Chateau Margoux '87

本日のワインはボルドーのシャトーマルゴーです。
ワイン好きの方なら僕がどうこう言わずともこのワインに関して色々な思いをお持ちでしょう

長年通って頂いているM様に「久々にきたから美味しいの飲もうよ！」
と粋な感じで開けていただきました。
このお客様は、僕がまだこのお店でスタッフとして働いていた頃から来て頂いており
私はもちろんの事、昔いたスタッフ達も公私共々大変お世話になっている方であります。

さてこのマルゴー’87ですが、ボルドーに限らず1987年は非常に難しい年であったようで
よく言われるオフヴィンテージというやつです。
しかしながらこのクラスのワインになると、収量を減らし
合格ラインの物を造ってリリースしますので
逆にお買い得な感じはあると思います。

抜栓したてから、黒系果実とブラックペッパーのアタックが舌全体を優しく覆います。
その後、デカンタしてから30分ぐらいでフローラルな香りが鼻孔を突き抜け
たおやかさと、妖艶さ、優しさを存分に堪能でき
「杉本彩」さんを連想します。
ビックヴィンテージと比較すると、味わいが劣ってしまうのは否めませんが、
さすが「ワインの女王」十分楽しめるレベルだと思います。

文豪ヘミングウエイの娘も「女性らしく、みんなから愛されるこのマルゴーのように」
と「マーゴ」と名付けられた話は有名です。
このクラスのワインになると、こういった逸話が沢山あるのも又、粋です。

結局、こんなに良いワインが開いたのに、いつも通り終始格闘技の話題で盛り上がり
気が付いたらなくなってました！でも、小難しいうんちくはなしでワインを通して
時間を楽しんでいただければ、これ幸いでございます。
M様ご馳走様でした！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


田原