Chateau Gruaud Larose 1993 [フランス・ボルドー]

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忙しさにかまけて久々のブログでございます。
さて、本日のワインはボルドーの赤ワイン「シャトーグリュオ・ラローズ」です。

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

このワインはサンジュリアン地区のグランクリュ2級のワインになります。
他の同じクラスのワインに比べ値段も比較的お安く入荷出来
それでいて味わいは充分に納得できる物なので、お店としても非常に重宝するアイテムです

シャトーの歴史は18世紀中頃、ブドウ栽培家のグリュオ氏がこの付近の区画をまとめ
ワイン造りを開始したのが始まりです。

その後、畑を相続したのが「ラローズ」という方だったそうで
この2人の名前を合わせ「グリュオ・ラローズ」と命名されたそうです。(意外に短絡です)

その後19世紀に畑のオーナーが2人に分割された為に
「グリュオラローズ・サルジェ」と「グリュオラローズ・フォーレ」と名前も変わりました。

更にその後、名門コルディエ家が両方の畑を買ったので
再び「グリュオ・ラローズ」の名前に戻りました。
ちなみに現在のこのワインのセカンドは昔のサルジェ氏へのオマージュを込めて
「サルジェ・ド・グリュオ・ラローズ」といいます。

僕が昔住んでいた中野坂上にある「藤小西」さんという酒屋さんで友人が働いていまして
奥の立ち飲みスペースに時々飲みに行ったり、家飲み用のワインを買ったりしていましたが
当時90年代前半の「サルジェ・ド・グリュオ・ラローズ」が
2000円前半で売られていたように記憶します。

そう考えるとたかが12.3年前に比べてもワインの値段が随分高くなりました。
別に中国が富んでいる事を羨むつもりもさらさらありませんが
世の中ではデフレだと騒いでいるのにも関わらず
人気のあるワインだけに限ってはインフレが続いています。
(勿論デイリーなワインは円高のおかげで安くなっています)

さて味わいですが、ボルドーの1993年というのは決していい年とは言えません。
しかしその難しい年の中、サンジュリアンで一番の成功を収めたシャトーと評価されました。
酸味とタンニンが非常に穏やかでトリュフのような魅惑的な香りと
土っぽさと、黒系果実のニュアンスが上手く調和して
柔らかいミディアムの味わいにまとまっています。

サンジュリアンの雄、グリュオ・ラローズ。

機会があればお試し下さい!


田原






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