Aile d' Argents 1998

お天気回復して良かったです！
さあ！外にワインを飲みに行きましょう！

そして本日ご紹介のワインはボルドーの白ワイン「エール・ダルジャン」です。
昨日初めてご来店頂いたお客様に飲んで頂きました。

このワインは、かの「ロスチャイルド家」シャトームートンが造っている白ワインです。
もともと古くから、ボルドーの名シャトーでは辛口の白ワインも造っていましたが
1956年の寒波による霜の被害でほぼ全滅し、白ワイン造りの歴史は一度閉じました。

その後、自社畑で優れた白ワインを造りたいというバロン・フィリップ氏の願いにより
1991年ACボルドーとして初リリースされました。
貴腐ワインに使われるセミヨン種とソーヴィニヨン・ブラン種から造られていまして
リリース当初の91,92,93年のあたりの物を何度か飲んだ事がありますが
とにかく濃く、オイリーでパワフル。何年待って飲めばいいんだろう？
といったイメージでしたが
近年の物はブラッシュ・アップされて明確で素直な方向性を感じます。

今回のワインは1998年のヴィンテージです。
10年以上の熟成を経ていますので、角がとれた柔軟性を持ち
洋ナシのような香りと共に、多少のエキゾチックなニュアンスを感じ取れ
樽熟成からのバニラ香と豊満なボディ。それでいてやらしさの無いストレートな果実味。
これらが見事に溶け込んで素晴らしい味わいの調和を魅せています。

ちなみに「エール・ダルジャン」というのは「銀の翼」という意味で
ラベルにもアルファベットの「A」をもじった翼の絵が描かれています。
（いちいちムートンはこういうマーケット戦略は抜群に上手いです！そしてセンスも良し！）

「銀の翼」試してみませんか？　僕は「銀のさら」を注文します。


田原