シャンパン、スパークリング ブログトップ
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Bollinger La Grande Annee 2000 [シャンパン、スパークリング]

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本日はシャンパンのご紹介です。
「ボランジェ・ラ・グランダネ」です。

一昨日ご来店のお客様(女性2名様)に飲んで頂きました。
銀座の某有名シャンパンバーに4人で行かれて3本飲まれたそうなのですが
飲み足らず、うちのお店には2次会と言う事で2人で来て頂きました。
「〆もシャンパンで!」という名言?を頂き、これを飲まれました。

うちのお店は、お通しとしてスパークリングワインをお出ししているせいもあり
あまりシャンパンは売れませんが、シャンパンが売れる時は
大体女性のリクエストが多いように思います。(女性は泡好きなのかな?)

さてこのメゾンは1829年シャンパーニュ地方のアイ村で
ジャック・ボランジェがヴィーレルモン伯爵と共に創立したのが始まりです。
現在もボランジェ家が経営に携わり、昔ながらの製法でシャンパン造りが行われています。

「グラン・ダネ」は「偉大なるヴィンテージ」という意味で
まさにブドウの出来が良好な年にしか造られない貴重なシャンパンです。

ピノ・ノアール65%とシャルドネ種35%から造られ
オークの樽で1次発酵した後、最低5年間熟成させてから出荷されます。

奥深いコクとまろやかさ。繊細な泡が口の中でプチプチと弾け
リッチで複雑、上質なアロマが余韻となります。

昔から何一つ変わらない製法で造り続けられた昔のままのシャンパンです。

古き良き物は、変えない?いや、変わらない?いや変える必要がないのかな?

普段、僕らの生活の中でも
変える必要のない物まで変えてしまいギクシャクする事も多々あるような?
進化しているようで、退化していたり
便利になっている一方で、心が不便になってたりと。。。

カフェで携帯をいじりながら、もう片方の手でパスタを食べてる女の子を観てると
すごーく切ない気持ちになります。
子供の頃、「テレビばかり観るな!」と晩御飯の時間に父にテレビを消されたものです。
「醤油は使ったら元に戻せ!」とか「お母さんが作った物を冷めないうちに食べろ!」
等々。。。「うるせーなー」と思っていましたが。。。

今の日本に一番必要なのは、こういう当たり前の教育かな?と思わされます。

「古き良き時代」のお話でした。


田原

私事で恐縮ですが、来週から10日間夏休みを頂きます。

Perrirer Jouer Extra Brut 1976 & Gevrey Chambertin1976 (Marc Roy) [シャンパン、スパークリング]

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お久しぶりのブログでございます。

本日のワインはシャンパーニュの「ペリエ・ジュエ・エクストラ・ブリュット1976」
と「ジュブレ・シャンベルタン1976。ドメーヌ・マルク・ロワ」です。

今週の火曜日に常連様2名様で飲まれました。
ちなみに両方のワインが1976年ヴィンテージなのはお客様の生まれ年のヴィンテージです。

この仕事をしていると、オールド・ヴィンテージのシャンパンに出会う事が時々あります。
シャンパンその物のポテンシャルに欠ける物は20年、30年と経過すると
ワインとしては完全に死んだ味わいとなります。(蔵に残っていた、ただの売れ残りです)
中には面白みだけでこういう代物を売ってるアホな業者がいるのも事実です。(残念!)

しかし長熟させる事を念頭において造られた物、例えば「ボランジェRD」等は
まさに年月と共にその真価を発揮すると言えます。

今回のシャンパンは35年もの歳月を経て、泡は完全に消滅しています。
色合いはロゼワインと言っても誰も疑わない程の綺麗な琥珀色。
まったりと濃密な果実香を放ち、ミルクキャラメルのようなアタックと
シナモンやレモングラス等の妖艶でいて魅惑的な香り
それでいて後味は美しく爽快な風味があり、穏やかな心持ちにさせてくれます。

シャンパンでもなく、そして白ワインでもなく。。。(キワモノ?)
ここに「ヴィンテージ・シャンパーニュ」という全く別のカテゴリーが存在します。

もう一つはジュブレ・シャンベルタンですが
こちらも村名クラスの物にも関わらず素晴らしいポテンシャルです!

抜栓してからグングンと香りが開いてきて、ローズの香りとシルキーな舌触り
きめ細やかなタンニンと、繊細で美しい酸味が心地よく
旨味のたっぷりと詰まった。それでいて山奥の清流を想わせる透明感のある味わいです。

オールドヴィンテージのワインを飲むと「生き方」について見直す事が出来ます。

若い頃に何かに真剣に取り組み、切磋琢磨をした人は
それがその人のポテンシャルとなり、年をとる毎に魅力的になりますが
そうでない人は、ただの「古い人」になります。

改めて「歳のとり方」を考えさせられる1976年のワインのお話でした。


田原

Salon Blanc de Blancs 1996 [シャンパン、スパークリング]

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本日はまたまたシャンパンのご紹介です。
前回ご紹介のアンリ・ジローの「フュ・ド・シェーヌ」に続き
これまた究極のシャンパンと言える「サロン」です。

火曜日の夜、常連様T様とお連れのH様に飲んで頂きました。

今でこそシャンパンをカテゴライズする時に「ブランド・ブラン」や
「ブランド・ノアール」等々、当たり前のように使われますが
1900年代初頭のシャンパン造りの常識では
それぞれ異なる3種類のブドウの性質をブレンドして造るのが当たり前でした。

しかしこの「サロン」こそ初めてシャルドネ100%(ブランド・ブラン)を造ったメゾンです。
又、収穫年の異なるリザーブワインや違う畑のブドウをブレンドしないのも
当時としては初の試みで、卓越した良年にしか造られず
最高のシャルドネの産地コート・デ・ブランのル・メニル村のブドウだけで造られます。
事実、20世紀の100年間と21世紀の現在までで37ヴィンテージしかリリースされていませんし
リリースした年も多くて8万本という少ない生産量です。
(こうなるともう趣味だよねーでも趣味でお金稼げたら最高だよねー)

創業者「ウジェーヌ・エメ・サロン」(現在はローラン・ペリエ社が運営してます)
人は彼の事を「完全主義者」と呼びました。
毛皮商で大成功を収め、自分が納得して飲めるシャンパンを造りたいという
単純かつ明快な思いからこのメゾンがスタートしたのですから
人生、何処でどう転がるかわかんないものですよねー
事実、最初は造ったシャンパンを「どうだー」てな感じで
身内や友達だけに振舞っていたそうです。(まさに金持ちの良趣味)

うちの店の常連様で会社を経営されているD社長も
「最後のスープまで全部飲み干せる、自分が食べたいラーメン屋をやりたい!」
とおっしゃってましたが。。。
こういう「思い」の強い方が商売をやると、意外に簡単に繁盛しちゃうのが
商売の面白いところでもあります!

さて味わいですが
芳醇で強烈な果実味の中にクルミやシナモンのような森に由来する香りが含まれます。
繊細に弾ける細やかな泡が心地よい酸味を際立て、後味に爽快感をもたらし
「温かみ」と「鋭さ」の両極が美味く溶け込み、スケールの大きさと緻密さを感じとれます。

「趣味」か「完全主義者」かは飲んだあなたが決めて下さい。


田原




Henri Giraud Grand Cru D'AY Fut de Chene Brut 2000 [シャンパン、スパークリング]

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本日はシャンパーニュのご紹介です。
「アンリ・ジロー・フュ・ド・シェーヌ」
常連様U様に飲んで頂きました。

このメゾンは17世紀からシャンパン造りを初め
イギリスのワイン商経由で、ごく限られた顧客を中心にシャンパンを売ってきました。
(おもに皇室やセレブリティーを中心です)
なので、一般の市場には殆んどと言っていいくらい出回らない物でしたが
数年前からビジネスのマーケットを一般市場に広げ
ここ数年で爆発的な人気を博しています。

現在約8アイテムのそれぞれ違った個性のシャンパンをリリースしていますが
代表的な物は以下4アイテムです。

創業者で、ブドウ栽培を始めた「フランソア・エマール」氏へのオマージュを込めた
このメゾンのフラッグ・シップ「オマージュ・エ・フランソア・エマール」

契約農家から買ったブドウでシャンパンを造る「エスプリ・ジロー」

ピノ・ノアールの遺伝子が解明された2007年を記念して造られた
ピノ・ノアールの起源「コード・ノアー」

そして今回の「フュ・ド・シェーヌ」はこのメゾンのトップキュベで
最高のブドウが収穫された良年のみにしか造られません。
普通のシャンパンメゾンのプレステージシャンパンが約10万本ぐらい造られるのに対し
ここは約1万本から2万本という少なさなので
日本にこのシャンパンが入荷した事自体、業界では「奇跡」だと言われました。

有機ブドウの栽培から1ヘクタールあたりのブドウの収量を約80ヘクトリットルに抑え
最高の状態のブドウだけを醸造に使い、「フュ・ド・シェーヌ」の名の通り
樹齢250年以上の特注の樫の木から造られる小樽で1年間熟成させた後
8年間もの瓶内熟成をへて、手作業での澱引きが行われます。

2000年は、7月に突然の悪天候に見舞われ
このプレステージシャンパンの醸造は絶望的だったそうですが
奇跡的に南側斜面は一切の被害も受けずに助かった為
まさにこの奇跡のヴィンテージが生まれました。

樽からくる見事なまでの黄金色。
その色合いのイメージ通り、カラメルのようなコクのあるアタックと黄桃や杏のような香り。
芳醇でパンチがあり、ふくらみがあって温かく、精度の高さを感じる奥行きから
シルキーでミネラリーな余韻が果てしなく、果てしなーく、続きます。。。。

これぞ「究極」と言えるアンリ・ジロー「フュ・ド・シェーヌ」のご紹介でした。


田原


Jacques Selosse Brut Blanc de Blanc 1998 [シャンパン、スパークリング]

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ここ数日猛暑も和らぎ過ごし易い日が続いていますねー
先週の半ばぐらいの気温が続いてくれれば最高なんですけどねー
又、明日から暑くなるみたいですので熱中症には充分に気を付けましょう!

さて、本日はシャンパンのご紹介です。
「ジャック・セロス・ブリュット ブラン ド ブラン1998」
今や世界中のシャンパン愛好家垂涎の的となりました。

先週の金曜日、最近何度か来て頂いているお客様が
和服をお召しになった素敵な女性を連れて来られ、これを飲まれました。

醸造を担う天才「アンセルム・セロス」はブルゴーニュで白ワイン造りを学び
その醸造哲学をシャンパンに応用し斬新なアイデアでシャンパンを造ります。
普通シャンパンでは「セパージュの妙」等といわれ
一般にシャルドネ種、ピノ・ノアール種、ピノ・ムニエ種を混合して
味わいのバランスを造り、最後にリキュールを加え、甘辛度を決めます。
フランス料理のソースを作っていく作業に似た所もあります。

しかしジャック・セロスのシャンパンは全て単一の品種で造られ
100%シャルドネから造る「ブランド・ブラン」もしくは
100%ピノ・ノアールから造る「ブランド・ノアール」しかありません
(シャルドネのセロスと言われていましたが最近ピノも造り始めました)
大地の持つ偉大なエネルギーをシンプルにかつ明確に伝える為だそうです。

又、この方はブドウ栽培からシャンパンの出荷まで厳しいチェックを全て自ら行いますが
ブドウ畑では鍬で土を耕し、出来るだけ空気を含ませ、微生物の働きを活発にします。
ブドウ樹から造ったたい肥や動物の糞等も肥料として使い
化学肥料や殺虫剤は一切使わず、ブドウの収量も最低限に抑えます。
一日の大半を畑の中で過ごすそうで
そう考えると一生の殆んどの時間をブドウ畑の中で費やす事になります。
(もう凄いんだか?なんだか?)
発酵段階ではマロラティック発酵を一切行わず
(ブドウに含まれるリンゴ酸を乳酸菌発酵によって酸味をマイルドにさせる技法)
醸造段階では、澱引きせずにイースト菌と一緒に8年間瓶内熟成させ
澱引きの後、更に最低6か月の熟成。
補糖はワインのバランスを考えて果実糖のみが使われます。

こうした畑の土造りの段階からの、一つ一つの小さな作業の積み重ねによって出来たのが
この偉大な成功年にごく僅かしか造られないブラン・ド・ブラン1998です。

これ以上何も言う事はありません。
彼のシャンパン造りに対する情熱や哲学を感じてみませんか?


田原



EGLY-OURIET Millesime 1999 [シャンパン、スパークリング]

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「なでしこ・ジャパン」バンザーイ!
で寝不足な方も多いかと思います?まあ、昨日はゆっくり寝れてますよね?
延長戦後半の澤選手のコーナーキックからのシュートは鳥肌物でしたね!
諦めずに、粘り強く、そして淡々と。。。
今のアホな政治家達に見習って貰いたいと思います!

さて、本日はシャンパンのご紹介です。
エグリ・ウーリエ・ブリュット・ミレジメ1999です。
日曜日にお一人でご来店頂いた男性のお客様に飲んで頂きました。

レコルタン・マニュピランという言葉を何度かこのブログでも紹介してきましたが
この造り手もこの「R.M」と呼ばれる方です。

ブドウの栽培からシャンパン造りまで一貫して全て自分で行います。
シャルドネの「ジャックセロス」とピノノアールの「エグリ・ウーリエ」等と呼ばれますが
ピノノアールの聖地とも言われるアンボイネ村に本拠地があります。

手間ひまかけて育てられたブドウから造られたこのシャンパンは、
シャンパーニュでは珍しい新樽で発酵され、約1年寝かせられます。
(これはドミニク・ローランに教わったそうです)

またシャンパン造りでは「ドサージュ」といって
最後にシャンパンで造ったリキュールを添加して甘辛度を決めますが、
添加量が多いと甘口になり、「ノン・ドゼ」といって全く加えない物もあり、
これは超辛口に仕上がります。

このドサージュも殆んど行わず
果実の持つ甘味やふくよかさだけで味わいのバランスを造ります。

泡が優しく、上質でクリーミー。長い瓶内熟成によって旨味が溶け込み、
複雑味とハリのある、密度の濃い、奥行きのある味わいです。

「上質な白ワインに繊細な泡が溶け込んだ」。。。そんな印象です。

一切の妥協を許さない。シャンパーニュの求道者ともいえる「エグリ・ウーリエ」

試す価値あり!です。
(政治家はエグリ・ウーリエも見習ったほうがいいね!)


田原

Herbert Beaufre Premier Cru [シャンパン、スパークリング]

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本日はシャンパーニュのエルベール・ボーフォールです。

一昨日、結婚式の2次会帰りのお客様,4名様で飲まれました。
なんでも出席された結婚式で振舞われた乾杯のシャンパンが「ドンペリ」だったそうで
この不景気にも関わらず、バブルな結婚式もあるんですねー
いったい予算一人いくらの式なんだろう?
と、いやしい詮索はやめにして

この造り手はシャンパーニュ地方の北部、ブージーという村にあります。
以前はブドウを栽培して、大手シャンパンメーカーに売っていましたが
近年、自社畑でブドウ栽培からシャンパン造りまでを始めました。
こういう造り手を、「レコルタン・マニュピラン」と言いまして
雑誌なんかでは「R.M」と表記されています。

少し前からですかね?
「レコルタン物」と言われるこれらのメーカーがメディアで頻繁に取り上げられ
「ジャック・セロス」を始めとするスタードメーヌの出現によって一躍脚光を浴びました。
巷では、「レコルタン物だから美味しい!」「ちゃんと造っている!」
みたいな風潮がありますが
決してそんな事はなく、造り方が下手くそだったら、いくらブドウが良くても
おいしいシャンパンにはなりません。事実そういう物も沢山あります。

決して「R.M」を否定している訳ではありませんが
ブドウ栽培は一切行わずに
ブドウの出来、不出来を見極めながらシャンパン造りだけをやってきた
いわゆる「シャンパン・メーカー」のほうが
美味しいスタンダードレベルの物を安定してリリースする場合もあります。

そして今回のこの「レコルタン物」ですが。。。良く出来ています!
ブージー村は厚い粘土質土壌で、良質なピノ・ノアールが生まれる事で名高いですが
このピノ・ノアールを主体とした、力強く、コクのある華やかな味わいを醸し出しています。
泡の具合も下品なシャンパンにありがちな、喉を突くような攻撃的な物ではなく
優しく舌の上で細かく弾けるような心地よさを楽しめます。

今からの温かい季節にぴったりなシャンパンだと思います。
お試し下さい!


田原

Chartogne Taillet Sainte-Anne Brut N,V [シャンパン、スパークリング]

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本日はシャンパーニュのご紹介です。
「シャルトーニュ・タイエ・サンタンヌ・ブリュット」です。

うちのお店ではお客様がご来店された際
お通しとして、スパークリングワインをお出ししています。
「恵比寿ダンヴィーヴァ」も同じシステムです。
飲食店では、初めの一杯はどうしても「取りあえずビール」になりがちです。
実際「生ビールちょうだい!」と言われるお客様も時々いらっしゃいます。

しかしうちはワインのお店なので
せっかくうちのお店に来たんだったらワイン飲んでよ!
生ビールは何処でも飲めるでしょう!
という意味あいでお通しをスパークリングワインにしています。
でもこれが以外に評判いいので、ずっとこのスタイルです。
どうしてもビールを飲まれたい方は、瓶ビール(350ml)のご用意は一種類だけありますが
生ビールは置いていません。あしからず!

という長い前置きは何故かというと
お通しでスパークリングワインをお出ししているので
うちのお店はあまりシャンパンが売れません。
どうしてもお通しを一杯飲まれ喉が潤ったら、その後、白ワインか赤ワインになります。
(まあ、いいんですけど)

そんな中、去年の年末から爆発的に売れているのがこのシャンパンです。
1960年からシャンパン造りを始めた家族経営の小さなメゾンです。
(それまではブドウ栽培家でメーカーに卸していました。)

自社畑からの厳選されたブドウを使い
ピノ・ノアール50%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ10%から造られ
白桃のようなトロピカルな香とキレがあり、鋭く弾ける細かい泡が魅力的です。
熟成したリザーブワインをブレンドしている為
(シャンパーニュではバックヴィンテージのワインをブレンド用に保管しています。)
コクがあり骨太でリッチな味わいを楽しめます。

「めったに売れない」けど「売れてる」シャンパーニュ!
お試し下さい!


田原

Henriot Brut Millesime 1995 [シャンパン、スパークリング]

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本日はシャンパーニュのご紹介です。
先週の深夜、VIPのT様に飲んで頂きました。

「アンリオ・ブリュット・ミレジメ1995」です。
1800年代初頭からシャンパンを造り続けている歴史あるメーカーで
現在も先代から引き継いだ一族でクオリティーの高い物をリリースし続けています。

16年の熟成期間を経ていまして
色合いは濃いめの黄色とまで言っても大げさじゃないでしょう。
モカを想わせる奥深く眠りを誘うような魅惑的な香りが印象的で

ピノ・ノアールとシャルドネがほぼ同じくらいの比率で造られており
ピノ・ムニエ種は一切使用しません。
シャルドネ100%で造られるブラン・ド・ブランの熟成したシャンパンよりも
濃密で骨格のしっかりした印象をもちます。

しかしシャルドネ種独特の快活さも感じる為
味わいのメリハリもしっかりとしていて
こなれた酸味と上品な泡のアタックが心地良い余韻をもたらします。

シャンパンの古酒(60年代から80年代ぐらいの物)を沢山扱っている業者さんがありますが
まさに「キワモノ」とでもいいましょうか?

ポテンシャルのあるシャンパンが良い状態で熟成するから美味しいのであって
ただ古けりゃいいのではありません!
それをはき違えて、「面白み」だけで売ってるアホなインポーターと話てると
頭が痛くなる事がしばしばあります。

人間と一緒で、若いうちからしっかりと自分を磨いている人
(エステに行くとかではなく、内面的な人間力の事です)

年をとるにつれ視野が広がり、凝り固まらず、魅力的な人となりますが
その逆の人は「若さのおかげで魅力的」であって
年をとると、意固地で考えの凝り固まった人が多いように思います。

「年の取り方」を考えさせられるシャンパンのお話でした。


田原



Mansard Brut Rose N,V [シャンパン、スパークリング]

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本日はロゼ・シャンパンです。
名前は「マンサール」
先週来て頂いた常連様に飲んで頂きました。
というか、ご婚約のお祝いでお店からプレゼントさせて頂きました。

この常連様Y様は約4年前から通って頂いているご近所のお客様です。
カウンターにお一人で来られる事が多いですが
会社の同僚の方や、先輩等とも足繁く来て頂き、大変お世話になっています。

そしておととしの年末
人手が足りずアルバイトの募集をして手伝いに来てもらったのがKさん。
うちの恵比寿のお店「ダンヴィーヴァ」でアルバイトをしてもらっていました。
先の常連様Y様は普段は「繭」のほうに来て頂いていますが
この日に限ってお友達と「ダンヴィーヴァ」に行かれてKさんと知り合いになり
そこから意気投合して、デートを重ね、お付き合いが始まり、今回の婚約に至りました。

人生、何処でどんな出会いが待っているか分かりませんよね!

そしてお祝いでみんなで飲んだのがこのマンサール。
エペルネという街を本拠地にするシャンパンメーカーで
近年人気を高めている造り手です。

ピノ・ノアール75%、シャルドネ10%、ブージー産の赤ワインを15%
をブレンドして造られます。
ロゼ・シャンパンを造る時によく用いられる醸造法が「セニエ式」といいまして
収穫した黒ブドウを赤ワインを造る時と同じように、果汁と皮で醸しをします。
そしてある程度、色素が抽出された時点で皮だけを取り出す事によって
美しいロゼ色が生まれます。

あともう一つは単純に白ワインと赤ワインを混ぜてロゼワインにしてから
瓶詰めして瓶内2次発酵するやり方です。これはシャンパーニュのみに許されています。

芳香で厚みのあるフローラルな香りと
ピッと姿勢を正したくなるような「キレ」。それでいてエレガントな酸味。
飲みごたえがあり、リッチでボリューム感のあるアタック。
ブドウ品種それぞれの個性が上手く三位一体となったバランス良い味わいです。
これぐらいしっかりとした味わいがあれば
お肉料理を食べながらでも充分に楽しめると思いました。

Yさん、Kさん お幸せに!


田原







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