Alsace Pinot blanc Zellenberg '07 (Marc Tempe) [フランス・その他]

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本日のワインはフランス、アルザス地方の白ワインです。
造り手は「マルク・テンペ」アルザス自然派ワインの名人
と言っても過言じゃないかな?
この方のワインは個人的に大好きで、以前から何かしらのワインをオンリストしています。
「ツェレンベルグ」という畑で造られた、ピノ・ブランという品種のワインです。

ワインの言葉で「バリック」と言う言葉を聞いた事ある方もいらしゃると思いますが
樽の風味を効率良く馴染ませる為の「小樽」の意味です。
昔のワイン醸造は、大樽で寝かせるのが一般的でしたが
「味わいへの効果が薄い」という考え方から近年このバリックが主流になってます。
もちろんコストもよりかかる訳ですから、値段への影響もあります。
又、ブドウ品種の個性をダイレクトに伝える為、ステンレスタンクの使用も主流です。

逆に昔の大樽の事を「フードル」といいます。かわいい風俗嬢ではありません。
これは使い込む事に樽木の持つ渋みが抜け、酸味を和らげる効果があるそうです。
風味の繊細な優しい白ワインの醸造に適している為
マルク・テンペはこのフードルを使用し、
ロワール地方のミュスカデ等の醸造法である「シュール・リ」
これは澱引きしないまま樽の中で澱と一緒にワインを寝かせ
微生物の働きによって独特な複雑味をあたえます。

この醸造方を使っているのは、アルザスでも珍しいと思います。
又、ピノ・ブランという品種は、リースリング種やゲベルツトラミネール種に比べ
生産性が高い為、大量生産され安価で取引されている事が多い品種です。
味わいも少々水っぽく、「ガブガブ飲むワイン」そんなイメージですが
このマルク・テンペのワインは収量を制限して、
ピノ・ブランのそしてテロワールの個性を充分に引き出しています。

完熟した果実の瑞々しさと、それを支える美しい酸味、ライムを連想する爽やかな柑橘香
穏やかに甘く、角の取れた嫌味のないハーブ香。

後からドンドン旨味と爽快感がこみ上げてくるワインです。
今月のお勧めワインとなっていますので、是非お試しください。

                                  

田原
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