Vosne Romanee '04 (Emmanuel Rouget) [フランス・ブルゴーニュ]

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本日のワインはブルゴーニュのヴォ―ヌ・ロマネです。
造り手はエマニュエル・ルジェ。
先週、常連様Z社長に飲んで頂きました。

この造り手は、かのブルゴーニュの神様「アンリ・ジャイエ」の甥になります。
「アンリ・ジャイエ」の畑を殆んど相続していまして、まさに「後継者」です。
あれだけの偉大なる方の後を引き継ぐ訳ですから
そのプレッシャーたるや想像をはるかに超える物だと思います。
(世界中のワイン愛好家垂涎の的!ですからね)

もともとヴォ―ヌ・ロマネの上部に位置する
半分キャベツ畑、半分ただの荒廃地だったこの場所を一小作人だった「アンリ・ジャイエ」が
買い、耕作してブドウ造りを始めたのがこの伝説のドメーヌの始まりです。
最近では某ワイン漫画「KのSずく」等で大げさに扱われたのもあってか?
いい事か悪い事か?日本ではどんどん神格化していますねー

それはさておき、味わいはというと
凝縮感に富んだ果実のエキス分と、伸びのある心地よい酸味
甘いアロマを放ち、旨味が濃く、深くて、繊細、そして複雑。
抜栓して2時間ぐらいで
タールというか?セメダインのような面白い香りが立ってくるのが印象的です。
とにかくこの人のワインを語る時には言葉が尽きません。
村名クラスのワインでも「リシュブールを凌駕する」と言われたぐらいです。

しかしいくら同じ土地で、ブドウ栽培からワイン造りまでやっているとはいえ
これだけ忠実に「アンリ・ジャイエ」の味わいを受け継いでいるというのは
大尊敬に値すると思います。
ですが僕も「アンリ・ジャイエ」のワインをちゃんと1本通して飲んだ事がないので
あくまで想像の範囲で物を言っていますので、あしからず!

「ジャイエ風」などと訳のわからない言葉をワイン雑誌で時々見かけますが
「ジャイエ風」ではなく、「エマニュエル・ルジェ」が「ジャイエ」のワイン造りの哲学を継承して
守る部分は頑なに貫き、変化させるべき部分は進化させて
「彼独自のワインをリリースしている!」と考えたほうが正しいのでは?

いつの日か、伝説の「エマニュエル・ルジェ」になる事を期待させる1本でした。


田原
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