Volney Les Mitane 1er Cru 2000 (Montille) [フランス・ブルゴーニュ]

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清々しい秋晴れの中、「ホテル・オークラ」で辰巳食品さんのフェアーに行ってきました。
沢山のワインを試飲してチョットほろ酔いぎみで休憩中です。

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌの赤ワイン
「ヴォルネイ」です。造り手は「モンティーユ」といいます。

昨日ご来店の常連様に飲んで頂きました。

この造り手は17世紀後半
フランス革命の時代からこの地でワイン造りを続けている旧家で
この地、ヴォルネイでは最高評価を受けている自然派の造り手です。

昔、うちのお店で勤めていたシェフは(篠原さんといいます)この造り手の大ファンで
色々な畑名の物やヴィンテージ違いのワインを多数コレクションしていまして
機会があると、営業終わりに良く飲ましてもらいました。
この方の代名詞ともいえるのが「タイユピエ」という畑があり
市場では、チョット古いヴィンテージになるとうん万円も値が付いています。

コート・ド・ボーヌのワインでは「ポマール」という有名なアペラシオンもありますが
このポマールが土っぽいニュアンスや動物香のようなワイルドなイメージがあるのに対し
このヴォルネイというアペラシオンは大地のニュアンス、プラス非常に華やかで優雅。
コート・ド・ニュイでいうと「シャンボール」のようなキャラクターも
持ち合わせているように思います。

しかしコート・ド・ボーヌの赤ワインは
イメージが若干地味なせいか?玄人好みの味わいのせいか?
うちのお店でもあまり売れない地区でもあります。
しかし、普段ピノ・ノアールを飲み慣れたお客様にお勧めすると
コート・ド・ニュイの同じ価格帯のワインと比べコストパフォーマンスを感じて頂き
非常に喜んで頂けるのも事実です。

特に今回のこのモンティーユのワインは「寝かしてナンボ」の長熟してこそ
本来のポテンシャルを発揮します。

2000年のヴィンテージでまだ多少の若さも感じますが
スミレのような妖艶な果実香とチョコレートやエキゾチックなスパイスのアタック。
紅茶のような余韻と、じんわり系のタンニンからエレガントさと憂いさを感じます。

欲をいえばあと5年くらい寝かせるとエレガントさに磨きがかかると思いますが
味わいに派手さを追及している造り手ではないので
シンプルに上品な妖艶さが楽しめるワインだと思います。
派手さを強調した「叶姉妹」みたいな味わいのブルゴーニュワインも近年沢山増えていますが
「エレガント」ではなく「下品さ」を露呈してしまってるワインが多いように思います。。。

一昨日NHKのBSで、かの天才醸造コンサルタント「ミッシェル・ロラン」を
この「モンティーユ」が真っ向から批判しているのを観ましたが

時代の潮流に流されず自分自信の目で「本質」を見極めている
カッコイイお爺ちゃんが造るワインのご紹介でした。


田原









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