Gevrey Chambertin 04 (Claude Dugat)

かなり寒くなってきまして
おでんとか鍋とか温かいものがおいしい季節になってきましたが
みなさん頑張ってワインも飲んで下さい。いや意地でも飲みましょう！

本日ご紹介のワインは「ジュブレシャンベルタン」です。
造り手は「クロードデュガ」
昔は「デュガ」というと「ベルナールデュガ」だったんですが
90年代前半からこの造り手が世界中のワイン業界を席巻しました。

今回常連様に飲んで頂いたこのワインも、村名のジュブレシャンベルタンですが
品質自体は村名クラスのものをはるかに超えていると思います。
又、'04年という非常に難しい年にも関わらず
しっかりとした味わいを堪能出来きます。

先月も某有名ホテルのソムリエの方達3名様が同じ物を飲まれ
「クオリティーの高さに感動です！」の言葉を残して帰られました。

若い段階では少々ギスギスした感じがあり、取っつきにくく、とっぽいイメージがありますが
寝かせると、力強さの中にも、しなやかさと優しさを感じとれ
深く、複雑な一面を魅せます。
若かりし頃から現在までの「吉川晃司」みたいです。
「レインダンス」が聞こえてきます。
噛めば噛むほど味のある奥の深いワインだと思います。

ですが、近年はあまり人気があるとは言えません。
味が悪くなったのではなく、値段が高騰しているからです。
うちのお店もお付き合いがありますから
あまり大きな声では言えませんが（店では言ってますが）
正規取引インポーターの独断により値段が吊り上げられています。

特級畑のバックヴィンテージなんて、高くてとても手が出ません。
仕入れをして、お店としてやっていけるだけの利益を乗せてお客様に提供する訳ですから
同じお値段を頂くのであれば、他にもっとお勧めするワインは沢山あるのが現状です。
（うちは頑張ってお安く提供していますが。。。）

ワインに限らず、全ての業種の核はコストパフォーマンスであると僕は思います。

時代が時代ですから、もう少しこの素晴らしい造り手のワインを気軽に楽しめれば！
と切にインポーターさんに願います。（抗議ではありませんよ！不満です！）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

田原