Chateau Leoville Las Cases 1984 [フランス・ボルドー]

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先週1週間体調を崩してしまい、過酷なクリスマス営業となりましたが
なんとかクリスマスフェアーも無事終了しました。
店休日返上で毎日ヘロヘロになりながら営業中ですが
今年の営業も残りあと僅か、気合で乗り切ります!
尚、当店の営業は30日の午後11時までとなっております。

さて、本日ご紹介のワインはボルドーの赤ワイン
「シャトーレオヴィル・ラスカーズ1984」です。
ボルドーのオールドヴィンテージを好んで飲まれる
常連様T様に飲んで頂きました。
そしてご馳走様でした。
この方はボルドーワインの醍醐味を良くご存じで
比較的若いヴィンテージの物と長い熟成を経た同じワインを
垂直で開けられ、飲み比べされたりする方です。

今回のこの1984年のワインはまさに「出物」でありまして
とあるお酒屋さんのセラーに随分前から眠っていた物を
ご紹介して頂き、8本だけ分けて頂く事が出来ました。

決して傑出したヴィンテージとは言えませんが
抜栓してから直ぐに開き始め、スミレのような香りがグラスの中に充満し
湿った木の皮やたばこ、カカオのような甘いニュアンスに丸いタンニン。
後味には土っぽさや枯葉のような風味が長く心地よい余韻となります。
複雑に入り混じる様々な個性が一体となり
スケールの大きさを感じさせる味わいです。

以前にもこのブログで1997年ヴィンテージのこのワインをご紹介しましたが
「若々しさを残した発展途上中の上質なワイン」といった印象でしたが
こちらの1984年ヴィンテージの物は
「オールドヴィンテージの楽しみの究極が詰まったワイン」
という域に達していると言えます。

完全主義者、故ミシェル・ドゥロン。
人は彼を「策略を持ってワインを売る」と非難しました。

80年代最高のヴィンテージとなった1986年の約50%
そして90年代最高の豊作年であった1990年の約70%
をセカンドワインの「クロ・デ・マルキ」に回してしまうという
もう執念というよりは狂気と言わざるを得ないワイン造りです。
しかし彼の造るワインの味に対して非難をした人は誰も居ませんでした。

ボルドーフリークの到達点。

狂気と執念の産物。

試してみませんか?


田原


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