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Torii Mor Pinot Noir '08 [アメリカ]

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毎日あいた時間を利用して、こうしてブログを書いていますが
(忙しい時はさぼります。)
去年このワインブログを始めた当初
うちのお店と恵比寿ダンヴィーヴァの常連様達、ほんの数人に見て頂いていまして
「明日このワインブログで書きたいので飲んでください!」
などとキャバ嬢の営業みたいな事もしつつ。。。
開いたワインを飲まして頂いて勉強させてもらいつつ。。。
読まれた常連様達も話に出てくる方が「たぶんカウンターのあの人の事だなー」とか
「個室に良く来ているあの2人だな」とか「次は俺の事書かれるかなー」とか
遊び半分でやって、勝手に内輪で盛り上がっていました。

オーナー管理画面というのがありまして、その日のブログの閲覧数が見れるのですが
当初1日20人ぐらいの方達に読んで頂いていたブログが
最近では訪問者が毎日300人を超えるようになってまいりました。
「これでなんか金儲けできないかなー」と思いつつ。(嘘ですよー)
実際ブログを見てうちのお店を知って頂き、来店されるお客様も多数いますし
「あまりふざけた事かけないなー」と兜の緒を締めてブログに臨む今日この頃です。

そして本日のワインは、アメリカのオレゴン州のワインです。
名前は「トリイ・モア」ブドウ品種はピノ・ノアールです。

先日伺ったアメリカワインの試飲会で、久しぶりにこのワインをインポートしている会社の
営業マンに会場で合い、それでかどうか?思い出したかのようにお客様にお勧めしました。

アメリカのワインと言うと、どうしてもカリフォルニアのナパ・ヴァレーが有名ですが
このオレゴン州やワシントン州も沢山のワインを造っており
気候条件上、酸度の高いリースリング、ピノ・ブラン、そして、ピノ・ノアールも造られています。
近年品質も向上しており、益々注目のエリアだと言えます。

ナパのワインに比べ、味わいが優しく、穏やかなので
お食事と楽しむ時も合わせやすいと思います。

特にこのワインは、ブルゴーニュの製法に習い、出来るだけ自然に任せ、
ブドウの収量も極力抑え、小さな単位でリリースする事を心情としています。
(好きですねーこういう職人肌の人!)

ワイン名の「トリイ・モア」非常に日本びいきな方で、トリイは神社にあるあの鳥居です。
「モア」は古代スカンジナビア語で「大地」を意味するそうです。
ブドウ樹は「神聖なる大地への入り口」という意味を持ったワインだそうです。

味わいは果実味に溢れ、ブルーべりーを想わせるアタックと、きめ細かい口当たり、
シナモンやナツメグ系のスパイスの風味、飲み疲れしない優しい液体で、
ニューワールドのピノ・ノアールにありがちな、白々しい味わいはありません。

価格も非常に良心的で
オレゴンの特徴を忠実に体現したピノ・ノアールだと思います。

是非お試し下さい。


田原






Hill Family Estate Cabernet Sauvignon '06 [アメリカ]

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昨日は家に帰ってから
NHKでやってたイチローの特番を朝方まで観てまして。。。寝不足です。

今更僕が言う事ではないですが、彼の人生観や野球に対しての考え方は素晴らしい!
改めてファンになりました。

「100%の力を出す為に80%の準備を怠らない」うーん深い!です。

それはさておき、一昨日開いたワインのご紹介です。
本日のワインは、アメリカ、ナパ・ヴァレーのヒルファミリーエステイトというワインです。
ご旅行でカナダから来られたご夫婦のお客様が、コース料理とご一緒に召上られました。

うちのお店は「ロンリープラネット」という外国人に日本の事を紹介したガイドブックに
紹介されている事もあり(別にお願いした訳ではなく、いつの間にか載っていました)
外国からのお客様が多数来られます。

アルバイトで木村さんという女の子がいますが、彼女は非常に英語が堪能で
彼女がいる時は、何の問題もなく事が進むのですが、週末にしか出勤していません。
なので、平日に来られる外国のお客様には、いくら英語メニューがあるとはいえ
事細かい料理の調理法や、食材の特徴を説明するまでは限界があり、少々手こずります。
ですが、せっかく遠方から来て頂いている訳ですから、出来るだけのサーヴィスを心がけます。

その時にうちのお店でしっかりとお食事をして、明朗会計なのが(全て明朗会計ですよ!)
2種類あるコース料理です。オードブルからデザートまでお腹一ぱい楽しんで頂けます。
昔は「その店のスープを飲めば、そのお店のレベルが解る。」
なんてよく言われましたが、コース料理は「ワインバー繭」を知ってもらえる物だと考えます。

色々な食材や香辛料e.t.c....を用いて調理していますので、ワインを1本注文して
オードヴルからメインまで楽しむのもいいですし
お皿に合わせてグラスワインを1杯ずつ合わせていくのも面白いとおもいます。

そして外国のお客様に人気があるのが、このヒルファミリー・カベルネです。
(何故か?外国のお客様にはカルフォルニアワインが売れる傾向が強いです。)

うちのお店のすぐご近所にあるポニーさんというインポーターさんが輸入しています。
もともとニュージーランドワインをメインにインポートしている会社ですが
クオリティーの高いカリフォルニアワインを数種類扱っています。
歩いて配達してくれる程近くにあるので、良くお食事にもいらしてくれます。

味わいは、ブラックチェリーのような香りの凝縮した果実のアタックから始まり
鼻を突くパワフルなアルコール感、ハーブやローズウッドのアロマに続き
フィニッシュに向けて、タンニンの連続パンチに襲われます。

以前、夏のメニューで「ウナギのかば焼きと夏茄子のテリーヌ」をやっていましたが
「この料理とこのワインとのマリアージュが最高だ!」
とアメリカの方にべた褒めされた事がありました。

たしかに!かば焼きのような独特の個性を持ったパンチのある調理法にも
このワインなら負けずに相乗するかも知れませんね。

ちょっとマニアックなナパ・ヴァレーのワインのご紹介でした。

さあ!今夜はサッカーアジアカップ決勝戦です!
みんなで応援しましょう!そして、みんなで寝不足になりましょう


田原   







Pillar Rock Cabernet Sauvignon Stagsleap District '99 [アメリカ]

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本日のワインはアメリカ、ナパ・ヴァレーのワインです。
昨日ご来店のご近所の某国営放送のお客様が4名様で飲まれました。
スペシャル番組の制作で、カリフォルニアに1か月間程行かれていたそうで
むこうのワインに魅せられ、毎日飲まれていたそうです。

「それにしても、1か月間も食べる物が大変だったでしょう?」の問いに
以外に食べる物のクオリティーが上がっててビックリされたそうです。

僕もアメリカの食べ物と言えば
ハンバーガーとポテトと豆ぐらいしか思い浮かびませんが
日本人が食べてもおいしいと思えるレストランがかなり沢山あったそうです。
(ニューヨークぐらいにしかないと思っていました。)

それを聞いて、一度旅行で行ってみたいなーと思っても
なかなか長期の休みとれないんですよねー

と、そんな事はさておきワイン名ですが、長くて少し面倒ですが頑張って
ピラーロック・カベルネ・ソーヴィニヨン・スタッグスリープ・ディストリクトです。
一息で言ってみて下さい。けっこうキツイです。
長いから以下「乙」と言います。嘘です!

いわゆるカリフォルニアのカルトワインというやつで、生産量がごく僅かなので
契約しているルートにしか出荷しない為、幻のワインとされています。

更に2002年のナパ・ヴァレーで行われたワインオークションで
これまたカリフォルニアのカルトワインとして有名な「シェイファー」を抑え
見事、最高値で落札されたと言う事で、一気にスターダムにのし上がったワインです。

オークションで高値が付いたとか、幻のワインだとかは
味わいには何の関係もありませんし、興味もありませんが。。。

味見をして、ビビりました。とにかく高級感の漂う味わいです。
カカオやダークチェリーのような甘く、安らぎを与えてくれる香と
繊細でしっかりと液体の中に溶け込んだタンニン
飲んだ後からも複雑な余韻が押し寄せ
熟成からくるほろ苦さや適度なアルコール感も程よい心地良さを与えてくれます。

このヴィンテージ1999年がこのワイナリーのファーストヴィンテージだそうですが
初リリースからこのクオリティーを出せるとは、脱帽でございます。

このワインとご一緒に「鴨肉のコンフィ」を召し上がられました。
ハーブと塩味の効いた鴨肉を、70度の鴨脂の中でゆっくりと煮た物を
フライパンで皮目をパリパリに焼いて、
フォンド・ヴォ―のソースでシンプルに食べて頂きました。

赤身でワイルドな味わいの鴨肉を、ローズマリーの香りと油脂の厚みを加え
更に皮目をパリッと焼く事により、ワインを飲んだ際に独特の質感を感じ
抜群の相乗をもたらします。


ナパ・ヴァレーの神髄を見た一本でした。

                                    
田原





Au Bon Climat Pinot Noir Santa Barbara '08 [アメリカ]

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うちのお店はカップルで来店されるお客様が半分強です。
女性がお酒は強いけれどカクテル好きであったり、男性が普段焼酎ばかり飲まれるe.t.c....
色々なパターンがあります。早い時間は食事をしっかりされる方が殆んどですので
ワインはもちろん最適ですが、普段ワインを召し上がらない方には何をお勧めするか
迷います。(約400アイテムあるので)

そんな時重宝するのがこのカリフォルニアワイン「オーボンクリマ・ピノノアール」です。
昨日もそんなカップルのお客様に大喜びされた一本です。

セントラルコーストの南端に位置するサンタバーバラという地区で造られたワインです。
カリフォルニアワインというと、アルコールが強烈で、パワフルな樽の香りがビシバシ、
場末のスナックのママぐらい厚化粧なイメージ(非難してる訳ではありません)ですが
このワイナリーはフランスの影響を色濃く受け、なるべく余分な手を加えず、酸味を重視し
かつ適度な厚みを備えていますので、酸っぱすぎず、飲み飽きない!ワイン初心者でも
とても人懐こく接してくれる、宮益坂のミニクラブのチーママみたいなワインです。

以前アメリカ人の常連様が、うちの店でアメリカワインを一切飲まないので
「何故ですか?」と聞いたら
「日本にはおいしいアメリカワインは輸入されてないんだよ!」
「本国で売れ残ったものが海外に出回ってるんだよ。アメリカに行ったらビックリするよ!」
と言われショックをうけました。まあ、それは大げさでしょうけど、、、
ワインの入り口としては最適なアメリカワイン第2章でした。 
                                     

田原

Nichols Central Coast Zinfandel '99 [アメリカ]

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うちのお店の常連様で(I様)という方がいらっしゃいます。
もう6年前から通ってくださるとてもイケメンの大酒飲みのお客様です。

この方は会社関係の方と来られても、男友達と来られても、美しい女友達と来られても
このワインを必ず、1本目か2本目で召し上がって頂きます。
写真の空瓶ももちろんこの方が飲まれました。

以前「何故、いつもこのワインを必ず飲まれるんですか?」と聞いたことがあります。
すると、以前いたスタッフに「あなたが一番この店で好きなワインは?」の質問に
この「ニコルス・ジンファンデル」という答えが返ってきて
初めて飲んだのをきっかけに気に入ってしまい、毎回来られると飲まれるとの事。
とても義理堅くもあるイケメンの大酒飲みです。

このニコルスさんが造る、ジンファンデルというアメリカを代表するブドウ品種ですが
僕も過去ワインの試飲会で色々と飲みましたが
少々甘味が強くアルコール感がプンプン。そんなイメージのブドウ品種でした。
ですが、このニコルスのワインを飲んでジンファンデルに対するイメージが少し変わりました。
とてもジューシーで豊かな果実味、それを支える酸味とスパイシーなアタック。
いやな甘味は一切なく、古いヴィンテージになるとアルコール感も穏やかで
食事と一緒に楽しめるワインです。
うちの店では、仔羊のハンバーグをご一緒にお勧めしてます。

このワインを輸入しているのが、デプトプランニングという会社の長尾さんていう人です。
この人に捕まるとコクコクとアメリカワインについて語られます。なかなか解放されません。
そんな情熱溢れるマニアックな長尾さんが輸入してるワインのお話でした。


田原
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