Chateau Ducru Beaucaillou 1987

ゴールデンウイーク真っ只中です。
ですが、ワインバー繭はそんなの関係なく頑張って営業中です。

本日のワインはボルドーのシャトーデュクル・ボーカイユ1987年です。
先週の土曜日に常連様N社長に飲んで頂きました。

つい先日もN様が飲まれたワインをこのブログでご紹介しましたが
その折りに書き込みをして頂きまして有難うございました。

ご注文頂き、抜栓したのですが、なんとブショネ！（コルクを通してワインにカビ香が移る事）
幸いもう一本在庫がありましたので事無きを得ました！

この「ブショネ」はワインには付き物なのでしょうがないのですが
オールドヴィンテージのワインに関しては
うちのお店でも在庫が少なくなってる物が多い為
お客様にそのワインの素晴らしさを散々語った挙げ句に。。。ブショネ！
そして在庫もナシ！と言う大変恥ずかしい事もしばしばあります。

ですがそれもワインの面白さとご理解いただければ幸いです。

ボルドーの1987年は天候に祟られ、決して良好な年とは言えませんが
このクラスになるとちゃんとスタンダードレベル以上の物を造ります。

以前にもこのワインの1997年をブログで書きましたが
それよりも更に優しく、柔らかなニュアンスを感じます。

凜とした味わいの芯が通っている液体分からは
均整の取れた果実の旨味と、優しいハーブのニュアンス
フィニッシュには爽快感と緊張感、上質なフィネスを感じます。
近年、ボルドーワインでも
アメリカウケする「重厚でアルコール感が強く、濃い」造りが多いですが
（マーケットが莫大なので仕方ないですが。。。）
そのスタイルとは対極にある
「フランスワインの品格」を感じる事が出来る1本だと思います。

N様、ご馳走様でした。


田原