オーストラリア、ニュージーランド ブログトップ

Stillwater Bay Marlborough Sauvignon Blanc 11 [オーストラリア、ニュージーランド]

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3連休の真ん中。
東京はこれから夜にかけて大雨になるようです。
渋谷にいる方、1杯飲みにどうぞ!

さて、本日ご紹介のワインはニュージーランドの白ワイン
「スティル・ウオーターベイ・ソーヴィニヨン・ブラン」です。
只今、グラスワインでご提供しているワインになります。

今年の1月にこのワイナリーの醸造長である
「スティーブ・ベネット」氏にご来店頂き、その際紹介してもらったのがこのワインです。
このスティーブ・ベネットは当時、世界最年少で「マスターオブワイン」の称号を手にした方で
このマスターオブワインというのは、ワインの知識やテイスティングの能力等は勿論の事
レストランでの支配人としての従事やワイナリーでの醸造長の経験も必要となる
ワインを造る事から、末端の消費者がワインを楽しむまで全てを熟知しなければ
試験資格が得られない。と言った
まさにワインのスペシャリストの最高峰と言っても過言ではありません。
ちなみに、残念な事ですが現在日本人でこの資格の所持者は一人も居ません。

そして味わいです。
グレープフルーツやレモンのような柑橘系フレーバーの波が押し寄せ
際立つシャープな酸味と、清涼感に満ち溢れた果実味のバランスが素晴らしい味わいです。
近年、嘘くさいアロマたっぷりのニュージーワインが多く日本に輸入されている中
ナチュラルで自然に体に溶け込んでいく素直なワインであります。

夏メニューから1品
「鰯のブルスケッタ」
ガーリックトーストの上に、塩とハーブでマリネした真鰯を乗せ
更にトマトソース、香草パン粉をふり、オーブンでカリッと焼き上げます。
それにルーコラのサラダを添えてお出しします。

このソーヴィニヨン・ブランの柑橘のタッチと脂の乗った鰯、ハーブの香りが
絶妙のマリアージュを魅せてくれると思います。

是非、お試しを!


田原

Grey Wacke Sauvignon Blanc 2009 [オーストラリア、ニュージーランド]

スペインが予選敗退するという、まさかの結果になりました今朝のワールドカップ。
華麗なパスサッカーで世界中のサッカーファンを魅了してきたスペインチームでしたが
残念な結果となりました。

サッカーは芸術ではないのか?

という訳で今日も寝不足です。

そして本日ご紹介のワインはニュージーランドの白ワイン
「グレイワッキーソーヴィニヨン・ブラン」です。
そしてすみません。空瓶の写真を撮り忘れ、お酒屋さんに回収されました。

このワインを最初に試飲した時、昔、一世を風靡したニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン。
マールボロ地区最高峰の白ワインと言われた「クラウディ・ベイ」を思い出しましたが
インポーターさんの資料を見た所
まさにそのクラウディ・ベイで創業当時から25年間ワインを造り続けていた
「ケヴィン・ジュット」氏が「価格はクラウディ・ベイと同等、味わいはクラウディ・ベイより上」
という目標を掲げ、起ち上げたワイナリーでした。
私もこのお店で働き始めた頃
毎月、クラウディ・ベイを20本以上は売っていた。と記憶します。
「スッキリしているんだけど、厚みがあって、フルーティーな白ワイン。」
と、リクエストされるお客様には鉄板のアイテムでした。

記憶が正しければ、当時ヴィレッジ・セラーズさんが正規インポートしていたような?
その後、沸々と人気が出た所で、某大手ビールメーカーがガブっといってしまいました。
ワイナリーも「年間何百ケース仕入れるよ!」と言われると現金なものです。。。

さて、世間ではニュージーランドのワインは気候条件がフランスやイタリアに似ており
同じようなタッチのワインが出来る。とおっしゃるソムリエも多々いますが

醸造方法のせいか?土地のキャラクターなのか?気候のせいか?
子供の頃に駄菓子屋で買ったキャンディーやラムネのようなニュアンスの
過剰なアロマがあるソーヴィニヨン・ブランに試飲会で良く出会います。
良く言うとアロマティックなのですが、悪く言えば、嘘くさい。

しかしながらこのワインは
南半球のソーヴィニヨン・ブランのクオリティーの高さを余すところなく体現している。
そう言っても過言ではないと思います。

グレープフルーツやレモンの爽快感溢れるアタックがさざ波のように優しく押し寄せた後
パイナップルやマンゴーのようなトロピカルフルーツを想わせるアタック。
そこに胡椒やクローブのアクセントと豊富なミネラルがボリューム感と奥行きを感じ
アルコール感も優しく、飲み飽きしない複雑性が特徴的です。

さあ!クラウディ・ベイを凌駕できるか!

是非、お試し下さい。

ちなみにワインも芸術ではありません。


田原





Torbreck The Gask Eden Valley 2008 [オーストラリア、ニュージーランド]

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2月は逃げる。3月は去る。と言いますが
新しい年を迎えもう2ヶ月が経ったと思うと
何か意味不明な危機感に襲われますが
出来るだけ沢山のワインを飲んで今年も無事終われば。。。
と、春の訪れと共に楽観的な思想になる今日この頃でございます。

さて、本日ご紹介のワインはオーストラリアの赤ワイン
「トルブレック・ザ・ガスク・エデン・ヴァレー2008」です。

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

1994年設立の新しいワイナリーですが
瞬く間に世界を席巻していると言っても過言ではない
バロッサ・バレーに本拠地を構える造り手です。

ワインの世界にも流行、廃りがあり、今から15年程前でしょうか?
オーストラリア政府が自国のワインを日本に売るぞーてな感じで
スーパーや大手百貨店にぞくぞくとオーストラリアワインが並ぶようになりました。
果実味が強く、甘いニュアンスと高いアルコール度数。
飲みごたえと分かり易さであっという間に日本のワイン市場で売上げトップになりました。

うちの営業担当のオーストラリア専門の某インポーターさんも
「年末のボーナス、うん百万出ましたよ!」
なんて景気の良い話を聞いていましたが
昨今ワインのトレンドが軽やかでナチュラルな方向へとシフトすると共に
売上げのほうも伸び悩みのようです。
しかし廃れた訳ではなく、世界のマーケットからいえば
昔ながらの力強い味わいのワインを好まれる方も沢山いらっしゃいますし
造り手達も時代に合わせた味わいにシフトしています。

今回のこのトルブレックは、まさにその極め付けとも言え
フランスのローヌ地方のワインに衝撃を受け
「オーストラリアでエルミタージュに負けないワインを造る」
という信念の元、スタートしたワイナリーです。
南オーストラリア、エデン・ヴァレーに古くからあったこのブドウ畑を買い
単一畑「ガスク」から樹齢なんと70年以上の古樹から造られます。

プルーンやフルーツコンポートのアタックから始まり
スミレやバニラの香りにビターオレンジや丁子のアクセント。
スパイシーさと筋肉質な果実味と快活な酸味が余韻を引き締めます。
濃厚で芳醇で重厚。アルコール度数も15度。
しかし後味は驚く程明瞭なイメージで
濃厚さだけで押し切る飲み飽きする味わいではありません。

ちなみにトルブレックという名前の由来は
この造り手が奥さんと出会った森の名前だそうで
元々林業をやってた。というのも代わり種の生産者であります。

オーストラリアの新星
是非お試し下さい!


田原

Ata Rangi Pinot Noir 06 [オーストラリア、ニュージーランド]

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アタ・ランギ ピノ・ノワール 06

アタ・ランギは、ニュージーランドの北島の南
マーティンボロにあるニュージーランド屈指のワイナリーです。

チェリーやプラムなどの香りに
エキゾチックなスパイスのニュアンス
洗練された柔らかく旨味たっぷりの果実味に
穏やかな酸、タンニンが複雑にからむ深遠な味わいで
長い余韻が楽しめます。


マーティンボーロの伝説的葡萄クローンに「エイベル・クローン」
と言うのがあるそうで

それは、マルコム・エイブルがつくったクローンなのですが、
実は、数十年前、ブルゴーニュに行ったワイン愛好家の方が、
ロマネコンティから一本のぶどうの木の枝を長靴の中にいれて持ち帰りました。

そのとき、ワイナリーのオーナーでもあり、長年通関の職員をしていたエイブルは、
その青年の行動を不振に思い、その枝を取り上げたのです。

その青年は結局しぶしぶロマネコンティから持ってきたことをエイブルに伝えます。

しかし、検疫を受けていない植物の持込はニュージーランドでは
植物の生態がかわるということで、禁止ですので、当然取り上げられます。

実はこのとき、その取り上げた枝は実はエイブルが自宅に持ち帰り、
自分のぶどう畑に植えていたのです。

そのワイナリーで勉強していたのがアタ・ランギのクライヴ・ペイトンです


そして数年後、ちゃっかりと、「ロマネコンティの葡萄から出来たワイン」
として苗木を売り始め

それがエイブル・クローンと言われ、
現在は多くのワイナリーでつかわれているそうです。

そんな話を
いつも風呂敷でワインを持ってくるオシャレな
ニューワールドワインの伝道師
イケメン営業マンT山さんが言ってました。



丹羽



Cullen Diana Madeline Cabernet Sauvignon Merlot 05 [オーストラリア、ニュージーランド]

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カレン ダイアナ マデリン カベルネ ソーヴィニョン メルロ

西オーストラリア、マーガレット・リヴァ―地区のワインです。

1960年代、オーストラリア政府の調査結果で
この地区のブドウ栽培の将来性が確認され

1966年、精神科医のケビン・カレンと妻のダイアナ・カレンは、
マーガレット・リヴァ―に土地を購入しブドウの栽培を始め

1971年にワイナリーを創設し、
この地区で有数のブティックワイナリー
(大量生産の工業生産的ワインではなく、手作業で生産する小規模なワイナリー、
ワイナリーの一角がおしゃれなブティクみたいになっていて、
試飲ができ、気にいったワインが買えるワイナリー、
きっと映画サイドウェイ、サイドウェイズにでてきた感じです。)
に育て上げ
現在は、ワイン醸造学で世界的に有名なローズクーン大学を
卒業した娘のヴィーニャ・カレンがワイナリーの責任者となっており
畑はオーガニックの認証をうけ
ビオディナミで栽培されています。


黒い完熟した果実の香り
とても柔らかな口当たりで
たっぷりと豊かな果実味に
なめらかなタンニンがよくとけこみ
余韻も長く
力強さとエレガントさを
併せ持つワインです。

果実味、タンニン
強すぎることもなく
誰からも好かれる
クラスの人気者といったとこでしょうか。



丹羽

Murdoch James Martin Borough Bleue Rock Pinot Noir 08 [オーストラリア、ニュージーランド]

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お久しぶりのブログです。
今月の地震以来、「ワインバー繭」「恵比寿ダンヴィーヴァ」共にキャンセルが相次ぎ
毎日続く余震や、テレビニュースでの原発事故等の影響で
とてもブログを書く気持ちにはなりませんでした。

被災され亡くなられた方々には心からお悔やみを申し上げます。
又、現在もなお避難所でお過ごしの方々も、一刻も早い復興をお祈りしております。

私どもの仕事は、ワインと料理を通じ
楽しい時間や安らぎの空間をご提供する事しか出来ませんが
少しでもこの暗いムードの日本を、食文化を通して明るくできればいいなと思い
微力ながら精一杯務める所存でございます。
ブログを全く更新してないのにも関わらず、毎日150人から200人の方達が閲覧に来て頂き
こういう時だからこそ、ブログから元気を発信出来れば!と思い再開する事に致しました。

そして本日のワインはニュージーランドのピノ・ノアールです。
一昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

マーティンボローという地区で、ニュージーランド、北島の南に位置し
非常に秀逸なワインを生み出す地域です。
その中でもこの「マードック・ジェームス」という造り手は頭一つ突出しており
エレガントなピノ・ノアール種やシラー種の名人として名を馳せています。

ドライリヴァーの高台に位置する石灰岩質の地質の為
「ブルーロック」と名付けられた単一の畑で育てられたブドウで造られています。

アタックはとにかく柔らかく、シルキーで滑らかな舌触りとミルキーな風味
その後、チャーミングで酸味のしっかりとしたベリー系のニュアンスと
マッシュルームを想わせる余韻が続き、エレガントな質感を存分に楽しめます。
ニューワールドのピノ・ノアールに多い、甘味樽味先行型の味わいではなく
フランスのピノに近いニュアンスを感じさせ、お食事とも非常に良いマッチングをします。

一昔前までは、ニュージーランドといえば「ソーヴィニヨン・ブラン!」的なイメージが強く
事実、トロピカルなニュアンスのクオリティーの高い物が沢山あります。
柑橘系のフレーバーが口の中にド・ド・ドと押し寄せる、あの爽快感はたまりません。
今からの時期、晴れた日の代々木公園なんかで飲むには最高だと思います。

そして近年はワイナリーの技術も向上し
高品質の赤ワインも沢山造られるようになりました
気候条件もかなり理想的ですから今後一層の期待が持てるワイン生産国です。

「ニュージーのピノもここまで来たか!」的な1本でした。


田原




Stonewell Shiraz 02 Peter Lehmann [オーストラリア、ニュージーランド]

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ストーンウェル シラーズ 02 ピーター レーマン

オーストラリアで最も有名な生産地のバロッサ・ヴァレーで造られています。
バロッサ・ヴァレーには、600あまりのブドウ栽培農家と、
大手からブティクワイナリーまで100以上の大小ワイナリーが集まっています。

1840年初頭にドイツ人によってワイン産地としての歴史が拓かれた場所です。

ワイナリーですが、
供給過剰からブドウ買取拒否を受けた
バロッサの栽培農家を守るため1979年に
ピーター・レーマンが設立したという、粋な人です。

バロッサを守り育てるという強い意志で
結ばれた栽培農家と醸造チームの絆が
多種多様なカジュアルなワインから
世界的レベルの高級ワインまでを造り
このワインは、
その年で最高と認められた選りすぐりの
ブドウを使用して造られるフラッグシップワインです。

果実味爆弾に
上質なカカオやヴァニラのニュアンスがあり
なめらかなタンニンがよく溶けこんだ
余韻の長いフルボディのワインです。

このワイン飲みながら
BBQできたらとても贅沢で幸せですね。



丹羽




Devils Lair Margaret River Chardonnay 07 [オーストラリア、ニュージーランド]

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デヴィルズ レイヤー マーガレット リヴァ― シャルドネ 07

このワイナリー名「デヴィルズ レイヤー」は、
「悪魔の巣」という意味で、近くの洞窟にて
現在タスマニアにのみ生息する有袋類の動物
タスマニアンデビルの巣跡が発見されたことが由来だそうです。

マーガレット・リヴァ―は
西オーストラリア州のワイン産地で
オーストラリアの中で西オーストラリア州のワイン生産量は
わずか5%ですが、品質面ではトップクラスのワイナリーばかりで
マーガレット・リヴァ―は最重要産地です。

オーストラリアのシャルドネというと
数年前までは
濃い黄金色、力強く、大柄、樽香が強くと
洗練度にかけるイメージが強いかもしれませんが
近年は、
パワーはあるものの、エレガントなシャルドネが
増えているようです。

このワイン
パワフルでゴージャスでいて美しいです。

「シェルブールの雨傘」
に出てた若い頃ではなく
「8人の女たち」
に出てる近年の
カトリーヌ・ドヌーヴのようです。


このワインをお飲みになったお客様
以前、西オーストラリアのパースに住んでいて
その時によくオーストラリアワインを飲み
その中でも、マーガレット・リヴァ―のシャルドネが
洗練されていて特にお気に入りとおっしゃってました。

そして
オーストラリアでの印象的だったことのひとつに
個人差があるでしょうが、
ワニが意外にも美味しかったとおっしゃてました。
低脂肪、高タンパクで
鶏肉と白身魚の中間のような食感だそうです。
ワニ、いつか食べてみたいです。



丹羽





ANAPERENNA 06 GLAETZER [オーストラリア、ニュージーランド]

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アナぺレンナ 06 グレッツァー

グレッツァーとは、なんとかポイントで連続100点満点の偉業をなしとげ、
グレッツァーのワインメーカーであるベン・グレッツァーは若き天才醸造家として、
世界中にその名を轟かせているそうです。
私は、小学生の時に算数で100点満点を何度かとり、
クラス中にその名を轟かせていました。

某漫画のニューワールド編で、出てきたエチケットに片目の絵が描いてある
アモン・ラ シラーズを造ってるワイナリーといえば分かる人はけっこういるんじゃないでしょうか。

南オーストラリア、バロッサヴァレーの
樹齢85年のシラーズ75%と
樹齢60年のカベルネ・ソーヴィニョン25%
から造られるワインは、アルコール感の強い濃いだけのワインとは違い
ブラックベリー、チョコ、バニラ、、ハーブ、杉などが何層にも重なり複雑かつとても華やかな香りで、繊細なタンニンにあふれんばかりの果実味がいつまでも口の中にひろがりました。


丹羽



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