Vina Tarapaca Gran Reserva Black Label 2010 [その他]

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雨も止み清々しい青空が広がっています。
明日はお休み。最後の1日。気合を入れて頑張ります!

さて、本日のワインはチリの赤ワイン
「ヴィーニャ・タラパカ・グラン・レゼルブ・ブラック・ラベル」です。
常連様M様に飲んで頂きました。

つい先日のブログでご紹介しました常連様のMさんですが
この方はとにかく味の濃いワインが大好きで、ピノ・ノワールが大嫌いです。
ここまで好みがハッキリしていると気持ちが良いので
私達スタッフも無理して軽やかな味わいのワインをお勧めするような野暮な事はしません。
彼曰く、フランスワインは「気取った優等生の味がする」らしいです。

そんなMさんが最近気に入って飲んでいるのがこのワインです。
更にこのワインの輸入元の社長さんとプライベートでもお知り合いらしく
これをを注文する時は「渡辺さんを1本」と注文されます。
ちなみに彼がうちで「麦茶」と言うとビールの事です。
(笑っても差支えない方だけ笑って下さい)

細長いチリの地形でほぼ中央に位置する
アンデス山脈と太平洋に挟まれたマイポ・ヴァレー。
世界的にも非常に高い評価を得ているカベルネ・ソーヴィニヨンの産地です。

そしてこの地で140年にも渡って伝統を守りながら
且つモダンなワインをリリースしている
チリのトップワイナリーの1つと言っていいのがこのタラパカであり
ここがリリースするワインの中でのトップ・キュベが、今回のブラック・ラベルになります。

完熟ブドウだけを丁寧に手摘みされ、フレンチオークの小樽で14か月間熟成。
その後、瓶内熟成を1年経てから出荷されます。
煮詰めたフルーツジャムやコーヒー、チョコレート等の濃厚なアタックから
バランスの良いタンニンが心地よく、嫌味な甘い余韻はありません。

チリワインというと、一昔前、爆発的なブームを巻き起こしましたが
国を挙げて大量生産、大量消費路線で農薬バンバン。てな感じで
クオリティーを下げてしまい、勿論評価もかなり下げました。
しかしここ数年、それではいけないという事で
ワイン造りに真摯に向き合うワイナリーが増えてきて
復活の兆しがあるのも現在のチリワインの現状だと思います。
もともと地の利がありますから、真面目にさえやれば美味しい物が造れるはずです。

「今宵も繭でお一人様。。。」

エピソード2でした。


田原

Dole du Valais AOC Chanteauvieux 2009 [その他]

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暑かったり、寒くなったり、雨が降ったりと天候が不安定な毎日です。
体調管理には気を付けましょうね!

さて、本日のワインはスイスの赤ワイン「ドール・デュ・ヴァレーシャントーヴュ」です。
身長190㎝の常連様T・Rさんに飲んで頂きました。(小さい僕には羨ましいです!)

スイスワインのご紹介をこのブログでするのは初めてだと思います。
スイスワインというと、あまり日本では馴染みがないのが現状ですが
スイスはワインの生産量こそそれ程多くありませんが、消費量は世界5位の酒飲み国です。
ですから必然的に国内で造られたワインの殆んどが国内で消費されてしまいますので
海外に出回る事が大変珍しいワインだと言えます。

このワインは「アルコトレード・トラスト」というインポーターさんから仕入れていますが
社長がスイス人で、うちのお店の営業担当のローランもスイス人です。
このインポーターさんはイタリアワインを始め色々な国のワインを輸入していますが
ローランの実家もワイン用のブドウ栽培農家だと言う事もあり
スイスワインに対しての情熱は当たり前ですが熱々です。

ただスイスは非常に物価が高く、よって人件費も当然高い為
どうしてもワインの値段にもそれが繁栄されてしまいます。
当然お金持ちも沢山いる国で
既に引退しましたがフレディ・ジラルデがシェフを務めるスイスを代表するレストラン「ジラルデ」は
全盛期、「スイス銀行の金庫を破るよりジラルデの予約を取る方が難しい」と言われたお店で
ヨーロッパはもとより世界中からお金持ち達が食事に訪れていた伝説のお店です。

当時、魚の骨や仔牛の骨からフォン(出汁)を抽出して
ソースのベースとするのが常識だったフランス料理で
野菜を煮だした「ブイヨン・ド・レギョーム」をベースにソースを作り
仕上げに使う生クリームやバターも極力避け、オリーブ油や野菜のピュレでモンテする。等々
「より軽やかなタッチで仕上げる。」といった調理法は
当時、福岡の老舗のフランス料理店で
古典料理しかやった事の無かった僕にはかなり斬新に見えました。

そのお店で修業されていたのが三国シェフや深津シェフで
「あのジラルデで修業した日本人が帰ってくる!」と当時かなり話題になったそうです。

話がかなり脱線したのでワインの話に戻します。
スイスワインの約半分の生産量を誇るヴァレー州で造られるワインで
ピノ・ノアール種とガメイ種のブレンドで造られています。

スイスと言うと寒いイメージがある国ですので
ワインの味わいも線の細いキャシャな味わいを想像しがちですが
ガメイ種が40%以上入っている為、豊満な果実味とスパイシーさが特徴的で
それでいてピノ・ノワール独特のチャーミングな酸味がしっかりと支えている為
飲みごたえもありながら、飲み飽きしない。程よい味わいです。

スイス人がお勧めするスイスワイン。是非お試し下さい!



田原

ますかっとベリーA Y3 cube 08 ダイヤモンド酒造 [その他]

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空港に降り立って、深呼吸するとその国の香りが
するとか、しないとか

日本は醤油の香りとか

韓国はニンニクの香りとか

ではフランスは何の香り


山梨県勝沼町にある
ダイヤモンド酒造は、昭和14年農家が集まって自分達の飲む
自家消費用としてワイン醸造を行ったのが始まりだそうです。
勝沼町の最寄りの駅、勝沼ぶどう卿には、
渋谷から電車で1時間45分で行けます。

マスカットベリーAは、
日本で赤ワインの原料として
もっとも生産量が高い品種です。

ベリーやイチゴキャンディーのようなチャーミングな香り
イチゴジャムを思わせるようなジュゥシーな果実味に
柔らかな酸味、タンニンがうまくとけ込んだ
ナチュラルなワインです。


このワインを飲んだフランス人、日本人カップルの方が
日本に来る前に韓国に行き
韓国はニンニクの香りがし
日本は醤油の香りがするね
なんて言うので
私が
フランスはバターの香りですか
と聞くと


ノン


と言うので

何の香りがするのですか
と尋ねると


フランスは愛の香り


とおっしゃいました


先日
銀座に自電車でワインの試飲会に行き
その帰り
新橋の立ち食い蕎麦
ポンヌフで蕎麦を食べて帰りました。


丹羽








Pillitteri Estates Winery Vita Cabernet Icewine '06 [その他]

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昨日の雪凄かったですね!
帰宅時の安全には充分にご注意ください。

さて、本日ご紹介のワインはアイスワインです。
このアイスワインが大好きで、どこかでお食事をされた後に必ず当店に寄って頂き
このワインを飲みながら、自家製トリュフチョコレートを召し上がる常連さんがいます。

シチュエーションに応じて、ワインバーをこういう使い方が出来る方、カッコイイです。
(多分女の子にもてます!)

アイスワインというのは、約200年前ドイツのワイナリーで偶然出来た物でした。
その年は例年より寒く、霜がブドウに付き大凶作でした。
収穫出来ずに冬を迎えた葡萄を、農民達が勿体ないと言う事でワインを造った所
素晴らしい香りと、甘味のワインが出来た。という「嘘から出た誠」というやつです。
その後は貴族しか飲めない非常に貴重で高価な物でした。

有名な産地はドイツ、オーストリア、そしてこのカナダです。
特にカナダでは、アイスワインに対しての決まりごとが非常に厳しく
マイナス8度以下になってからではないと収穫をしてはいけません。
冬に入りブドウの実は凍結と解凍を繰り返すことにより
実の中の水分が蒸発して、独特の風味と甘味を持ちます。

そして-8度になった所で「せーの!」で手摘みで収穫をします。
氷点下で手摘みですよー  死にますよ普通!
収穫したブドウの実を優しくプレスする事により、水分は氷として凍ったままで
糖分のあるジュースだけが絞り出されます。
このジュースを発酵、醸造して甘口ワインが造られます。
絞られるジュースは、普通のワインの8分の1程度しか採取出来ない貴重品です。

しかし残念ながら近年地球温暖化の影響もあってなかなか気温が良い塩梅で下がらず
良好なブドウが収穫出来ない為、アイスワイン造りを辞めてしまう農家も多いようです。
(偉そうですが、みんなでチョットだけCO2の事考えながら生活しましょう!)

カナダのアイスワインというと「ヴィダル」というぶどう品種を使う事が多いですが
このワインは「カベルネ・ソーヴィニヨン」から造られ、香りとコクも楽しめます。

食事の後、フラッと立ち寄ってアイスワインとデザート!いかがですか!


田原

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