Clos de Vougeot '88 (Alan Hudelot Noellat) [フランス・ブルゴーニュ]

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今日のワインはクロ・ド・ヴージョです。
ヴォ―ヌロマネの北に位置し、約80のドメーヌがひしめき合う最大の特級畑です。
常連様のD様に飲んで頂きました。そして、おすそ分け頂きました。

古くからのワイン愛好家なら「シャルル ノエラ」という名前をご存じかと思います。
ワイン業界の中でも、神様「アンリジャイエ」と肩を並べる伝説の造り手として有名な方でした。
1980年代にドメーヌルロワに畑を売り、このドメーヌ名でのリリースは終わりました。
10年程前まではまだ手に入りましたが、近年はめっきりお見かけ出来なくなりました。

なんで「ユドロノエラ」なのに「シャルルノエラ」なのかと言うと、
ブルゴーニュ地方というのは、ブドウ畑の売買やら相続というのが頻繁に行われておりまして
造り手の方が引退したり、亡くなられたりすると、ドメーヌ名ももちろん変わりますし
経営が行き届かなくなって手放した畑を別の生産者が復活させて有名になったり。
と色々と複雑です。

この「ユドロノエラ」さんの畑も奥様が「シャルルノエラ」さんの孫娘で
結婚した時にリシュブールやらロマネサンヴィヴァンやら
今のこのドメーヌの看板となるブドウ畑を相続して嫁いできた。という
いわゆる「逆珠」です。超うらやましー方です。

なんだかややこしくなってきましたが、何が凄いって
ただとんでもない畑を貰ったのではなくシャルルノエラの意思を継いで
素晴らしいワインを造り続けている。という事です。

僕もこの人のクロヴージョが大好きで
80もある生産者で5本の指にはいるのではないかと思います。
軽快で心地よいアタックですが、芯の部分がしっかりしていて
エキス分に富んだ味わいからは長ーい余韻に浸れ
ローズのような香りが鼻から抜けます。

若いヴィンテージでも、ポテンシャルを感じられ十分に楽しめはしますが
せっかくだったら10年以上寝かせた物を味わいたいものです。

「ワイン業界において
この広大なクロヴージョのワインの評価が今一つ上がってこないのは
この地区の特性を生かした、指標となる生産者がいないからだ!」
と某有名ワイン雑誌に書いてありましたが、そんな事は全然ないと僕は思います。

もしそうだとしても、この「ユドロノエラ」が(現在20代前半のお孫さんが当主になってます)
将来クロヴージョの指標になる生産者だと信じます。

今日はまじめに締めくくります。


                                       
田原












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