Chateau Pape Clement 1985 [フランス・ボルドー]

パプクレマン.jpeg

「シャトー パプ クレマン ‘85」

クラーヴ地区の格付けシャトーであり
13世紀から続く、ボルドーで最も古いシャトーの一つです。
シャトー名である「パプ クレマン」とは
元々の所有者であるボルドー出身の貴族ベルトラン・ドゥ・ゴトが教皇になり
法王クレマン5世を名乗った事から由来しています。

そんな歴史あるシャトーであったため、1950年から1970年台までは誰しもがその品質に信頼を置き
素晴らしいワインを作り続けていましたが、その長年の実績と自信からでしょうか?
品質管理、設備投資を怠るようになり1975年以降は
カビ臭く新鮮味に欠ける出来の悪いワインだったそうです。

ですが1985年、醸造家であるベルナール・ビジョルが雇い入れられたことにより
急激に品質が改善され、見事に歴史あるシャトーの復活を遂げることができました。
現在シャトーはベルナール・マグレにより運営されており
今やオーブリオン、ラミッションオーブリオンにも匹敵すると言われるほどのワインが作られています。

このシャトー復活劇の始まりとなった記念すべき年である「1985年」。

今回ご紹介するこのワインと、私が生まれました。

どうも、塚野です。
だいぶ前置きが長くなりました。すいません。

このワインは私の誕生日祝いという事で、お店からプレゼントして頂きました。
本当に、本当に、ありがとうございます!!

良い品質管理の下28年の時をかけて熟成したこのワイン
まさに今、飲み頃を迎えているかと思います。
(もちろんこのワインのポテンシャルからするとさらに熟成させても美味しいはずですが)

ワインの色調はしっかり熟成が進んだきれいなガーネット色に染まり
香りはカシスなどの甘い果実の香りの中に
湿った枯葉や土、シガー、カカオなどの香りが混じり
フレンチオークの樽の香りが全体を包み込んでいます。

目を閉じて香りを感じると、ひんやりとした蔵の中で静かにワインが熟成していく情景が広がり
保存状態の良さを感じることができます。

そして口に含むと全く抵抗することなく喉の奥へと流れこみ
まさにビロードと表現するに相応しい舌触りから
鼻にすっと抜けていくエレガントなブーケ
そして長い余韻と共に魅惑的で力強い香りを放ち続けます。

これが28年間の熟成を遂げたワインの素晴らしさであるということを改めて実感し
このワインを飲んだ瞬間、言葉では言い表せない感動と喜びを感じました。

28年間の人生において、ワインと出会ってからは4年
ここで働かせて頂いてからは2年が経ちました。
この2年を振り替えり、最近やっと本気でワインに向き合えてきたような気がします。
(だいぶ遅いですが!)

これからの1年においては、このワインのように魅力的に輝き
また1年歳を重ねるごとに、自分らしく素敵な女性に成長したいと願いつつ
最後まで美味しく飲ませていただきました。

最後の一口まで高級なビターチョコを思わせるような味わいである「シャトー パプ クレマン’85」。

またいつか出会えることを期待して。

みなさんも自分の生まれ年ワイン、試されてみてはいかがでしょうか。


塚野
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