Chateau Rausan Gassis '98

今日はせっかくの建国記念日ですが雪がチラついて凄く寒いですねー
予約もあまり入ってませんねー
まあ、金曜日だけど祭日ですからしょうがないですね。

さて、本日のワインはマルゴー村のシャトーローザン・ガシーというワインです。
ボルドーの格付けでは特級畑の2級になります。

シャトーの歴史は400年以上にもなり
フランス革命までは隣のシャトーローザン・セグラの一部でした。

1980年代から90年初頭にかけこのシャトーのワインの評価は高くなく
高騰しているボルドーワインの中でも比較的お値段も落ち着いていました。

だからと言って美味しくない訳ではなく
ヴィンテージさえ見極めしていけば、充分に楽しめる物が沢山ありまして
そういった意味ではボルドーのグランクリュをお安くお客様に提供出来るので
私達ワインの仕事をしている者にとっても、使い勝手の良いワインです。

もともと、シャトーマルゴーやシャトーパルメに隣接している好立地にありますから
美味しいワインが出来ない訳ないです。（しかし土壌の質は隣でも大分違います）

近年のこのワインは、凝縮した果実味に富み、タンニンも柔らかく、優しい液体分
「取っつきやすい近所のお姉さん」みたいで、若いヴィンテージから楽しめます。
特に98年のこれは、軽やかさと深みを感じられ、飲み頃と言ってもいいのでは？

しかし最近読んだ本に載っていた某偉大なる「R・P」氏のコメントは
「このシャトーの品質が年々向上しているという話はかなり楽観的であり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　早く格下げされるべきである。」

キビシー。（ちゃんと反対側の耳を摘まんで言ってくださいね！）

「マルゴー村のグランクリュの本質を知ってもらう」
という意味では多少物足りないワインではありますが。。。
おいしいボルドーワインとしては合格点の物だと思います。

まあ、グランクリュとしての威厳とか品位とか言い出したらきりないよねー
しかも、1級とか5級とか、もうどうでもいいよねー
そんなのソムリエ試験で大事そうにやってればいいよねー
（つぶやきシロー風に言ってみて下さい）

僕の主観では、比較的若いヴィンテージから楽しめる良いワインだと思います。
マルゴー村2級ワインのご紹介でした。

神武天皇に感謝！そして合掌！


田原