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Chartogne Taillet Cuvee Sainte Anne Brut [シャンパン、スパークリング]

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こんばんわ!ソムリエ見習いの雨宮です!
気温も上がりだいぶ暖かくなって来ました。
テラス席なんかで風にあたりながらワインとか飲んだら
気持ち良いんだろうなー。。。
気づけば4月。もう1年の3分の1も経つのか。。。
なーんてボーッとしてたら……
ソムリエ試験まではもうあと4ヶ月しかないじゃないですか!!
テラスでシャンパンなんか飲んでる場合じゃない!
気を引き締めてより一層やらなければ!


と言う事で今回ご紹介するワインは「シャルトーニュ タイエ キュヴェ サン タンヌ」
今何かと話題に上がるシャンパーニュです!
先日いらして頂いたお客様に飲んでいただきました。


このシャルトーニュタイエがなぜ今話題のシャンパーニュかと言うと
当主のアレクサンドル・シャルトーニュはあのRMシャンパーニュの最高峰
Jacques Selosse(ジャック・セロス)でアンセルム・セロスより直々に
シャンパーニュ造りを学んだからです!


そもそもジャック・セロスとは、今でこそ認知度の高くなっている
レコルタン・マニピュラン(RM)の造り手の中でトップを行く生産者で
ブルゴーニュでのワイン造りで学んだことをシャンパーニュ造りでも活かし
オークの樽の香りや酸化熟成のニュアンスを持たせるような造りを行っています。
それまではネゴシアン・マニピュラン(NM)のシャンパーニュが主流でしたが
(モエ・エ・シャンドン、クリュッグ、ルイ・ロデレールなど)
ジャック・セロスによってRMもののシャンパーニュの人気が高まりました!


そもそもレコルタン・マニピュランとは葡萄の栽培(レコルタン)とワインの
醸造(マニピュラン)をオーナー自らがやる形態で
ネゴシアン・マニピュランとは葡萄を信頼のおける契約農家から買い付けて
ワイン造りをする形態になります。
(大手だと自社畑を持っているところもあり、足りない分を買い付けたりしています)
モエ・エ・シャンドン社などは買い付け葡萄を使ったものと、自社畑の葡萄だけ使用したもの
と何種類かのシャンパーニュをリリースしたりしているので、RMの方が美味しいとか
NMの方が美味しいということはなく、前回の記事のマシューの話ではないですが
自分が美味しいと思ったシャンパーニュがRMかNMであっただけなので
そこに優劣はありません!


アンセルム・セロスは当時、若く革新的な造りをする者に対して
蔑みの意を込めて使われる「アンファン・テリーブル」(恐るべき子供)だと呼ばれ
周りからは良く思われていなかったそうで…どの国でも出る杭は打たれるのですね!(笑)
そのアンファン・テリーブルに将来有望な若者がいると言わしめたのが
アレクサンドル・シャルトーニュなのです!


アレクサンドル曰く、ジャック・セロスで学んだ最も大切な事は
「葡萄の木の根を真っ直ぐ伸ばす方法」だとか!
毎日毎日畑に出て、同じ畑の中でもそれぞれの木ごとに根っこの伸び方を調べて
いかに真っ直ぐ伸ばすかを研究していたそうで。
土壌の色々な層の養分を吸うことが、複雑味のあるワインを造る為に必要らしいのです!


彼らの畑も元々は現在のグランクリュの葡萄と同価格で取引されていて
過去の世界大戦でめちゃくちゃにされてしまったものの、1950年代頃から
畑の再建に取り掛かっており、益々これからのシャルトーニュ・タイエに
目が離せません!!


なので敢えて今現在のシャルトーニュ・タイエを飲んでおきたいところです!
その香りからして力強いエネルギーを感じます!
溢れんばかりに立ち昇る香ばしい香り。
まるで焼きたてのクロワッサンやブリオッシュの様な…嗅いだだけで
幸せになれます(笑)
その中に潜むリンゴの蜜や溌剌とした果実のニュアンスが何ともエレガントで
エロスを感じます。
きめ細かく柔らかい泡に乗って香ばしいトーストの香りが鼻から抜けていき
口の中にはキレのある爽やかな酸が後を追って感じられます。


ボリューム感を感じながらも、後半を引き締める酸が何ともエレガント!
もう焼きたてのパンとバター…
それとシャルトーニュ・タイエ…これで休みのランチは決まりです(笑)
それだけで十分!いや、何と贅沢な事か!
そんな妄想広がるシャンパーニュです(わかりにくいですね…)
当店では常にオンリストしているアイテムなので是非一度は味わってみてください!


残り4ヶ月頑張るぞ〜。それではこの辺で。

雨宮
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Bollinger RD 1990 [シャンパン、スパークリング]

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あっという間に12月も後半を迎え、慌ただしい毎日を送っております。
今日もお昼からケータリングパーティーの後、休日返上で営業中です!
今年は24日のクリスマスイブが木曜日という事もあり
クリスマスフェアーのご予約は、25日の金曜日から埋まっています。
23日、24日はまだお席に余裕がございますので
彼女と食事に行こうとは思っているけど、まだお店を決めていない。
と、いう計画性の無いあなた!繭があります!(笑)

さて、本日ご紹介するワインはこの季節にぴったりなシャンパーニュ
「ボランジェRD1990」です。
昨日ご来店の常連様に飲んで頂きました。

RD「Reccemant Degorge」
「遅い澱引き」を意味するボランジェ社のトップキュベがこのRDになります。
葡萄の出来が良年のみに造られる「グラン・ダネ」というキュベをベースに造られ
樽熟成の後、澱と一緒に最低8年間の瓶内熟成を経てリリースされます。
澱と一緒に長く寝かせる事で、複雑味のある特別な香りや味わいが形成され
更に、瓶内の二酸化炭素の影響でフレッシュ感は損なわれない。
まさに世界中のシャンパン愛好家を唸らせる1本です。

香ばしいトーストの香りとオレンジコンポート、蜂蜜のニュアンスから
肉付きの良いグラマーで妖艶なフルボディ。
舌に纏わり付く粘性と包容力に満ち溢れた質感、そして適度な酸味の支えで
より一層の味のふくらみとふくよかさを感じます。
長期熟成により泡の感じは優しく、上品に舌の上で小刻みに弾ける程度ですが
ずっと脳裏に焼き付くような長い余韻が、更なる気品とリッチ感を感じさせます。

偉大なるヴィンテージ1990
素晴らしきシャンパーニュでした。

さあ、今年も残すとこ10日。頑張りまーーす!


田原




Billcart Salmon Cuvee Nicolas Francois Billecart 1998 [シャンパン、スパークリング]

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今日で2月も終わりです。
4年に1度の冬の祭典。ソチ五輪も無事終わり
羽生君、平野君、平岡君、真央ちゃん、沙羅ちゃんe.t.c..
メダリストもメダルを逃した選手も、みんな素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれました。
日本の若者は凄い!と同時に、40代での銀メダル!葛西選手の凄さにも驚愕しました。
選手のみなさん、感動を有難う!

さて、本日ご紹介するのはシャンパーニュ。
「ビルカール・サルモン・キュベ・ニコラ・フランソア 1998」です。
一昨日ご来店された常連様Z社長に飲んで頂きました。
そしてご馳走様でした!

オープン当時からずっと使い続けている大好きなシャンパンの一つでして
以前にもこのブログで書いた記憶がありますが、改めてもう一度書いてみます。

1818年、ニコラ・フランソア・ビルカールとエリザベス・サルモンの夫婦によって創業され
以後、7世代、200年に渡って素晴らしいシャンパンを造り続ける家族経営のメゾンです。

「高品質、少量生産」を守り続け
フランスのワイン評価誌「クラスマン」で2ッ星の高評価を得ています。
ちなみに約5000のメゾンがあると言われているシャンパーニュで
3ッ星は「クリュッグ」と「ボランジェ」の2つのメゾンのみ。
2ッ星も11メゾンしかありません。

今回のこのキュベは創始者へのオマージュとして造られた
ビルカール・サルモンの最上級キュベで
最低10年の熟成期間を経て蔵から出荷されます。

ピノ・ノワール種とシャルドネ種から造られ
熟成が進んだ柔らかく、ふくよかな泡の質感ですが
いったん口に含むと、口中で攪拌機にかけたように
キメの細かい上品な泡のシャワーが刺激します。

清涼感のある柑橘系のアタックとハーブやトーストの香りが素晴らしく
カラメルようなほろ苦さと複雑味のある余韻が長く続き
16年の熟成からくる凝縮した果実の厚みと、それとは対照的な後味の爽快感の対比が
飲み飽きさせない素晴らしい味のハーモーニーを産みだしています。

モンターニュ・ド・ランス、そしてコート・ド・ブランの大地の「傑作」
とも言うべきシャンパンではないでしょうか。

是非、お試しを!


田原



Jacques Selosse Grand Cru Extra Brut Les Carelles N.V [シャンパン、スパークリング]

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今日は週末金曜日。
ですがあまり予約が入っておりません。
お暇な方はお寄り下さい。お待ちしております!

さて、本日はシャンパーニュのご紹介です。
「ジャックセロス・グランクリュ・エキストラブリュット・レ・キャレル」です。
常連様Z様に飲んで頂きました。

何度もこのブログでご紹介しています
ジャック・セロスのシャンパンですが
この「キャレル」は生産量2000本あるかどうかぐらいですので
日本にもそれ程入荷されていないと思います。

アンセルム・セロスが7年の構想を経て
テロワールの個性にスポットを当てて造り始めた
「リューディ」にこだわった6区画の単一畑のうちのひとつで
シャルドネ種の聖地とも言うべきメニル・シュール・オジェ村からのブドウで造られます。
そしてかのクリュッグの「クロ・ド・メニル」から
僅か200mしか離れていない好立地に位置します。

「リューディ」というのは簡単に言うと命名されたブドウ畑の区画の事です。
混同し易いのが「クロ」と言うのがありますが
直訳すると「石垣」の事で歴史的にこの石垣に囲まれていた
ブドウ畑の区画の事を「クロ」と言います。
ですからブルゴーニュ最大の面積を誇る「クロ・ド・ヴージョ」は
かなりの広範囲に渡って石垣で囲まれていたと想像出来ます。
今回のこのシャンパンは「キャレル」という名のリューディという事になります。

ただ「クロ」や「リューディ」はあくまで土壌の共通性を示す物であり
品質の高さを表す物ではありませんのでご注意を!

さて、この「キャレル」ですがヴィンテージ表記こそノン・ヴィンテージですが
2003年のワイン単独で醸造されています。
アタックの泡立ちがキメ細かく、とにかく優しい。
それでいて口に含んで1.2秒経ってからの泡の爆発力が素晴らしく繊細。
ローストしたナッツや胡桃の香りと芳醇でグラマラスな果実味
ピンと際立つミネラル感からシャープな酸味と脳裏に焼き付く余韻。
アタックから余韻まで起承転結を演出しているような?
チョット気難しい映画を魅せられているような?
そんな印象を持ちました。

シャルドネの魔術師。恐るべし!
そんな1本でございました。
Z様ご馳走様でした。


田原



ALFRED GRATIEN BRUT 1999 [シャンパン、スパークリング]

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そろそろお正月気分は抜けましたでしょうか?
私は年末から年始にかけて、ずーと飲み続けているような気がします?
今日は金曜日。気合を入れていきます!

さて、本日ご紹介するのはシャンパーニュ
「アルフレッド・グラシアン・ブリュット・1999」です。
昨日ご来店頂いたお客様に飲んで頂きました。

以前はヴィントナーズさんが正規代理店で輸入していたように記憶します。
当時、うちのお店の元スタッフのソムリエールの女の子が
このインポーターに勤めており、紹介してもらったのがもう7.8年前だったような?
試飲させてもらい、オンリストしたのを憶えています。

近年大手シャンパン・メーカーのみならず
シャンパン造りの近代化が進み(ワインもですが)
ステンレス・タンクでの発酵、温度管理も全てコンピューター制御。
というのが当たり前になっている中で
骨董品のような道具を使い醸造を行っている珍しい造り手です。
ルミアージュ(動瓶)といって瓶を逆さにして瓶口に澱を集める作業も
全て手作業で行うメーカーも、いま時なかなかないのでは?
熟成期間も法定期間の倍以上長い4年から6年間寝かせられます。

そして、かのクリュッグと親戚関係にあるそうで
それでか?どうか?は分かりませんが?
ピノ・ムニエの比率が比較的高いのも特徴的でありますし
時代の流れに逆行している感じも又、格好いい所でもあります。

味わいはフローラルでいて気品のある香りから
温かみのある果実のふくよかさとたおやかさを存分に感じ
ハーブのほろ苦さに続いてしっかりとしたミネラルの塊。
強すぎない泡と大理石のような張りつめた酸味のバランスが素晴らしい

まさに、小さなメゾンだからこそ出来る仕事がここに詰まっているように感じます。

手造りのシャンパーニュ。
味わってみてはいかがでしょうか?


田原




Billcart Salmon Cuvee Nicolas Francois Billecart 1998 [シャンパン、スパークリング]

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さっきの地震はビビりましたねー
震度どれくらいでしょう?安全に冷静に行動しましょう!
せっかくご予約を沢山頂いているのに、キャンセルにならない事を祈ります。

さて、本日ご紹介するのはシャンパーニュ。
「ビルカール・サルモン・キュベ・ニコラ・フランソア・ビルカール1998」です。

常連様Z社長に飲んで頂きました。

個人的に大好きなシャンパンの1つで
ボトルシャンパンを飲まれるお客様に優先的にお勧めする為
常にうちのお店では品薄状態です。
スタンダードキュベでも充分に楽しめますが
このメゾンの創始者へのオマージュとして造られたこのキュベは
同じくらいの価格帯のシャンパンに比べ、頭ひとつ抜きに出てると思います。

1999年スウェーデンのストックホルムで開催された
20世紀を代表するシャンパンを選ぶブラインド・テイスティングで
150アイテムの中から見事1位に輝いたのがこのシャンパンの1959ヴィンテージ
そして2位が同じくこのシャンパンの1961ヴィンテージでした。
両キュベ共に約40年経過している訳ですから
長命なシャンパンの底力を思い知らされます。
これを機に人気高騰したのも言うまでもありません。

今回のヴィンテージは1998年ですので
そこまでの熟成感は当然の事ながら備えていませんが
それでも14年の熟成を経ていますから程良い熟成香を感じます。

蜂蜜のような粘性のある質感と、煌びやかな黄金色。
ブリオッシュやアーモンドのようなふくよかで甘美なアロマから
ドライで潤いがある最初の印象から力強い余韻へと続きます。
優美で爽快で堅牢。
といった全く別々の個性が上手く調和した味わいです。

更に40年後、どんな表情を魅せてくれるか楽しみなシャンパンではありますが
この世にいないかもしれないので、生きてるうちに楽しみましょう。。。

ちなみに恵比寿の姉妹店DUMVIVA(ダンヴィーヴァ)の名前の由来は
ワインと人生とを掛けて 「Dum Vivimus Vivamus」
「生きてるうちに楽しもう」というラテン語の格言をもじった造語です。

機会があれば、生きてるうちに楽しんでみて下さい!


田原


Tarlan La Vigne d'Antan Blanc de Blanc Extra Brut 2000 [シャンパン、スパークリング]

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僕が言わなくても今日から12月です。
毎年ながら1年の短さを痛感するのがこの12月1日です。
2012年。残り1ヶ月張り切っていきます!

さて、本日ご紹介するのはシャンパーニュ
「タルラン・ヴィーニュ・ダンタン・ブラン・ド・ブラン・エクストラ・ブリュット」です。
常連様Tさんに飲んで頂きました。

1687年創業の小さな家族経営のメゾンで
2年ほど前にインポーターさんからご紹介頂き
時々使っているアイテムです。

1864年にブドウ樹がフィロキセラ(アブラ虫)被害でダメになってしまった
ワイン史上最悪の事件がありましたが
その被害を免れ海外からのブドウ樹で接木していないブドウ樹の事を
フランスでは「フラン・ド・ピエ」直訳すると「純粋な足」といいますが
まさに今回のこのキュベがそれでございます。
ですから純粋に大昔からフランスの大地に根付いていた
シャルドネから造られる貴重なシャンパーニュだと言えます。

クリーミーでムースのような口当たりから芳醇でほのかに甘いニュアンス。
屈託のない素朴な印象の中に高貴なアロマが際立ち
長い余韻から大地の底力を感じ取れます。
ブレンドせずシャルドネ100%から造られているのにも関わらず
高品質なシャンパンのその全てが様々な要素の複雑性を持っている。
いろいろな表情をその一瞬で魅せてくれるのには
いつもながらの事ですが、不思議であり又、感嘆させられます。

奇跡のシャルドネ。

お試し下さい!

田原

(お知らせ)
このシャンパンを飲まれた、常連様Tさんが
この度、六本木にウイスキーとシガーのお店をオープンされます。
僕もプレ・オープン中に2度おじゃましましたが、内装から椅子、カウンターまで
中々今の時代にはないような素晴らしいお店に仕上がっています。
又、僕の旧友から紹介してもらった
店長、山中君が素晴らしいカクテルとサーヴィスを提供しています。
六本木にお寄りの際は是非遊びに行って下さい!
ミッドタウンのすぐ隣です。12月3日グランドオープン!

東京都港区六本木4-5-6 B1F
TEL 03-6434-9250
Bar Dan 
http://bardan.jp

Ulysse Collin Blanc de Blanc [シャンパン、スパークリング]

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今日は3連休前の木曜日ですが、予約があまり入ってません。
お時間ある方は寄って、酔って帰りましょう!

さて、本日はシャンパーニュのご紹介です。
昨日ご来店されたお客様に飲んで頂きました。
「ユリース・コラン・ブラン・ド・ブラン」です。

シャンパーニュ地方で4代に渡りブドウの栽培農家を営んできた家族ですが
現当主「オリヴィエ・コラン」から自社元詰めを開始し
2004年がファースト・ヴィンテージになる新しいメゾンです。
「ジャック・セロス」の当主「アムンセル・セロス」の弟子と言う事で
その事ばかりがメディアでも良く取り上げられ
チョット大げさに書かれているようにも思いますが、実力もなかなかです。

(株)ラシーヌというインポーターさんから紹介してもらい時々仕入れています。
このラシーヌさんは、素晴らしい生産者のワインを私達に紹介してくれますが
このシャンパンのように最初は「みっけ!」みたいな感じで良いのですが
ワイナートやらワイン王国なんかで表紙を飾ると
瞬く間に市場からなくなり、値段も上がり、東急本店で売られ、お店で売り辛くなり。。。
そんな感じです。

愚痴っぽくなりましたが、味わいのほうは素晴らしく
舌の上でフワフワと弾ける細かく小気味良い泡と
レモンやグレープ・フルーツ等柑橘系の軽やかなアタックから
塩っぽいミネラル感と柔らかく穏やかな質感。
セロスのシャンパンのような小難しさは無く
素直でストレートな美味しさが楽しめます。

このシャンパーニュ地方には約5000もの小さなメゾンがあると言われていまして
その中から頭1つ抜きに出るというのは非常に稀有な才能だと言えます。
15年前、20年前に「ジャック・セロス」や「エグリ・ウーリエ」が
シャンパーニュの世界で今の立ち位置にいるなんて当時誰にも予想出来なかった事です。

「モエ・シャンドン」や「ヴーヴ・クリコ」のような大手メーカーには真似出来ない
個性的な仕事ができるのがこういう家族経営のメゾンのメリットでもあります。

新進気鋭のシャンパーニュ。お試しを!


田原




Delamotte Blanc de Blanc 2000 [シャンパン、スパークリング]

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秋らしい爽やかな日が続いています。
こんな日は、オープンカフェで昼間からシャンパンを飲めれば最高ですが
料理の仕込みもありますのでそうもいきません。

と言う事で本日はシャンパーニュをご紹介します。
ドゥラモット・ブラン・ド・ブラン2000です。

昨日ご来店されたお客様に飲んで頂きました。

これは最高のシャルドネの産地コート・デ・ブランのシャルドネ100%から造られます。
コート・デ・ブランというのは直訳すると「白い丘」
その名の通り白亜質と石灰質からなる白ブドウの生育に最適な土壌です。
非常になだらかで長く伸びた東向きの丘は日照量にも恵まれ
白亜質の土壌は貯水性に優れ、スポンジのように雨を地中に貯め込む事が出来
そこから産まれるシャルドネは長い熟成に耐えられるフィネスに富んだ
エレガンスな味わいになります。

そしてご存じスーパーマンの「S」のマークでお馴染みの高級シャンパン「サロン」
このサロンがリリースされない年には、全てこのドゥラモットとしてリリースされます。
「スタンダードキュベ」と「ブラン・ド・ブラン」「ロゼ」そしてこの「ヴィンテージ」の
4つのキュベをリリースしていまして
このヴィンテージの物は「サロンのニュアンスをお安く楽しめる」とも言われますが
まあ、値段がかなり違いますからチョット言い過ぎな気もします?

されどこのお値段のシャンパンとしてはコスパに優れており
飲み口で泡の力が弱い印象を一瞬持ちますが
そうではなく、キメの細やかな上品な弾け方をするクリーミーな泡が
白桃やアプリコットを連想させる香りをいっそう引き立て
シャルドネの持つ爽快感の中に潜む力強さを垣間見せてくれ
豊かな果実感を持ちながら、あくまでドライ。

まさに「辛口の美学」を堪能出来るシャンパンだと思います。


是非、お試し下さい!


田原


Egly-Ouriee Grand Cru V.P Extra Brut [シャンパン、スパークリング]

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雨のせいか?キャンセルが2件も出てしまいました。
お暇な方は飲みに来て下さい!

さて、本日はシャンパーニュのご紹介です。
「エグリ・ウーリエ・グラン・クリュV.Pエクストラ・ブリュット」

常連様Z社長に飲んで頂きました。

7.8年前でしょうか?インポーターのラシーヌさんから紹介されて
その深みのある味わいに感動し、オンリストしましたが
あれよ、あれよという間にシャンパーニュにおいて
トップドメーヌ と言われる造り手になりました。
当時は今より全然安かったですねー
でも、人気者になっちゃいましたからしょうがありませんねー

という訳で、どういう訳かわかりませんが?
シャンパーニュでは通常、澱引きした後にリキュールを加え甘辛度を決めますが
このキュベは完熟した糖度の高いブドウのみで醸造する為
ドサージュ(リキュールを加え甘味を付ける事)は一切行いません。
しかし、某ソムリエさんのお話では多少のドサージュをやっているとの噂もあります。

今回のこのキュベのように「エクストラ・ブリュット」の表記か
「ノン・ドゼ」と表記される場合もあります。
このノン・ドゼの場合、後から味わいを調整する事が出来ませんので
一般的に完璧な出来のブドウのみが使われると言われています。
(まあ、この方のシャンパンに使うブドウは全て完璧ですが)

V・Pと言うのは「長く熟成させた」という意味で
シャンパーニュの規定で、最低15ヶ月間の瓶内熟成が義務付けられており
ミレジメでも36ヶ月以上ですが、これは70ヶ月もの長い瓶内熟成の後、出荷されます。

柔らかく、豊かで、クリーミーな泡立ちと
ふくよかで厚みのある印象からキレのあるスマートで長い余韻。
シンプルでいて温かみがあり、コクがあるのに清涼感がある。
ピノ・ノワール60%とシャルドネ40%の複雑味のあるバランスが絶妙な味わいです。

ピノ・ノワールのエグリ・ウーリエ
機会があればお試し下さい!


田原



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