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Roy Estate Proprietary Red Napa Valley 05 [アメリカ]

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皆様、こんばんは!4回目のブログ更新です、ソムリエ見習いの雨宮です。
本日紹介するワインは「ロイエステート プロプライエタリー レッド ナパヴァレー05」です。
何故かフランスとアメリカワインばっかですが別にフランスとアメリカが好きなわけでは
ありませんので(笑)
先日いらしていただいたお客様に飲んで頂きました!


今回は味わいから!グラスに注いだ瞬間から只者ならぬ気配(香り)が…笑
飲んでもいないのに香りだけで旨味が伝わってきます!
凝縮感たっぷりの完璧な状態で熟したカシスの魅惑的なニュアンスに
長期間樽の中で熟成させることにより生まれるスパイス香が全体を支え
大きな骨格を感じさせます。
丁寧にゆっくりと煮込まれたスープの様な、香りを嗅ぐだけで幸福感に包まれるような感覚に陥ります…


堪えきれずに一口…
まるで超大作映画を観終わったかの様な、圧倒的スケール感に打ちのめされます…
ワインが創り出す世界観にただただひれ伏してしまいます。
しかし高圧的でなくどこか親しみがあり、優しく包み込まれます。

味わいにもやはりカシスや黒いベリーのニュアンスが完全な状態で在り
凝縮された果実味を下からそっと支える様にスパイスや樽香が感じられ
この2つの要素が互いを潰し合うことなく、絶妙なバランスで
相乗しています、そのバランスが本当に凄い!
もうそれはシャーロック・ホームズにワトソン在り
エルキュール・ポアロにヘイスティングス在りです!笑


偉大なワインの造り手が皆口を揃えて言うのがやはり良いワインを造るには
醸造の部分でも畑仕事でも地道に手を抜かずやることだと言います。
特にスペシャルなことは必要なく1時間でも多く畑に出て、1分でも多くワインのために尽くすことだと言います。


このロイエステートもワイン造りにたいし一切の妥協をしません。
葡萄造りの専門家の女帝ヘレン・ターリーやフィリップ・メルカを招き
その畑にあった葡萄造りを目指すなど、余計なことはせず葡萄本来の良さを引き出す
ナチュラルな造りを徹底しています。


んー、偉大なワインを造るためには、尋常じゃないほどのワインに対する愛が必要なんですね!
僕もこれからはワインに対して愛を持って接したいですね!



生産量が少なくは在りますが、お見かけしたら是非試して観てください!



雨宮



12月23〜25日の3日間開催されるクリスマスフェアなんですが
23、25日は残り少なくではありますが、お席ご用意出来ます!
ご予約お待ちしております。
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Calera de Villiers Vineyard Mt. Harlan Pinot Noir'12 [アメリカ]

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皆様、遅くなりました!2回目のブログ更新です。
本日紹介するワインはアメリカ、カリフォルニアの赤ワイン
「カレラ ド ヴィリエ ヴィンヤード マウントハーラン ピノノワール2012」です。
先日ご来店されたお客様に飲んで頂きました。



今や”カリフォルニアのピノノワール”の代名詞的存在になったカレラ。
オーナーのジョシュ・ジャンセン氏はあの”ロマネ・コンティ”でワイン造りを学び
カリフォルニアにロマネ・コンティの苗木を持って帰り植えたという噂まであります。。。
約30年前にカリフォルニアの地にロマネ・コンティと同じ土壌、気候の畑(カリフォルニアで最も標高の高い2200フィートのマウントハーラン)を見つけワイン造りを始めました。
現在は5つの単一畑から高品質なピノノワールを生産しており、今回のワインはその中でも
生産量が少なく人気の畑”ヴィリエ”になります。



”カリフォルニアのロマネ・コンティ”や”ブルゴーニュを超えるピノノワール”等々
飲む前から期待感が高まりますね(笑)
ここまでハードルばかり上げてきましたが、このカレラ ド ヴィリエ
全くその期待を裏切らない香り、味わいです!!



グラスに注ぐとその中に静かに
しかし隆々と良く熟した葡萄の豊満な香りが広がっていきます。
艶があり、丸々と大きく凝縮感のあるカシスのような香りや
赤いベリー系のチャーミングな果実感と爽やかさを感じます。
妖艶さとどこか子供っぽい無邪気さを兼ね備えており、この相反する要素が織りなす不思議な世界にただただ引き付けられます。
香りだけでチーズが進みそうなくらいの豊潤さです。。。(笑)



いやいやそれだけでは満足できないので!(当たり前ですよね....)
堪えきれずワイングラスを傾けると.....
わおっ!なんとパワフル!!これがピノノワールなのかと疑ってしまうくらいの力強さが。
ブラインドで出されたらカベルネとか言ってしまいそうです。。。。。



口に含んだ瞬間、丸く包み込まれるような凝縮感のある果実味。圧倒的インパクト。
それに続くスパイスのアクセント、細かく優しいエレガントな酸味。
それらの要素がスムーズにつながり骨格を造り出しています。
口の中で、いろいろな要素が顔を出し互いを高め合い壮大で緻密なストーリーが広がります。

んーー、美味しい。(笑)
ブルゴーニュ以外でこんなに美味しいピノノワールがあるとは.....感激です!
(しかもこのクオリティで価格もそこまで高くない!今後はもっとあっがてしまうのかもですが...)


カレラは葡萄造りに欠かせない絶対的な要因のテロワールを最大限感じさせてくれます。
どこの国で造っているという事では無く、さらに細かい気候や土壌がワイン造りでは大切です。
ピノノワールの栽培に適した土地とは冷涼で石灰岩が豊富にある土譲で、そのような土地で
育てられたピノノワールにはキメの細かい酸があります。
その酸味がワインにバランス感覚を与え、輪郭をはっきりさせてくれます。
さらに全房発酵(前回の記事に詳しく書いてあります)も行っており、スパイス香やタンニンを感じ全体にボリュームを持たせています。もちろんロマネ・コンティもやってます!


まさに人の技術力と天の恵みの結晶ですね!

皆様、見かけたら是非試してみてはいかがでしょうか!


雨宮

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Calera Central Coast Pinot Noir 2012 [アメリカ]

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1月は行き、2月は逃げ、3月も10日が過ぎました。
どうも、お久しぶりのブログでございます。
年明けからずっと、何気にお店が忙しく、慌ただしい毎日が続いております。

さて、本日ご紹介のワインはアメリカ、カリフォルニア州のワインです。
「カレラ・セントラルコースト・ピノ・ノアール 2012」
先週からご病気で入院されている常連様Aさんの大好きなワインです。
早く退院される事を願います!

カリフォルニア州の太平洋岸、モンテレー湾とポイント・コンセプションの間を
「セントラル・コースト」と呼ばれ(行った事はありませんが。笑。)
ワインの一大生産地となっております。
カリフォルニアワインの大生産地「ナパ・ヴァレー」に比べ冷涼な気候と
石灰質の土壌が多く占める為
非常に上質なピノ・ノワール種やシャルドネ種が育つ事でも有名です。

そしてこのセントラル・コーストでカリフォルニアを代表するふたつのワイナリーが
「オーボン・クリマ」と今回の「カレラ」であります。

「オーボン・クリマ」の当主「ジム・クレンデネン」が
ブルゴーニュの神様と言われた「アンリ・ジャイエ」の元でワイン造りを学んだのに対し
「カレラ」のジョシュ・ジェンセン」は「ロマネ・コンティ」や「デュジャック」で醸造を学びました。

後にアメリカに帰国し、畑を買付け、ブドウの栽培を始める訳ですが
1970年代当時、カベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロ種、ジンファンデル種等が
メインで栽培されていたカリフォルニアで、ピノ・ノワール種を育てる等
周りのワイナリーから見れば摩訶不思議な事だったようです。

カレラがカリフォルニアのロマネ・コンティと呼ばれるのもその所以からです。
これは、ロバート・パーカー氏が書いた記事が独り歩きした歌い文句だそうですが
しかしながらロマネ・コンティと言われると。。。
少し言い過ぎなのかな。。。と。

先日、うちのカウンターに飲みに来た福岡から出てきて
歌舞伎町でホストをやっているという男の子(22.3歳)は
働いてるお店で、「ロマネ・コンティを何度も飲んだ事がありますよ。」と、言っていましたが。。。
僕なんか未だにロマネ・コンティを1本通して飲んだ事がありません。
全く羨ましい限りでございます。

話が逸れましたが、味わいです。
苺や赤いフルーツに由来するキュートで伸びのある酸味が素晴らしく
糖度の高い、甘さが先行したイメージのあるカリフォルニアワインの中で
豊かな果実味を支える適度な酸味が心地良く訴えかけます。
滑らかで透明感のある優しくソフトな質感が余韻まで続く
バランスの良い旨みに溢れた味わいだと思います。

機会があれば、是非お試し下さい。

ロマネ・コンティを飲めるよう今日も頑張ります!
ドンペリ・コール宜しくお願いします。(笑)

田原



Kalin Cellars Sonoma County Chardonnay 1995 [アメリカ]

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2月は逃げる。と言いますが、もう10日も過ぎてしまいました。
東京はスッキリとした快晴です。
出勤前に自転車で表参道をさっそうと走るつもりでしたが
タイヤがパンクした為、20分も自転車を押しての通勤となりました。(涙)
気を取り直して今日も営業頑張ります!

さて、本日ご紹介のワインはアメリカ、ソノマの白ワイン
「カリン・セラーズ・シャルドネ1995」です。

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

出水商事さんからのインデントで仕入れた物です。
インデントというのは、本国にあるワインを2.3ヶ月前から発注を入れて
買い付ける、言わば予約注文の事です。
初めて試すワインというのは、価格やヴィンテージに限らず
仕入れるのに非常に緊張するものですが
今回のこのワインも全く聞いた事が無い造り手で
勿論味わいも全く知りませんでしたが
営業担当の「芳賀に騙されたと思って!」の一言で試しに仕入れてみました。

結果。当たりでした。
おめでとう!芳賀さん。ハワイ旅行は出ません。

このワインはソノマ群、ドライクリーク・ヴァレーのシャルドネから造られ
この地区はドライクリーク・リバーに隣接しており
この河からの霧の影響で、冷涼な気候が保たれ
ブドウに適度な酸味と独特なタッチを与えると言われています。
そしてこのワイナリーは長い瓶内熟成にこだわっていて
自社のセラーに10年から15年寝かせてから出荷するそうです。
マンゴーやローストしたナッツ、発酵バター等の
厚みのあるパワフルな質感ですが、伸びやかな酸味がバックボーンにしっかりある為
後味もスッキリしていて、嫌味な樽香や残糖感は感じません。
パワフルなアタックですが、飲み進めていくと
紅茶のようなじんわりとしたニュアンスが印象的な味わいです。

ソノマの熟成シャルドネ。
お試し下さい!


田原

Ponzi Pinot Noir Tavola 2009 [アメリカ]

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梅雨のなか日と言った感じの晴れ間が覗いております。
お洗濯を終わらせてから飲みに行きましょう!

本日のワインはアメリカ、オレゴン州の赤ワイン
「ポンジーピノ・ノアール・タヴォラ2009」です。
昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

1970年設立の比較的新しいワイナリーですが
当時この場所で高品質なピノ・ノアールが育つとは誰も思わなかったそうです。
ですが、フランス・ブルゴーニュへ何度も調査旅行に訪れ
ブルゴーニュワインをモデルにワイン造りに取り組み、近隣のワイナリーと共に協力して
オレゴン州をニューワールドを代表するピノ・ノアールの産地へとのし上げたワイナリーです。
(インポーター資料抜粋)

インポーター(フィルコン)さんの話だと、このワイナリーと契約出来たのは
数あるアメリカワイン専門のインポーターさんからもかなり驚かれたそうです。

アメリカワインというと「ナパ・ヴァレー」をイメージされる方も多いと思いますが
近年、冷涼な地域で優しい味わいのワインを産みだすワシントンやオレゴンも大注目です。

聞くところによると、ワシントン州のワイナリーというのは
マーケティングがしっかりしているらしく
「このワインはこの年代の人に飲んでもらうから、こういうラベルでこの価格帯で」
てな感じで、造り手と売り手までが一体となり
売る為の絵図を書いてから販売にいたるそうです。
そう言われると確かにラベルのデザインもオシャレな物からシカッとした物まで様々です。

逆にオレゴン州は小さな家族経営が殆んどで
皆、それぞれ自分が造りたい物、美味しいと思う物だけをリリースしており
「俺のワインの味が解らないなら帰れー」てな具合だそうです。

ワシントンのワイナリーを尋ねると
丁重にお客様扱いされスムーズに契約のお話が出来るそうですが
オレゴンのワイナリーの場合は偏屈な人が多くて契約までがひと苦労だそうです。

こういう話を聞かされるとどっちが飲みたいか?と言われれば、勿論オレゴンですよね!

ナパのピノとは全くの別物で(当たり前ですが)
軽快な口当たりと、甘く芯の詰まった果実味が癒しの心持ちにさせてくれます。
バックボーンに程よい酸味が控え、伸びやかで飲み飽きしないバランス良い味わいです。

オレゴンの新星 是非お試しを!

今夜はイングランド対イタリア戦です。
観戦してみんなで寝不足になりましょう!(ルーニーの植毛が見所です)


田原





Kistler Vineyards Sonoma Valley Chardnay 1997 [アメリカ]

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急に暑くなりましたが、渋谷界隈でプラプラしてる暇な方!
シャンパンでも飲みに来て下さい。

本日のワインはカリフォルニアの白ワイン「キスラーヴィンヤード・シャルドネ」です。
今週ご来店頂きました常連様Iさんに飲んで頂きました。
いつもお仕事仲間とご一緒に来店されて沢山ワインを飲んで頂きます。
本当に感謝、感謝でございます。

サンフランシスコから北部に1時間半程言った所にある
なだらかな丘陵地帯に挟まれた二つの盆地が
「ナパ・ヴァレー」と「ソノマ・ヴァレー」
カリフォルニアワインの名産地です。(行った事ありませんが。。。)

カリフォルニアワインというと「ナパ・ヴァレー」というイメージが先行しますが
1850年頃、この地でワイン造りが始まったのは「ソノマ・ヴァレー」だと言われています。
先にワイン造りを始めたから偉いという訳ではありませんが
ナパに引けを取らない素晴らしいワインがリリースされています。

そしてソノマワインの代表と言えるのがこのキスラーだと言えます。
近年カルトワインとしてどんどん高額で取引きされているのは
少々いかがな物かと思いますが???

1978年にスティーブ・キスラーによって設立され、助手のマーク・ビクスラーと
二人三脚で運営してきました。1992年に全ての設備をリヴァーヴァレーに移した頃から
このワイナリーの快進撃が始まりますが
とにかく徹底したワイン造りは執念すら感じさせます。

100%除梗された完熟ブドウを選果し、自然酵母で発酵
乳酸発酵(マロラティック)も自発的に起こさせ、クラリフェ無しの無濾過で瓶詰め。
熟成もフランス産のバリックを使い、澱引きも空気と触れないよう樽の中で行います。
(インポーター資料抜粋)
これだけの細やかな作業の手順を踏んでいくのには豊富な経験と観察眼が必要となります。

抜栓して一杯頂きましたが
10年以上の時を経たワインとは思えないほどの活き活きとした果実感が印象的で
厚みと膨らみを感じるゴージャスなアタックから、いつまでも賑やかな余韻。
嫌味のない樽のニュアンスがバニラの香りを醸し出し
クリーミーでいて後味にはキレがあり、ダルさを感じさせない。
フランスの高級白ワインと共通項もありますが
全く別のカテゴリーとしてハイクオリティーな味わいだと思います。

ソノマのカルトワイン。是非お試し下さい。
Iさん又、お待ちしておりまーす。


田原






Nichols Cottonwood Canyon Vineyard Chardonnay 1998 [アメリカ]

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今日は朝から強い雨が降り続き少しばかり蒸し暑さも感じます。
ボジョレーヌーヴォーもまだ多少在庫ありますので
雨が平気な方は飲みに来て下さい!

さて、本日のワインはアメリカの白ワインです。
ワイナリーは「ニコルス・コットンウッド・キャニオンヴィンヤード・シャルドネ」です。

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

このワインもかなり前からずっと定番で使っているアイテムです。
たしかこのブログでもこのワイナリーのジンファンデルをご紹介したと思います。

このワイナリーは自社畑を持っておらず、ブドウを買ってワインを造る
フランスの生産者でいう所の「ネゴシアン」です。
当主キース・ニコルス氏は、元々コンピューターグラフィックの仕事をしていた事もあり
ワイン造りも科学的な視点で考え、アプローチしていくそうです。
どの辺が科学的なのか?はよく解りませんが?

このワインの正規インポーター長尾社長に何時か聞こうと思いますが、
捕まるとカリフォルニアワインについての長ーいお話があるので少しの覚悟が必要です。

近年アメリカでは、その土地にはマッチしないであろうブドウ品種が植えられ
(実験やチャレンジの意味もあるようですが)
ここにはカベルネ植えなくてもいいんじゃない?みたいなのも多いですが
この造り手はブドウの選択から収穫時期、醸造方法まで
しっかりとしたチョイスをして、自分の信頼出来る農家からしかブドウを買いません。

飲んでみると、確かに「緻密」さを感じ取れ、
香ばしいトースト香とシトラスやスパイスの風味が際立ち
そこにミネラル感が交差する。複雑性を見事に構築したバランスの良い味わいです。
「ザ・カリフォルニア」にありがちな、「べっとり感」はなく
程よい「まったり感」が心地の良い余韻へと誘います。

しかし、あくまでカリフォルニアワインであり
フランス、ブルゴーニュのシャルドネを真似たような
「気持ちはわかるけどねー」という味わいでもありません。

カリフォルニアワインのいい所を見出し、そして引出しつつ
ブラッシュアップされたクオリティーの高いワインだと思います。

試す価値あり!ですよ。


田原

Shafer Merlot Napa Valley 2008 [アメリカ]

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パソコンの不具合でブログにワインの写真だけがアップされていたようです。
たった今ご来店中のお客様から指摘され直しました!

さて本日ご紹介のワインは、アメリカ、ナパ・ヴァレーの赤ワインです。
名前は「シェーファー」ブドウ品種はメルロ種です。

一昨日ご来店された常連様N様に飲んで頂きました。

さてこのワインですが、1972年にジョン・シェーファーによって設立され
その後ロバート・パーカー大先生の絶大な評価にも助けられ
あっという間にスターダムに躍り出たワイナリーです。
この方はもともと全く畑違いのお仕事をされていたそうですから
「センス」とは良く言うものの、凄い方です!

1988年にドイツで開催された国際的なブラインド・テイスティング大会で
この造り手の1978年のカベルネ・ソーヴィニヨンが
「シャトーマルゴー」や「シャトーラトゥール」等を抑え堂々の1位に輝きました。
インポーターの道口さんから「この事は是非ブログで紹介してくれ!」
と言われたので一応書いてみました。

これ以前にも
1976年にパリで開催されたブラインドテイスティングでは、赤ワイン、白ワイン共に
カリフォルニアワインが1位を独占してしまい
フランスワイン至上主義者達の度肝を抜いた「ワイン事件」
とも言える出来事はあまりにも有名です。(後に映画にもなりました)
当時1位に輝いたワインは2位の「シャトームートン」や「ムルソーシャルム」
の4分の1から5分の1位の市場価格で取引きされていたそうですから
カリフォルニアワインの品質向上は世界中の認める事となりました。

今回のこのワインはカベルネ種ではなくメルロー種のワインですが
最初のアタックから完熟した果実香となめした皮やナツメグ、ブルーベリー等々
複雑な表情を魅せ、余韻にピシッとしたタンニンが舌を引き締めます。
べた付く甘さは無く、上手にバランス良くまとまった味わいだと言えます。
「洗練された」というより「人懐っこい」といった隣の可愛い若奥さんみたいな。。。
「よくわかんない?」まあ、そんなイメージです。

N様、ご馳走様でした!又お待ちしております。


田原

Opus One 2004 [アメリカ]

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本日のワインはカリフォルニアのオーパスワン2004年です。

昨日初めてご来店頂いたご近所でお勤めのお客様に飲んで頂きました。
偶然ですがつい最近、このワインのヴィンテージ違い、2005年の物を
常連様に飲んで頂いたばかりでした。

この時はあらかじめご注文を頂き、ご来店される時間まで分かっていましたので
それに合わせデカンタして、お客様をお待ちする事ができましたが

今回はお席に付かれ、ワインリストからご注文頂きましたので
当然の事ながら準備する事は出来ません。

ご注文を受けたと同時に、慌ててデカンタして、シェイクして
その前に白ワインやらをお勧めして時間稼ぎしましたが
2件目のご利用で来られた事もあり、すぐに飲み始められました。(当たり前だよね!)

勿論これだけのワインですから抜栓してからすぐ美味しいのですが
やはり味わいが開いた時の、豪快、かつふくよかなポテンシャルを知っているだけに
勿体ないような気も少々しますが。。。

モカやバニラ、ダークチェリー等の甘く優美なアタックとグラマラスなボディ。
それを支えるキメ細かいタンニン。品の良いスパイシーさと風味の深さは絶品です。

高級なボルドーワインを目指して造られ初めたワインですが
すでに「ボルドースタイル」というよりは「高級なカリフォルニアスタイル」として
定着し、ワイン地図に新たなカテゴリーを造ったワイナリーでもあると思います。

「カリフォルニアワインの王様」として君臨し続けて行く事を期待します。


田原





Opus One 2005 [アメリカ]

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本日のワインはアメリカ、カリフォルニアのオーパス・ワンです。

昨日ご来店の常連様H様が飲まれました。
このお客様は普段、フランスワインか、イタリアワインしか飲まれませんが
前回来て頂いた時に「オーパス・ワンって美味しいの?」という話になり
「試しに飲んでみる!」と言う事になりました。(僕も試したい!です)

当店には3種類のヴィンテージがありますが、今回の2005年ヴィンテージを
ご来店の3時間ぐらい前からデカンタしてご用意する事にしました。

抜栓したては、変に柔らかさのような、薄いニュアンスを感じました。
特にナパ・ヴァレーのワインを抜栓したする時、何故か?
抜栓直後に少々カリフォルニアらしからぬ優しさを感じる時が多々あります。
何が要因となっているのか?ただ閉じているだけなのか?不思議です?

しかしデカンタをして、空気に触れる事により、アルコール感と
ビシビシとくるタンニン。香りも攻撃的と言っていい程のベリー系プンプン!
もう2時間ぐらい早めの抜栓だったかな?と思わせるぐらいです。

そして、他のナパのカベルネより頭一つ抜きに出ているのは
やはりバランスだと思います。

厚みがあって、飲みごたえして、リッチで、それでいて上質な奥ゆかしさ。
カリフォルニアワインの良い所はしっかりと押さえ
フランスワインの理論で構築された味わいとでもいいましょうか。

今日のワイン業界では、ジョイント・ベンチャーたるものが珍しくはなくなりましたが
まさに「このワインの成功があったから」と言っても過言ではないでしょう。

フランスはボルドーの名門、シャトームートンの「ロスチャイルド男爵」と
カリフォルニアの名門「ロバート・モンダヴィ」によって設立され
「ボルドースタイルの高級ワインをナパ・ヴァレーで造る」
という合併事業としてスタートしました。

当時、メキメキと品質向上をして、マーケットを拡大しつつある
カリフォルニアワインに「格」を与えたと言われました。

オーパス・ワンというのは音楽用語で「作品番号1番」

1本のワインは交響曲で、グラスに注いだワインはメロディーである。
という考えから、ロスチャイルド男爵が命名したそうです。
(ムートンはこういうP,R能力、電通よりすごいね!)

あなたも「交響曲」聞いてみませんか?


田原


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