Chateau Cheval Blanc 1989 [フランス・ボルドー]

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ゴールデンウィークも終盤。
お天気の良い日が続いております。
昨日、人生初のヨガを体験しまして、石のように硬い自分の体に驚き
そして今日は朝から筋肉痛に襲われています。
明日はお休みですので、今日1日頑張っていきます!

さて、本日のワインはボルドーサンテミリオン地区の赤ワイン。
「シャトーシュバルブラン1989」です。
昨日3度目のご来店のK様に飲んで頂きました。
そしてご馳走様でした。勉強させて頂きました!

以前にもこのブログで同じヴィンテージのこのワインをご紹介しましたが
25年の歳月を経た今、まさに飲み頃を迎えております。
そしてこの後も5年、10年と素晴らしい熟成を魅せてくれるであろう
モンスター級のワインです。

カベルネ・フラン種とメルロ種から造られますが
ボルドーの偉大なワインにおいて、早熟で比較的早い段階から楽しめ
それでいて傑出したヴィンテージだと50年、60年と長期熟成に耐え
そして熟成と共に素晴らしい調和を魅せていくワインは
他に類を見ないのではないかと思います。

今から15年程前、代官山にあった「ラ・ヴィーナス」というレストランで働いていましたが
そこでお客様が開けられた1950年代のシュバル・ブランのテイスティングの残りを
大事に大事に調理場で飲んでいるのを、そのお客様に気付かれ
「調理場の彼に1杯どうぞ!」と言ってもらえ、幸運にも1杯頂く事が出来ましたが
他のワインにはない圧倒的なクオリティーに驚愕したのを鮮明に記憶しています。
俺もいつかレストランでこんなワインを飲めるようになってやる!
と強く思いましたが、当然なれてませんし、なる予定もありません。

さて、今回のこのワイン。
抜栓してすぐにデカンタしましたが、20分程経ったところで
トップギアに入ったフェラーリのようにブッチぎりの香りを放ちます。
良くワインの口当たりを表現する時に「シルクのような。」と言いますが
まさにこれこそがそのシルクやビロードの質感だと言えます。

その後からシナモン、ナツメグ、なめし革、インクe.t.c...様々な要素が調和した
このワインしか持ち合わせていない特徴的なブーケ。
更にその後からコーヒー、シガー、ブルーベリー、ビターチョコレート等の
複雑な味わいが長谷川穂積の高速パンチの連打の如く重ねて襲いかかってきます。

奥行きがあり、深みがあり、途方もない大きなスケール感。
官能的で瑞々しく、品格があり、華やかでリッチな充実感のある余韻を迎えます。
飲む者を圧倒した後、大地のエネルギーを痛感させられる味わいです。
年齢を重ねる毎にどんどんカッコ良くなっていくキング・カズさんのようなワインでした。

そしてカズさん繋がりで
Jリーグ開幕からもう20年だそうで、カズさんがインタビューで答えてた
「女性や子供だけでもスタジアムに来て安心してサッカーを観戦出来る、世界一安全なリーグ。
それがJリーグの誇りであり、スタッフと選手とで創り上げてきた文化である。」

キング・カズさんにしか言えない、素晴らしいお言葉でした。



田原


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