Vosne romanee Les Chaumes '87 (jean Grivot) [フランス・ブルゴーニュ]

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本日のワインはブルゴーニュの古酒です。
常連様U様に飲んで頂きました。
お客様のお連れの女性に「私が生まれる前のワインだー」と言われ
すっかりオヤジになってしまった自分に少々ショックを受けました。

造り手はジャングリボ。ヴォ―ヌロマネを拠点にする古くからのドメーヌです。
1900年代初頭までは、造り手達はブドウ栽培だけ行うか
もしくはワインまで造り、樽ごと大手ネゴシアンに売るのが主流でした。

ですから当然資金力がある大企業に、安くブドウやワインを買い叩かれる訳です。
現在の世の中でもある、搾取する側と、される側の構図がしっかりとありました。
これでは良くないと言う事で、「ダンジェルヴィユ」や「アンリグージュ」らと共に
ワインの自社元詰めを始めた先駆者でもあります。  
チョットだけうんちくでした。

さて今回のワインですが、1987年のヴォ―ヌロマネです。
古いです。飲めんのか?って感じです。
それが飲めるんです!飲めたんです!
(川平慈英 風で言ってみて下さい)

リコルク(コルクを新しい物に入れ替える作業です)されてませんので恐る恐る抜栓。
コルク全体がしっとりと湿っていて、良好な状態。
ひと口テイスティングすると
柔らかでいて味の詰まったエキス分がスーと喉を通り過ぎていき
ひと息ついてから、暗闇に一筋の光。
チャーミングなグロゼイユのような香りが鼻から抜けます。
風邪ぎみで鼻詰まりの僕の鼻水を突き抜けて香りを届けます。

「わかり易くすぐに感じ取れる物ではなく
付き合いながら徐々に真価を発揮して好きになる。
人もワインもそんな感じがいいのでは。」
現当主、エチエンヌ・グリヴォの言葉です。 うーん詩人。

「昔から現代まで一貫してやる事が同じ」ではなく
90年代、2000年代と明らかにスタイルの変化を感じさせます。
この80年代のガチガチスタイルは年月を置いて楽しめるので良し!ですし
近年の物はしなやか、柔らかで「ジャン・グリボ」っぽくないといえば、ぽくないです。
しかし、古き良き物は残しつつ新しいものも柔軟に取り入れ
「ネオ・クラッシック」たるものを表現できる人。僕は素晴らしいと思います。

お試しを!                                     

田原
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