Chateau Mouton Rothschild 94 [フランス・ボルドー]

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本日のワインはシャトームートンロートシルト1994年です。
言わずと知れたボルドー最高クラスのワインの1つです。

1973年に格付けが特級畑の第1級に格上げされました。
前年の2級だったヴィンテージまで
「1級ではないが2級には甘んじてられぬ。我はムートンなり。」
とボトルに書かれていましたが
1973年からは
「我は1級なり、かつては2級だった。しかしムートンは不変なり。」
と表記されるようになったのは有名です。

以前このブログで「シャトーダルマイヤック」というワインを紹介しましたが、
このワインもこれと同じ「ロスチャイルド家」の所有のワインです。
ユダヤ系だと言う事で、第2次大戦中迫害を受け、侯爵夫人を収容所で殺害されたりと
悲しい過去も背負っているシャトーです。

又、このワインは、1945年から毎年違うアーティストがラベルのデザインを担当しており
ピカソやダリ、シャガール等々超一流の画家たちによって様々なラベルが描かれているのも
人気を博している要因の一つだと思います。
その時代の背景を描いた物や、メッセージを示唆する物等
コレクターの心をくすぐる物が沢山あります。

「ボルドーの5大シャトー」と言われますが
他の4シャトーに比べ、マーケティングやブランディングが非常に長けている印象があります。
僕の中では一番華やかなイメージなのが、この「シャトームートン」ですね!
華やかさの「ムートン」と実力の「ラフィット」的な感じかな?
(こんな事言ったら怒られますよね!ゴメンナサイ!)

そして味わいですが、やはりこのクラスになると開くのに時間がかかりますねー
抜栓してすぐにデカンタしたのですが、間に合うかどうか?な感じです。

ですが、これを飲まれたお客様が、別のお店でワイン一本飲んで来られており
「もう飲めないから、残り飲んでいいよ!」と言って帰ってしまわれ
「ラッキー」
その時間で抜栓後丁度1時間チョイ!
まだまだ開き足らない感じではありますが
甘い黒系果実のアタックがズドーン! 
その後から燻製の香りやら、胡椒のパンチやらが押し寄せ
重からず、軽すぎない、円く、上質なタンニンが後味を引き締め
かすかな青く爽やかな残り香が複雑な余韻となって楽しませてくれます。

スケールの大きさを感じさせられた「シャトームートン94」でした。


田原
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