Chateau Mouton Rothschild 88

本日のワインは、ボルドーポイヤック地区グランクリュ1級
「シャトームートン・ロートシルト1988」です。
常連様T様に飲んで頂きました。
エチケットを剥した後、ブログに載せる為写真だけ撮らして頂きました。
そしてご馳走さまでした

ラベルはアメリカ人画家、ストリートアートの先駆者「キース・へリング」が手掛け
「ダンスをする羊」をテーマに描かれたそうです。

シャトームートンに関しては色々なヴィンテージを使ってきましたが
今回のこの1988年が過去うちのお店で使ったムートンの中で
1番良いヴィンテージだと思います。
ブルゴーニュは「造り手」、ボルドーは「ヴィンテージ」等と良く言われますが
ボルドーの偉大な年である1986年、1989年、1990年をも凌駕すると言われたのが
この1988年です。

5大シャトーともなると、どうしてもお値段も高額になりますので
比較的早い段階から楽しめる、いわゆる「オフヴィンテージ」と言われる物が
お値段的にも使い易い事もあり非常に重宝致します。
しかしこのレベルのシャトーとなるとオフヴィンテージと言っても
充分にスケール感を楽しめます。
味わいその物のクオリティーを楽しむのであれば
1級のオフ・ヴィンテージより2級のビック・ヴィンテージの方をお勧めしますが
やはり飲まれるお客様は「ムートン」や「ラフィット」を飲みたいから飲む！
ようですので、なるべくお安く楽しんで頂ける物を中心にオンリストしております。

そしてこの1988年のシャトームートンですが
やはりボルドーのヴィンテージ差を痛感させられる1本でした。
20年以上の歳月を経ていますが
生き生きとした酸味が非常に印象的で
気品に満ち溢れたタッチとゴージャスな果実味。
エキゾチックな風味と旺盛なタンニン。
コーヒーやシナモンを感じる官能的で果てしなく、立ちくらみするような余韻。

ボルドー最高級の、しかもビック・ヴィンテージでしか味わえない
スケールの大きさを存分に楽しめる1本だと思います。

Mouton Ne Change

ムートンは不変なり！


田原