Chateau Cos d'estournel 1997 [フランス・ボルドー]

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本日のワインは、ボルドーのシャトーコスデス・トゥルーネル1997年です。

一昨日、カウンターに初めて来て頂いた男性のお客様に飲んで頂きました。
このブログでお店の事を知って来て頂きました!

お勤めの会社の関係で、パリに4年程お住まいになられていたそうで
それを機にボルドーワインの虜になったそうです。(いい事です!)

さて、このシャトーはボルドーの北部「サンテステフ」というアペラシオンにあります。
ボルドーの中心からすると平均気温で1度から2度低く
土壌の表面は砂利質、その下には分厚い粘土質があります。
それに適したメルロー種も多く栽培されており
そこから生まれるのは、固い味わいの、長期熟成型のワインが多いように思います。

しかしこの「サンテステフ」という地区のワインは、
「細身で腰が弱い」といったイメージを持たれている方も以外に多いのではないでしょうか?
事実、僕もそういうワインに時々遭遇します。
ですが本来は、力強く、骨太なワインを産みだす地区です。

それは雨が多い年は粘土質からの水分を過剰に摂取してしまい
果実の凝縮感に欠けた薄い味わいになりがちだとの事です。

逆に雨が少ない年には、たっぷりの日光を受けながら、充分な水分補給が出来る為
ブドウの生育が止まる事なく、パワフルな果実味満点のワインになるそうで
やはりボルドーはヴィンテージの差をもろに受けてしまいますね。
(でも、それが面白さでもあります!)

さて、今回の1997ヴィンテージですが
10年くらい前ですかね?「あまり良くない!」「早飲みすべきだ!」
だのなんだのどっかの有名な誰かが言っていましたが
年を追う毎に、「いいんじゃない?」みたいな評価に変わってきました。
(いいかげんやねー まあ人間のやる事だから!)

抜栓したてから、妖艶な香りと分厚い果実の旨味に包まれ
しっかりとした、タニックで、筋肉質な奥深い印象を持ち
シガーやヨード、土っぽいニュアンスが混じった複雑な味わいを感じ取れます。
デカンタして2時間ぐらいで、ゆっくりと表情を変えていき
最後はショコラのような甘い香りが鼻を突き、フィナーレを盛り上げます。

N様、ご馳走さまでした。又お待ちしております!


田原








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