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Barbaresco '05 (Bruno Giacosa) [イタリア]

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本日のワインはイタリアのバルバレスコ。
造り手は「ブルーノ・ジャコーザ」 ピエモンテを代表する造り手です。
一昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

この造り手は、もともとこの方のおじいさんがネゴシアン業をおこしたのが始まりでした。
以来、ブドウ栽培農家を厳選し、伝統的な手法で醸造を行って評判を高めてきました。
「ブルーノ・ジャコーザ」さんは、13歳の頃からおじいさんの元でワイン造りを手伝い
1961年にこの方の名前で初リリースしています。
ここで生きる伝説「ブルーノ・ジャコーザ」が誕生します。

1980年代に入り、バローロ、バルバレスコの畑を購入して
本格的に自社畑でのワイン造りに着手し始めました。
1990年代半ばぐらいからですかね?
以上なくらい値段が高騰して、日本にもそこまで多く入荷してこない為
イタリア料理のレストランやワインバーでも取り合いになっていました。
近年もその勢いは衰える事なく、「入荷するとすぐ売り切れ」てな感じで
今回のバックヴィンテージも業者さんから1ケースしか分けてもらえませんでした。

味わいは、木イチゴやクランベリーのような果実香が優しく口の中を覆い
ソフトなアタックから始まります。その後で美しく、線の細ーい酸が伸びやかで
シルクを想わせる滑らかな口当たりと、長い余韻が印象的です。
「繊細さとエレガントさの究極」といった質感があり
「ネビオーロ種」ってここまで上品に仕上がるのね!
とビックリさせられました。

ブルーノ・ジャコーザ曰く、

ワイン造りは小さな作業の連続であり、その時その時の判断が連鎖した飲み物である。
前に行った小さな判断が、後々の味わいの構成に大きな影響をもたらす。
よって小さな作業や判断全てが完璧でないと良いワインは生まれない。

うーん。この哲学を味わう価値ある1本だと思いますよ。


田原


Barbaresco '05 (Produttori del Barbaresco) [イタリア]

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本日のワインはイタリアのバルバレスコです。
これは、イタリアのピエモンテにあるバルバレスコという地区のワインですが
比較的お求め易い物から超高価な物まで様々あります。
今回のこれは、バルバレスコにしては
お気軽に楽しんで頂ける価格帯の物だと思います。

かなり前ですが、イタリアワインの試飲会場でこのワインを飲んだのですが
某レストランのソムリエグループ4人が仕事着のユニフォームのまま試飲していました。
そこで、ガヤやブルーノ・ジャコーザ等の超高額なバルバレスコと比較して
「バルバレスコじゃないね!」
等と大きな声でアホなコメントを言っているのを見かけたのですが
ナンセンス極まり無い事、山のごとし!
こんなソムリエ達がお客様にワインをサービスしているかと思うと。。。
まあ、どうでもいいです。(どうでもよくねーぞ!)

さてさて、これはピエモンテ州の農家の協同組合が造っているワインです。
フランスでもこういう農協みたいな団体が造っててコスパに優れたワインが沢山あります
なんでも54の組合員から構成されていて、イタリアでも「最も賞賛されるべき組合」
として高評価を受けているそうです。

味わいは非常に繊細かつ、果実の旨味もよく抽出されています。
ネッビオーロ種独特のスミレの花のような香と複雑な奥行き
不思議ですが、最初のアタックではなく、一口飲んだ後から力強さを余韻で感じる。
うーん深い!

シンプルに焼きあげた赤みのお肉、鴨のローストやホロホロ鶏の胸味なんかと
ベストマッチだと思います。

「繊細さ」と「力強さ」といった対極にありそうで実は近いニュアンスを持ったワインには
全く同じ理論で、
ワイルドな味わいと、繊細な身質を持ち合わせたお肉がマッチすると思います。

よく常連のお客様に、グランドメニューの料理は食べたから
「このワインに合わせて鴨を使って何か1品作って!」とか言われます。

飲んでいるワインに合わせて何かマリアージュを試してみたい方
遠慮なくお店に来られてリクエストして下さい。
出来る限りご希望に添えるよう頑張ります。(忙しい時はお断りするかもしれませんが)

ご予約お待ちしております。


田原

Palazzi '99 (Tenuta di Torinoro) [イタリア]

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今年もあと残り僅かとなりました。
ワインバー繭は、店休日返上で30日までヘロヘロになりながら頑張ります。
大掃除終わった方は、寄って、酔って下さい。

さて本日のワインは、イタリアのロッソ・ディ・トスカーナです。
昨日、うちの常連様A様にお店からプレゼントさせて頂き、みんなで飲みました。

この常連様は、かれこれ4年前から通って頂いてるご近所にお住まいの方で、
なんと10年前(大学生だった頃)に、その当時お付き合いしていた彼氏に
うちの店に連れて来てもらい、初めてワインを飲まれたそうです。(お店の歴史を感じます!)

今年の初めに、フランス人の僕の友人が旅行で日本に来ました。
東京に住んでいる、別のフランス人の友達の女の子に、僕のお店の場所を聞いといて
サプライズで、突然、お店の営業開始と同時に遊びにきました。

そのすぐ後、この常連のAさんがご飯を食べに来られて、ご紹介して一緒に談笑されました。
そのご縁がキッカケでデートを重ね、お付き合いをする事になりました。
(さすが!繭パワー。)

そして、そして今年の12月でお仕事を辞められ、来年からフランスで彼氏と生活する事になり
昨日はお店にご招待して、お食事して頂き、ささやかながらの送別会となりました。

その時に飲んだのがこのPalazziというワインです。
アンドレ・フランケッティという人が、農作物を植えていた土地を開墾して、
ブドウ栽培を始めたそうで、フランスの有名なシャトーヴァランドローに自分のワインを持ち込んで
味をみてもらったんですが、かの「ジャン・リュック・テュヌヴァン」から
「出直せ」と門前払いだったそうですが、後に彼のアドバイスと協力の元
スーパートスカーナと呼ばれるワインになりました。

抜栓したてから、コーヒーのような淡くほろ苦い香りに包まれ、パワフルなアルコール感と
ジューシーな果実味、緻密で堅牢なタンニン。そして長く、緊張感のある余韻。
カベルネフラン種というブドウ品種をベースに造られたワインですが
まさに、これの究極!です。

A様は10時30分の時点でもうフラフラの状態!、ご気分良く帰られました。
A様お幸せに! そして又いつの日か会える事を楽しみにしています!

                                     

田原







Brunello di Montalcino '01 (Cinelli Colombini) [イタリア]

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さあ!今日はクリスマス・イブです。そして明日はクリスマスです。(当たり前です)
日本のイブとは違い(これも当たり前ですが!)
フランスのクリスマスは、しっかりと宗教色が強く、非常におごそかであり
ちょっぴりセンチメンタルな気分になったのを、今でも時々思い出します。

さて、本日のワインはイタリア、ブルネロ・ディ・モンタルチーノ。
トスカーナを代表するワインです。
ブドウ品種は、サンジョベーゼ・グロッソという品種になります。

一昨日、ご近所でアパレルのお仕事をされている女性のお客様が
イタリア人の男性を連れて来られて
「せっかくだからイタリアワインを」との事でこのワインになりました。
今ご用意している、クリスマス特別コースとご一緒に召上られました。

この造り手はドナテッラ・チネッリ・コロンビーニ
(イタリア名は読んでるだけで陽気な感じですね)
女性の当主になります。この方のお母さんは「シニョーラ・デル・ブルネロ」
ミスタージャイアンツならぬ、ミセス・ブルネロの異名を持つ偉大な方だったそうです。

イヤーしかしこのワイン、よく出来ていますし、今まさに飲み頃ですね。
ラズベリーのような香と、豊満なミネラルの味わい、その奥に潜むしっかりとした骨格
舌に纏わりつくような、嫌味のないタンニン。

法律上50か月以上の樽熟成が必要となりますが
サンジョベーゼに適した、あまりトーストしていない樽を使い
さまざまな熟成段階で、エキスパート達が熟成を見極め、瓶詰めしていくそうです。

ただいまのお勧め料理で「冬トリュフのオムレツ」をご用意しています。
ご一緒に試されてはいかがでしょうか?

仕込みが少々残っていますので、今日はこのへんで。

                                      

田原



Barbaresco Starderi '05 (La Spinetta) [イタリア]

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本日のワインはイタリアワインのバルバレスコです。
初めてご来店の外人のお客様4名様に飲んで頂きました。

イタリアの高級ワインの生産地で名高いのが、トスカーナとこのピエモンテです。
後者はバローロ、バルバレスコという力強いワインを産みますが

中でも「アンジェロ・ガヤ」のバルバレスコなんて、とんでもなく値段が高騰しまして
気軽に仕入れられる物ではありません。(もちろんそれだけの味わいだと思います)

もう一つ有名な造り手を挙げるとしたら、この「スピネッタ」ですかね?
ブドウ品種はネビオーロといいます。勝手な僕の印象ですが、
ピノ・ノアールよりもタンニンがしっかりしていて、カベルネ・ソーヴィニヨンよりも
柔らかく、果実味が表立って、取っつきやすい?
香りは、シガー、スミレの花、ローズウッドe.t.c....
に表現されますが、造り手によって色々な香りの表情があると思います。

もともとはモスカート・ダスティを造っていたそうで、
そこからバルバレスコを造り始め、一躍世界中で有名になりました。

3種類の単一畑があり、その一つがこの「スタルデリ」です。
インポーターさんに勧められるがまま、このスタルデリを仕入れましたが
一言でいうと、高級な味わいがします。(ボキャブラリー少なくてすみません)

メルローやカベルネフランで造られる、ボルドー右岸の高級ワインが熟成した時に魅せる
タンニンと豊富な果実味。それに加えて穏やかな酸味が一体となった大きなスケール。
テイスティンググラスで一杯しか飲んでないので(当たり前ですが)
偉そうに語れませんが、そんな印象を持ちました。

あくまで普段フランスワインをテイスティングする機会が多いので
それ基準になってしまう事、イタリアワインファンの方ゴメンナサイ!
本来はそれがネビオーロ独自の個性ですよね!

ラベルもサイのマークで、かわいくて、憶え易いですが
グレードによって全然値段が違いますので、ご注意を!

レストランで「サイのマークのやつ」って言って、お会計の時ビックリって事あるかもです?

いつの日か「3つの単一畑のバルバレスコ飲み比べ」とかやってみたいです。

さあ!チョットだけ仕事頑張ろう!

                                     

田原

Barolo Ca'mia '03(Azienda Agricola Brovia) [イタリア]

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本日はイタリアワイン第2章
イタリアワインの王様バローロです。

一昨日ご来店の素敵なおじさま2名様が
カウンターでお食事されながら召し上がられました。
なんでもバローロが大好きだそうで
ワインのお店に行ってはバローロを飲みまくりだとの事!
バローロ飲みまくりとは、全く一般庶民には羨ましい限りです。

うちのお店で「1番おすすめの物を」と言われて、迷わずこのバローロにしました。
最近の流行か傾向か
本来バローロはタンニンが強く、骨太でハルクホーガンのようなワインなのですが
近年モダンスタイルのものが主流になっており
若いうちからエレガントで果実味がしなやか
あまり熟成を要しない早飲みのものが多いように感じます。(あくまで主観です)

ですが、このブロビアさんの頑固ぶりは大したものでありまして
樹齢約50年の古樹からのブドウで昔ながらの製法を守りつつ
新しい技術も取り入れて(利口な頑固です)
ネオクラシックなスタイルのバローロを生みます。(年間わずか3700本しかできません)

プラムやダークチェリーのような香りと、豊満でいて純粋な果実味。
骨格のしっかりしたタンニン。。。
やはり長い熟成が必要とされます。

早くお金に換えられないのは僕らお店に取っても大変な事ですが、
ブロヴィアさんの熱意に敬意を表して、大事に地下セラーで保管させて頂いております。

一年後、二年後と熟成を重ね又違う表情を魅せてくれるワインになると思います。

                                     
田原

Sassicaia '02 (Tenuta San Guido) [イタリア]

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本日のワインは初めてのイタリアワインです。
ご近所にお住まいの常連さんY様グループ3名様で飲んで頂きました。

イタリアには無数の地ブドウ品種がある為、個人的には少し取っつきにくい感があります。
この品種とこの品種は呼び方は違うけど同じ物だとか、
こういう言い方もあるけど、こうも言うとか、紛らわしい物が多々あります。

しかしカジュアルな物からフォーマルな物まで
これ程幅があり、楽しめる分野は他にはないと思います。
試飲会に行ってもこの値段でこんなにおいしいの!ていう大当たりに出会う事も良くあります。
晴れた日に、オープンテラスでシンプルなピザを食べながら白ワインをがぶ飲み!
3500円でこの上なく幸せになれます。

さて今日ご紹介するワインはカジュアルにという訳にはいきません。
たまーにのご褒美ワインといったところですかね!

サッシカイア’02 です。スーパータスカンなどと最近良く耳にしますが
商売として強引にスーパータスカンを売りにしてるワインが増えてる中
まさに「さきがけ」なのがこのワインでしょう。もともと自分の家で飲む為用に
カベルネソーヴィニヨンを植えて造ったらテロワールにマッチしちゃった。
ていうのが超すごーいです。

「砂利の多い土地」をトスカーナの方言で「サッシカイア」と言うそうです。
その砂利質の土壌からのこれはブラックベリー、チョコレート、スパイスのアロマと
抜栓して少し経ってから徐々にタンニンが舌を撫でてくるような独特の変化を魅せます。
'02ヴィンテージでもまだ寝かせたほうが良いかな?多少若さも感じました。
試飲会で5、6ヴィンテージ試飲させてもらった事がありますが、飲み頃の見極めが
非常に難しいワインだとの印象があります。

Y様お勉強させて頂きました。
ご馳走さまでした。


田原




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