Bonnezeau La Montagne 1997 (Rene Renow) [フランス・その他]

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昨日、今日と比較的暖かい日が続いておりますが
インフルエンザも流行っていますので、健康管理には充分に注意しましょう!

さて、本日のワインはロワール地方の甘口ワイン「ボンヌゾー」です。
昨日ご来店のお客様が赤ワインを一本召上った後、これを飲まれました。

これは、ロワール地方のアンジュ地区で造られる貴腐ワインですが
この界隈でもう2つ有名な貴腐ワインがありまして
「コトーデュ・レイヨン」と「コトーデュ・ローバンス」と言う物です。
以前はどちらもワインリストにありましたが
生産量が少ない事もあり、時々入荷した時にリストに登場します。

もうかれこれ6、7年程前になると思いますが
後輩が働いていた「フォーシーズンホテル」のメインダイニングで食事をした際
デザートがオレンジ風味のカスタードクリームがパイにたっぷりと塗られ
季節のフルーツが山のように盛ってある、いわゆる「フルーツパイ」だったのですが
それと一緒にサーヴィスしてもらったのがこの造り手のボンヌゾーでした。
嫌味のない甘さは、コンポートのような砂糖の甘さではなく、熟したフルーツの甘さで
奥行きと複雑さ、フィニッシュのキレの良さを感じます。
これとデザートのフレッシュフルーツの酸味が絶妙に口の中でマリアージュとなり
いたく感動したのを今でもはっきりと憶えています。
その時一緒に食事に行った、当時付き合っていた彼女の事もはっきりと憶えています。
(それはどーでもいいです!)

このアンジュー地区はロワール河からの支流でレイヨン河の周りに位置し
僅か160haしかないごく限られた地域から生み出されます。
このレイヨン河からの霧の作用で、ブドウに貴腐菌が付着して水分を飛ばします。
よって糖度の高いブドウジュースが絞れ、それから甘口のワインが出来上がります。
又、ミネラルを豊富に含んだシスト土壌と
(この地区は違うタイプのシストが複雑にミルフィーユ状に重なってる場所だそうです)
この地方のブドウ品種「シュナンブラン」の相性が抜群なのも
この美味しいワインが産まれる要因となっています。

デザートだけに限らず、フランス人は貴腐ワインとフォアグラを一緒に良く食べます。
一口に「フォアグラと貴腐ワイン」と言っても、
ソテーしたフォアグラと、テリーヌのような冷たい状態のフォアグラでは
香りが脳に到達する時間に違いがあるように思います。
食べる時に最初から溶けている脂の香りと、
体温によって溶け、残り香、余韻として感じる香り。

といった小難しい話はどうでも良く
個人的な意見では、貴腐ワインには冷たいフォアグラ料理がベストだと思います。
ブリオッシュが添えてあれば最高ーです!
時々お勧め料理で「フォアグラのテリーヌ」を作っていますので、
是非甘口ワインとのマリアージュをお試し下さい!

ルイ・ウーチェに敬礼!


田原



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