Chateau Leoville Las Cases 1997 [フランス・ボルドー]

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今日ぐらいの気候が最高でございます。
バイクで走ってても何処まででも行きたいぐらいですが
仕事なのでそうはいきません。

さて、本日のワインはボルドーの赤ワイン
シャトーレオヴィル・ラスカーズ1997です。

日曜日にご来店されたカップルのお客様に飲んで頂きました。

福岡のレストランで働いていた当時、ソムリエの先輩が家飲み用で買ってきてくれたのが
このワインのセカンド「クロ・デ・マルキ」でした。
ヴィンテージは覚えていませんが、年代から考えて80年代後半の物だったと推察します。
その美味しさに度肝を抜かれ、酒屋さんで買って常に家にストックがある程でした。
当時たしか2200円だったと思います。(今、この値段だったら10ケースは買います)

「ドゥロン家」という一族の運営で、現当主の父親にあたる故、ミシェル・ドゥロン氏が
このシャトーの責任者を長年務め、そしてボルドーにおいて確固たる地位を創り上げました。

この方を一言で言うなら、変人?、奇人?、魔人?、野蛮人、北京原人?
もうなんでもいいです!ワイン造りに執念すら感じる方でした。

ボルドーワインの格付けに執着したのか?それともシンプルに究極を求めたのか?
は僕のような凡人には理解に苦しむ所ですが

1986年や1990年のような、ボルドーのビックヴィンテージにも関わらず
厳選に厳選を重ねた選果によって、収穫量の半分以上を
セカンドの「クロ・デ・マルキ」にまわしてしまったというのは有名な話です。
これにより他の生産者から
「ワインの値段を吊り上げる為の悪質な手段だ」との批判をされました。
(しょうがないよね!)
又、サードワイン「ビニャルノン」の導入や
噂のレベルですが、80年代後半から塩水を真水に出来る程の特殊なフィルターを使い
よりクリアな液体を抽出しているとか?話が尽きません。。。

今回の1997ヴィンテージもボルドーの成功例として讃えられる一本です。
味わいの構造と深みがとにかく複雑で、シンプルなのに難しい。
タニックで重厚なのにエレガント。スケール感に富んでいるのに人懐っこい。
対極にあるはずの個性が見事に調和して奏でられるこのワインだけの世界観を感じます。

「ボルドーフリーク達が最後に到達するワイン」等と言われますが
分かるような、分からないような?

サンジュリアンの帝王。レオヴィル・ド・ラスカーズのご紹介でした。


田原


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