Chateau L'Angelus 1982 [フランス・ボルドー]

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梅雨が明け、猛暑かと思いきや肌寒い日が3日も続いています。
急な温度変化で体調を崩している方も多いと思います。
お体には充分お気を付けを!

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン「シャトーアンジェリュス1982」です。
昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

このワインも近年どんどん値段が高騰しています。円高も何のその!
今やサンテミリオンを代表する赤ワインだと言っても過言ではないと思います。

1980年代以前の物はフルーティーさや華やかさが際立ち
「ある程度若いうちに楽しむワインで長熟には耐えられない。」
との酷評を受けていましたが
1980年代からミッシェル・ロランをコンサルに迎え
設備を一新し、100%オークの新樽の中でマロラティック発酵を行い
澱と一緒にワインを育成させ、クラリフェも濾過もせず
瓶詰めするまで20ヶ月以上も樽熟成させる等々
堅牢で長熟なスタイルへと変貌を遂げると共に、評価も上がり、値段も上がり。です。
(現在はミッシェル・ロランはコンサルに入ってないようです)

「ミッシェル・ロランが造ると、どれも同じミッシェル・ロラン味」等とバカにする方もいますが。。。
まあ、市場で受ける味を造れると言う事はやはり凄い事だと思います。

以前からこのワインの色々なヴィンテージをお店で使いましたが
インポーターさんから70年代の物を紹介され
試しに1本仕入れ、スタッフで飲んだ事があるのですが
薄い色調で「古酒」というカテゴリーを通り越した
旨味と果実味が完全に死んでしまった味わいでした。

ですがたまーに「この落ち葉のような枯れた感じが古酒の醍醐味だ!」
とおっしゃるワインフリークの方もいらっしゃるので
「キワモノ」としてはリストにあっても面白いと思います。

今回のこれは1982年、ボルドーのビックヴィンテージです!
30年もの歳月を経て素晴らしい味わいになっております。
「濃密で堅牢」という味わいから角が取れ、丸みと膨らみを持ち
そしてスケールの大きさの中にある上質なフィネス。
深み、奥行き、複雑性、余韻、どれを取ってもワンランク上のグランヴァンだと言えます。

2007年のこのワインをつい先日試飲しましたが
「濃厚」ではありますが「黒く閉ざされたまま」といった若いヴィンテージのボルドーにある
嫌味な青っぽさは感じず、大変美味しく飲めたのには面白さを感じました。
カベルネ・フランの比率が高い事と関係があるのか?どうか?
比較的若いうちからも楽しめる要素も持ってるのかも?

「ミッシェル・ロラン味」
お試しあれ!


田原






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