Perrirer Jouer Extra Brut 1976 & Gevrey Chambertin1976 (Marc Roy) [シャンパン、スパークリング]

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お久しぶりのブログでございます。

本日のワインはシャンパーニュの「ペリエ・ジュエ・エクストラ・ブリュット1976」
と「ジュブレ・シャンベルタン1976。ドメーヌ・マルク・ロワ」です。

今週の火曜日に常連様2名様で飲まれました。
ちなみに両方のワインが1976年ヴィンテージなのはお客様の生まれ年のヴィンテージです。

この仕事をしていると、オールド・ヴィンテージのシャンパンに出会う事が時々あります。
シャンパンその物のポテンシャルに欠ける物は20年、30年と経過すると
ワインとしては完全に死んだ味わいとなります。(蔵に残っていた、ただの売れ残りです)
中には面白みだけでこういう代物を売ってるアホな業者がいるのも事実です。(残念!)

しかし長熟させる事を念頭において造られた物、例えば「ボランジェRD」等は
まさに年月と共にその真価を発揮すると言えます。

今回のシャンパンは35年もの歳月を経て、泡は完全に消滅しています。
色合いはロゼワインと言っても誰も疑わない程の綺麗な琥珀色。
まったりと濃密な果実香を放ち、ミルクキャラメルのようなアタックと
シナモンやレモングラス等の妖艶でいて魅惑的な香り
それでいて後味は美しく爽快な風味があり、穏やかな心持ちにさせてくれます。

シャンパンでもなく、そして白ワインでもなく。。。(キワモノ?)
ここに「ヴィンテージ・シャンパーニュ」という全く別のカテゴリーが存在します。

もう一つはジュブレ・シャンベルタンですが
こちらも村名クラスの物にも関わらず素晴らしいポテンシャルです!

抜栓してからグングンと香りが開いてきて、ローズの香りとシルキーな舌触り
きめ細やかなタンニンと、繊細で美しい酸味が心地よく
旨味のたっぷりと詰まった。それでいて山奥の清流を想わせる透明感のある味わいです。

オールドヴィンテージのワインを飲むと「生き方」について見直す事が出来ます。

若い頃に何かに真剣に取り組み、切磋琢磨をした人は
それがその人のポテンシャルとなり、年をとる毎に魅力的になりますが
そうでない人は、ただの「古い人」になります。

改めて「歳のとり方」を考えさせられる1976年のワインのお話でした。


田原
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