフにこのジャック・セロス ロゼを振る舞うことになったのは忘れられません。(H場さん、元気ですか?)その時はT様にもお通し代わりにお出ししましたんで、今回このシャンパンを頂いたときにその当時のことをふと思い出しました。

前置きが長くなりましたがジャック・セロス ロゼの話です。このジャック・セロスというドメーヌについては以前、田原さんがブログで説明されてますので割愛させて頂きます。
ジャック・セロスのロゼは極少生産で年間わずか2500本前後しか造られません。ジャック・セロスは自社畑の葡萄のみでシャンパンを造りますが、このロゼは、シャンパーニュの名醸家エグリ・ウーリエから調達した赤ワイン(ピノノワール種100%)と、自社のシャルドネをブレンドしてこのロゼシャンパンを造り上げています。すりガラスの綺麗なボトルなのですが、アンセルム・セロス氏曰く「このワインは非常にデリケートで特に光に弱く、セラー保管する際には照明を当てないようにボトルに紙を巻くか箱に入れて保存してほしい」というくらいデリケートなシャンパンです。(でもすりガラスです。ちなみにラベルを剥がすとそこだけ透明になるんです。賭けに負けた時のラベルを田原さんが剥がしてくれたときに気付いたのですが。そのラベルは今でもバイクに乗る時のヘルメットに張ってあります。話が脱線してすいません。)
今はジャック・セロスも自社畑で赤ワインを造り始めたということで近いうちに100%自社畑の葡萄で造ったロゼシャンパンがリリースされることになるそうです。
味わいの印象は何よりも力強さです。口に含むと押し寄せる果実味と弾ける泡。体の隅々まで染みわたるような、年末の忙しい中で爽快感と元気を与えてくれるような味わいです。

今年も残りわずかですが皆様お体に気を付けて良いお年を。

T様御馳走様でした。

武石


Guy Michel & Fils Brut Tradition 1989 [シャンパン、スパークリング]

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超寒いです!体調管理には気を付けましょう!

さて、本日ご紹介するのはシャンパンです。
名前は「ギィ・ミッシェル・トラディッション1989」です。

一昨日ご来店された常連様T様に飲んで頂きました。
たまたま居合わせたうちの店の昔のスタッフ平原君も1杯ご馳走になりました。
この平原君は、ブログでもご紹介しましたが11月に念願の独立を果たしまして
旗の台でピッツェリアを始めました。(Routine Dining)
この日が今年最後のお休みだそうで、この後12月は無休で営業するそうです。
薪窯で焼き上げる本格派のピザは常時10種類ほどの種類があり
どれも1000円台で食べれ、コスパ抜群です。
お近くにお寄りの際は是非遊びに行って下さい!

告知はこの辺にして
このシャンパンはエペルネの隣「ピエリ」という村にあり
現在で5代目、1800年代からこの地でワイン造りを営んでいる旧家です。
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区とコート・デ・ブラン地区のちょうど境目にある為
この両地区の看板品種ピノ・ムニエ種とシャルドネ種がどちらとも栽培出来る利点があり
又、10個の自社畑を持っていて、すべの畑が南斜面の好立地に位置し
粘土質とライムストーンから形成された様々な個性を産みだす土壌から
素晴らしいシャンパンが造られます。

ちなみにこのライムストーンていうのは石灰岩の事ですが
大昔の貝類等の化石が沈殿して、化学反応を起こし堆積して出来た天然石で
落ち着きのあるベージュの色合いで、切った断面も1枚1枚表情が微妙に違い
癒しの心持にさせてくれる個人的にも大好きな石です。
ヨーロッパの教会はこの石で造られている物が多いように思います。

さて味わいですが
シャルドネ種50%ピノ・ムニエ種40%シャルドネ種10%から造られ
杏やフルーツコンポートのような香りとコクのある複雑味
優しい小さな泡と粘性に富んだ液体が口の中で纏わり付くように喉へと運ばれます。
ブランデーのような余韻がそろそろ訪れるピークアウトを予感させますが
フィニッシュはあくまで心地よく、まさにライムストーンのように様々な表情があり
20年以上の歳月を経た独特の世界観を魅せてくれます。

ヴィンテージシャンパンの世界。あなたも覗いてみませんか?


田原


Bollinger La Grande Annee 1995 [シャンパン、スパークリング]

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ボランジェ ラ グラン ダネ 1995

以前、8/28に紹介したシャンパンのヴィンテージ違いです。
私、先日ひとつ歳をかさねたのですが
そのタイミングで、常連様T様から
「誕生日おめでとうございます」の一言とともに
一杯いただきました。
予期せぬ言葉に驚き感激しながらいただきました。

グラスの底から美しくたちあがる気泡は、とてもキメ細かく、
暗闇の中で輝く星屑の様で

香りは、カリン、洋ナシ、アプリコットから始まり
ブリオッシュ、カラメル、蜜、アーモンドなどと七変化
色々な表情を魅せ楽しませてくれました。

口に含むと繊細でクリーミーな泡をプチプチと感じ
熟成したリッチで複雑な果実味と
丸みを帯びた柔らかな酸と
濃厚で繊細な味わいで
余韻はとても長く、優しく、美しい
シャンパンでした。

T様ありがとうございました。


丹羽






Nicolas Feuillatte 2004 [シャンパン、スパークリング]

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本日はシャンパーニュのご紹介です。ニコラ・フィアット2004年です。
先週の土曜日ご来店されたお客様に飲んで頂きました。

このシャンパンメーカーは1976年に創業した新しいメーカーですが
近年メキメキと評価を高めている注目のシャンパンであります。
余談ですがこの2004年はワインスペクター誌で91点という高得点を獲得しています。

もともとアメリカでコーヒーの輸入業で財を成したオーナーさんで
1971年にニコラ・フィアット生産共同組合を発足させ
信頼出来るブドウ生産者の安定的な確保と
近代的な設備投資、大規模な貯蔵タンクの設置等々。。。
今やシャンパーニュ地方最大の協同組合となっています。

以前このシャンパンの「パルム・ドール」というトップキュベを
常連のお客様に飲んで頂いた事がありますが
バブル時代を彷彿させるようなゴージャスな瓶で(キャバクラでウケそうです!)
味わいは値段からすると打倒かな?というイメージでした。

が、今回のこのミレジムは非常にコストパフォーマンスに長けています。
泡のパワーが強いのですが、喉を突くような刺々しいタイプの物ではなく
口の中に入れてから「ブワー」っと弾ける泡立ちで
ハーブのアロマと程よい果実の厚みがあり、飲みごたえを感じますが
あくまで食中酒の枠は超えていない。

「食べ物のように飲む」ような厚みが過剰な有名シャンパンもありますが
控え目で自らの立ち位置をよく理解しているかのような味わいです。

秋の深まるこの時期からお勧めしたい「ニコラ・フィアット」のご紹介でした。


田原

Duval Leroy N,V [シャンパン、スパークリング]

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本日はシャンパーニュのご紹介です。
名前は「デュバル・ルロワ」

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

このシャンパンは
ヴィレッジ・セラーズというインポーターが正規輸入元として扱い始めたシャンパンです。
このインポーターには10年以上前からの知り合いがいて
名前は玉山君というかなりのお調子者であります。

今年の初めにセルリアンタワーで行われた
SOPEXA(フランス食品振興会)主催のフランスワイン試飲会に
このお調子者のいる会社が出店していました。

もともとこの会社はオーストラリアワイン専門のインポーターで
オーストラリアワインにおいては日本でのパイオニア的な存在です。

何故?この会社が突然シャンパンを始めたのかは分かりませんが?
他のインポーターさんが最低10アイテム程のワインを出品しているのにも関わらず
ここはこれ1アイテムで勝負という、無謀ともいえる試飲エリアでした。
案の定試飲している人は全く居ず、玉山君に簡単に見つかってしまい、1杯飲みました。

しかし味わいは素晴らしく良く出来ています!
ピノ・ノアール70%、ピノ・ムニエ20%、シャルドネ10%から造られ
厳正なるビオディ・ナミでブドウ栽培が行われています。
香ばしいコクのある優しいロースト香と白花の香り
柑橘系の爽やかなアタックが心地よく、堅牢でありながら軽快感を楽しめる。
バランス力に優れ、底力を感じる味わいです。

お調子者の玉山君がお勧めする、堅固なシャンパーニュのご紹介でした。


田原

Krug Grande Cuvee N.V [シャンパン、スパークリング]

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二度目のブログで失礼します。

今日ご紹介するワインは「クリュッグ グラン キュベ」です。
先週の金曜日に8月から2ヶ月間の手伝いに来ていてくれた
高山君の最終日に深夜VIPのT様に開けて頂きました。

クリュッグは1843年、「比類ないシャンパーニュをつくる」
という目的を掲げて創業した
ドイツ人初代ヨハン・ヨーゼフ・クリュッグ氏(フランスに帰化したそうです)の
創業以来6世代にわたり、独自の個性を育み、磨き上げてきたメゾンです。

クリュッグでは、創業以来、変わらぬ味わいを創り上げるために
ブドウ品種、畑、収穫年ごとに細かく分けたブレンド用ワインを多種多様にストックしています。
このグランキュベは、6年から10年にわたる収穫年の異なる
約47種類以上ものワインをブレンドしています。

このワインのブレンド作業をアッサンブラージュといい、
シャンパーニュは土地の個性というよりはメーカーの個性が強いと言われることが多いですが
その理由の一つにこのアッサンブラージュによるところが大きいようです。

このアッサンブラージュに使用する前年以前の古いワインを
ヴァン・ド・レゼルヴ(リザーブワイン)と言います。
このヴァン・ド・レゼルブの質と量が、安定した品質と出荷量に大きく影響するため
シャンパンメーカーでは良い年のものを出来るだけ多くストックすることに努めているようです。

また特別に出来の良い年のブドウを使って造る
ヴィンテージシャンパーニュについてもミレジム法というのがあり
その年に収穫されたブドウの80%までしかヴィンテージシャンパーニュ用に使用することができず
残りはヴァン・ド・レゼルブとしなければならないというものです。

勿体無いような気もしますが、まあこれのお陰で安定して素晴らしいシャンパンを造れるわけですから
致し方ないですね。

少し話がそれましたがクリュッグでは、このグランキュベを
ノンヴィンテージとは呼ばず複数のヴィンテージのワインを使用するため
“マルチ・ヴィンテージ・シャンパーニュ”と呼んでいます。
「樽使いのクリュッグ」(ネットからの引用です)と言われ名高い小樽での一次発酵は
樽職人の管理により6年もの長期にわたりセラーでゆっくりと熟成されます。

味わいは、きめ細かな泡、ふくよかで力強くありながらも、
すがすがしく優雅な味わい、ふわりと香るナッツのような香ばしい香りと
口に含んだあとに鼻に抜ける柑橘類の砂糖漬けのような香りが
特徴で爽やかさといい余韻の長さといいシャンパンの帝王の名は
伊達じゃないという感じです。(すいません。自分何様ですかね。)

ちなみにクリュッグ愛好家の方々を「クリュギスト」と呼ぶそうです。
(何だか強そうですね。クリュギストの方々失礼しました。)

T様御馳走様でした。

高山君、2ヶ月間お疲れ様でした。次のお店でも頑張って下さい。


ワインバー繭 ヴィジュアル担当 武石でした。


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