Salon Blanc de Blancs 1996 [シャンパン、スパークリング]

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本日はまたまたシャンパンのご紹介です。
前回ご紹介のアンリ・ジローの「フュ・ド・シェーヌ」に続き
これまた究極のシャンパンと言える「サロン」です。

火曜日の夜、常連様T様とお連れのH様に飲んで頂きました。

今でこそシャンパンをカテゴライズする時に「ブランド・ブラン」や
「ブランド・ノアール」等々、当たり前のように使われますが
1900年代初頭のシャンパン造りの常識では
それぞれ異なる3種類のブドウの性質をブレンドして造るのが当たり前でした。

しかしこの「サロン」こそ初めてシャルドネ100%(ブランド・ブラン)を造ったメゾンです。
又、収穫年の異なるリザーブワインや違う畑のブドウをブレンドしないのも
当時としては初の試みで、卓越した良年にしか造られず
最高のシャルドネの産地コート・デ・ブランのル・メニル村のブドウだけで造られます。
事実、20世紀の100年間と21世紀の現在までで37ヴィンテージしかリリースされていませんし
リリースした年も多くて8万本という少ない生産量です。
(こうなるともう趣味だよねーでも趣味でお金稼げたら最高だよねー)

創業者「ウジェーヌ・エメ・サロン」(現在はローラン・ペリエ社が運営してます)
人は彼の事を「完全主義者」と呼びました。
毛皮商で大成功を収め、自分が納得して飲めるシャンパンを造りたいという
単純かつ明快な思いからこのメゾンがスタートしたのですから
人生、何処でどう転がるかわかんないものですよねー
事実、最初は造ったシャンパンを「どうだー」てな感じで
身内や友達だけに振舞っていたそうです。(まさに金持ちの良趣味)

うちの店の常連様で会社を経営されているD社長も
「最後のスープまで全部飲み干せる、自分が食べたいラーメン屋をやりたい!」
とおっしゃってましたが。。。
こういう「思い」の強い方が商売をやると、意外に簡単に繁盛しちゃうのが
商売の面白いところでもあります!

さて味わいですが
芳醇で強烈な果実味の中にクルミやシナモンのような森に由来する香りが含まれます。
繊細に弾ける細やかな泡が心地よい酸味を際立て、後味に爽快感をもたらし
「温かみ」と「鋭さ」の両極が美味く溶け込み、スケールの大きさと緻密さを感じとれます。

「趣味」か「完全主義者」かは飲んだあなたが決めて下さい。


田原




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