Vouvray Moelleux 1990 (Berteau&Mabille) [フランス・その他]

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本日のワインはフランス、ロワール地方の白ワイン。
ヴーヴレー・モアルーです。造り手はベルト―&マビーユ。
昨日来て頂いた常連様2名様で飲まれました。

パリから約250Km南西にある、ロワール河沿いのこの一帯をロワール地方と言います。
旅行に行くと、「古城めぐりツアー」とかで向かうのがこの辺りですが
残念ながら僕もフランスに居た時代、この地方には足を踏み入れた事がありません。

この地方のワインは大きく4つの地区に分けられていまして
ペイ・ナンテ、アンジュー・ソーミュール、トゥーレーヌ、サントル・二ヴェルネとなります
同じ地方の中でも土壌の特徴や個性に応じたブドウ品種が栽培されていて
ひと口に「ロワール」といっても非常に奥深い物があります。

ペイ・ナンテでは白ワインのミュスカデが造られ
澱と一緒にワインを寝かせ微生物の作用によってワインに複雑味をもたらす
「シュール・リ」という技法が有名です。

アンジュー・ソーミュールでは3大ロゼワインの一つ、ロゼ・ダンジュが有名ですが
ボンヌゾーを始めとする、上質な貴腐ワインの生産地でもあります。

トゥーレーヌは、馴染の深いシュナン・ブラン種から
あまり耳慣れない、ピノ・ドニスやロモランタンという品種からワインが造られます。

サントル・二ヴェルネはピュイィ・フュメやカンシー、ヴァランセ等といった
メジャーな地区を要します。ブドウ品種は、白はソーヴィニヨン・ブラン種。
赤はカベルネ・フラン種やガメイ種で造られる事が多いように思います。

ソムリエ教本に出てくるようなお話は退屈なのでこの辺にしまして
今回のこのワインはトゥーレーヌ地方のワインです。
本来は辛口のスッキリとしたワインがヴーヴレの特徴ですが
「モワルー」と付くと甘口という意味になります。
後、ヴーヴレーは微発泡性ワインの「ペティアン」も有名です。

ロワール河からの霧の影響で湿度が高く、ブドウにカビが付き(これが貴腐菌です)
ブドウの水分を外に飛ばしてしまい、糖度の高い果汁が絞れ、貴腐ワインとなります。

決して甘過ぎず、充分な熟成を感じる柔らかさ
マスカットのようなフルーティーな香りと、たっふりのミネラルの旨味。
後から程よい甘味がジワジワとこみ上げてきます。
デザートワインとしても、食中酒としても楽しめるワインです。

是非お試し下さい!


田原




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