Chateau Neuf du Pape Pignan 2005 (Chateau Rayas) [フランス・その他]

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日に日に秋めいていましたが
今日の東京は28度まで気温が上がり、夏のような蒸し暑さがあります。
「食欲の秋」まではもうチョットかな?

さて、本日ご紹介のワインはコート・デュ・ローヌの赤ワイン「シャトーヌフ・ド・パプ・ピニャン2005」
造り手は「シャトーラヤス」です。

先週の土曜日にご来店のお客様に飲んで頂きました。

ブルゴーニュワインを語る時、伝説として語られるのが「アンリ・ジャイエ」ならば
ローヌワインを語る時、同じように神格化され語り継がれるのが
このシャトーラヤスの創始者「ジャック・レイノー」です。
現在は甥のエマニュエル・レイノーが受け継ぎワインを造り続けています。

ヌフ・ド・パプのトップキュベとしてドメーヌの名を冠した「シャトーラヤス」というのがあり
その「シャトーラヤス」の品質に満たないとされるワインが
今回の「ピニャン」としてリリースされます。
ですからセカンド的な位置付けになりますが
ヴィンテージによってはピニャンのほうが出来が良い場合があったりと
良く分からない。というのが本当のとこです。

正規インポーターさんに聞いた話によると
新しくリリースされるヴィンテージのセパージュ(ブドウ品種の比率)を
エマニュエル・レイノーに問い合わせても、「知らない」とか「忘れた」とか言われるらしく
「ワインの資料を作るのにもひと苦労ですよ」との事。
お疲れ様です。

一般的にブドウ畑というのは日照時間の長い南向きにあるのが普通ですが
このラヤスの畑は北向き、そしてローヌの畑の特徴として大きな石がゴロゴロと敷いてあり
昼間の太陽を浴びた石が、夜気温が下がった時に保温の役目を果たし
ブドウの発育に大きな役割を果たしますが
ラヤスの畑は創始者ジャック・レイノーが、「そんなのいらない」
という事で全て取り除かれています。北向きで石も無し。当然ですが冷たい畑となります。
更にあまり実を付けない古木でブドウを栽培し、収穫もぎりぎりまで待って遅摘み。
こうする事によって地中深く根を張ったブドウ樹が生き抜く為に
極限までミネラルを吸い上げます。

こうした様々な?いや特殊な?環境下で育ったブドウから造られるワインは
驚く程、果実の凝縮感は素晴らしく濃厚。
しかしながら南仏のワインとは思えない程エレガントでクリア。
ラズベリーやチェリー等のフレッシュフルーツをそのまま食べているような瑞々しさ。
ポッチャリとしたもったり感のある味わいに仕上がりがちなこのグルナッシュという品種を
どうしてこうも繊細に仕上げる事が出来るのか?
ただただ感嘆させられる味わいです。

以前このブログで紹介した、「ジャン・ルイ・シャーブ」の「エルミタージュ」もそうですが
ハイクオリティーのシラー種やこのグルナッシュ種は
熟成と共に高貴なピノ・ノワール種のワインと間違えてしまう程の繊細さと品格を備える。
そんな印象を持ちます。

ローヌの神様。

お試し下さい!


田原








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