Chateau Camensac 1999

まだまだ余震が続いていますので、充分に気を付けて下さい。

本日ご紹介のワインはシャトーカマンサック1999年です。

一昨日、約4年ぶりぐらいに来て頂いたお客様に飲んで頂きました。
以前は神山町にお住まいでしたが、文京区に移られてなかなか来れなかったとの事。
偶然ですが、最近昔よく来て頂いていたお客様が沢山再訪して頂いておりまして
まさか俺死ぬんじゃないよなーと心配になっています。

お店という物は長くやっていれば
「3年前に一度だけ来た事がある」お客様や「5年前に頻繁に来られていた」等々
病気やお仕事の関係や引っ越しで疎遠になっていても、渋谷に来られた時に
「あーそーいえば面白い店あったなー」
てな感じで思い出してもらって来て頂ける「絶対数」を多く持っている。

これはお店を潰さずに長くやり続けることでしか得られない貴重な財産です。
お店を始めるのは比較的簡単ですが、継続するのは難しい事です。
「継続は力なり」うーん、昔の人はいい事いいますねー

だいたい人生の教訓は「日本昔ばなし」を見ればよーく分かります。
常連さんと飲みながら「昔ばなし」でよく盛り上がりますが
「何故？浦島太郎は玉手箱をあけたのだろう？」
もっと言えば「何故竜宮城から帰ろうとしたのだろう？」
一生いれば良かったのに！　

でも、一生遊ぶのもキツイですし、竜宮城の気分で人生過ごしていると
あっという間に年だけ取ってしまうんだなー　と子供心に思う訳ですね！

さてヨタ話はこれぐらいで、ワインの話です。

順調な熟成を予測させるオレンジ色のエッジがグラスの中でキラキラしています。
香りはハーブのニュアンスが強く清涼感が楽しめ
後から甘いプラムや苺のようなアタックが追いかけてきます。
コーヒーのような香ばしい風味と小慣れたタンニンが旨く溶けこみ
しなやかな口当たりで尖った部分がなく
「重さを感じさせないフルボディ」とでもいえるでしょう。

お子さんがいらっしゃる方は子供に「昔ばなし」を聞かせましょう！(何の話や！）

でも俺だったら竜宮城から帰ってないな！


田原