Vosne Romanee 1er cru Les Chaumes '95 (Leroy) [フランス・ブルゴーニュ]

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さあ、今年も残す所あと2日です。
やり残した事のないよう気持ち良く新年を迎えましょう!

さて、本日のワインはブルゴーニュのヴォ―ヌ・ロマネ・レ・ショームです。
造り手はルロワ。言わずと知れたトップドメーヌです。
一昨日ご来店頂いたカップルのお客様に召上っていただきました。

このドメーヌ・ルロワは現在「ラルービーズ・ルロワ」
という女性が責任者として経営されています。
(ちなみにロマネコンティの共同経営者でしたが、後に決裂してしまいました。)

1980年代後半だったと思いますが、日本のデパート「高島屋」が資本参加して
このブログでも何度か名前がでてくる、伝説の造り手「シャルル・ノエラ」の畑を買収。
ドメーヌ・ルロワを立ち上げ、あっという間に大ドメーヌになりました。
ですから高島屋さんに行くとルロワのワインが比較的お安く買えますよ。(物によりますが)

さてこのルロワ女史。完全主義者です。
とにかくこの人のワインは収量が少なく、
プルミエ、グランクリュクラスの畑で収穫したブドウで、
少しでも状態のよくない物は全て格落ちのワインとしてリリースします。
(ヴォ―ヌ・ロマネとして売っていいのに、ブルゴーニュルージュとして売るという事です)
したがって、当然上級キュベのワインは生産数が少なくなり、値段も高騰します。

何を持ってブルゴーニュ最高峰と言わしめるのかは僕には解りませんが
それなりの資本もあってじゃないと、こんな事できませんよね?
しかしワインマニアの間では垂涎の的となっています。(おいしいけど高いよねー)

お客様に1杯だけごちそうになりましたが、最初はやや薄いというか、状態の良し悪しではなく
凝縮感に欠けた印象をもちました。ヴィンテージ?いや個体差なのか?
高額なワインなだけに、僕らもチョットドキドキします。

しかしや、しかし、お料理を召し上がって頂いているうちに香りがドーンと上がってきて
エッ!何があったの?って感じで不意打ちを食らったような衝撃を浴び、
更に一口含むと、もう果実爆弾に襲われ、そして、複雑な長い余韻へと続き、
トリュフのような魅惑的な残り香が非常に印象的でした。

この方の本に書いてある「ブドウの潜在能力を極限まで引きだし、最大限に発揮させる」

まさにその言葉通り、究極の哲学を堪能出来るワインだと思いました。

ちなみにマダム・ルロワは畑仕事に行くときも、シャネルの洋服を着ているそうです。
(セレブはよう解らんねー)

                                       

田原



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